本日のお酒はこちら!

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ブラントン ブラックです!

 今回で100杯目のご紹介となります。この先も元気に駆け抜けるような縁起の良いボトルとしてブラントンを選びました。
 見返すとバーボンの投稿はかなり久々でした。それでは早速概要へ!


  • ブラントン ブラックの概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:アメリカンウイスキー(バーボン)

・価格:5000円前後
    実際は7000円前後

・定価での入手難易度:普通?

・アルコール度数:40度

・特徴:競馬のマークで有名なブラントン。ブラントンブラックは価格もリーズナブルで度数も抑えているブラントン入門向けのようなボトルです。

 ブラントンブラックは終売になったという話をよく聞きますが、北海道では普通に見かけます。再販の話などは聞いていないのですがどうなのでしょうか?

 1984年、ケンタッキー州のフランクフォードが市制(新たに市として構造を定めた)200周年ということで記念に生まれたものがブラントンです。

 ブラントンはバッファロートレース蒸留所で作成されています。この蒸留所では「バッファロートレース」「ベンチマーク」「イーグルレア」等の様々な有名バーボンブランドを作っています。バッファロートレースは過去にレビューを投稿していますので、ぜひご覧ください。
 バッファロートレース蒸留所は昔、ブラントン蒸留所という名前だったこともあります。ブラントンはバーボンの伝説的な作り手で、同蒸留所の所長も務めたアルバートブラントン氏の名前からきています。

 ブラントンはトウモロコシの原料比率が高く、アメリカンオーク新樽を使用して4年ほど熟成させます。季節や倉庫内の温度の偏りに合わせて熟成樽を移動させるなどのこだわりがあります。
 その後、バッファロートレース蒸留所が多くの熟成倉庫の中で、ブラントンは神聖に扱われている『H』で更に熟成されます。
 ブラントンは全てシングルバレル(一つの樽で熟成されたもののみをボトル詰め)なので、ボトルごとに豊かな個性を感じられるという楽しさもあります。

 ラベルは1本1本手書きで書かれている部分があります。ラベルには意訳ですが

「ボトル1本1本が、ブラントンディスティリングカンパニーにおいて登録されています。このボトルの登録ナンバーは87です。
 このボトルは2020年6月15日にH熟成倉庫の1段目に貯蔵されていた樽ナンバー11の原酒を使用しました。80プルーフで厳選されたケンタッキーストレートバーボンです。」
(宝酒造HP訳を参照)

 番号等の数字部分は手書きで書かれています。
 ラベルには80プルーフとかいてあります。プルーフとは蒸留酒のアルコール度数を示す伝統的な単位で、アメリカではアルコール度数の0.5倍を示すものとなっています。
 そのため、80プルーフは80×0.5=40なのでアルコール度数40度を指します。

 ボトルを見るとどのように開栓するのだろうか、、、と思いましたが
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 金色の紐のようなものを左右同時に引っ張ると開きました。


  • ブラントン ブラック 実飲
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 ブラントンのキャップは競馬のスタートからゴールまでを象る全8種類があります。本当はスタート直後の姿の物が欲しく探したのですが見つからず、多分私が購入したものはスタートから3番目の様子だと思います。全部揃えちゃうマニアな方もいますね。
 この球型のボトルが何ともおしゃれで、あの有名なオサレアクション映画「ジョン・ウィック」でも主人公が「痛み止め」としてブラントンを飲むシーンがあります。

  • ブラントン ブラックの香り
 優しいバニラの甘い香り。予想以上に華やかでやや酸味のあるフルーティーさ。グワっと押し寄せるような感じではなく、優しく漂うような印象を覚えます。

  • ブラントン ブラックの味
 シングルバレルのバーボンと聞くと、パワフルなアタックを想像していましたが、こちらのブラントンブラックはやはり優しく上品です。最初はバニラ、徐々にあっさり目のハチミツ。プルーンやレーズンのような甘酸っぱさも感じます。刺激は40度に相応しく控えめ。余韻の方がややビリビリとスパイシーに。
 加水をするとまあまあ味が変わり、酸味が抑えられてメロン系の甘さが出ます。これはこれで美味しいので、刺激を抑えるためではなく味変のために加水をするのも良いと思います。

  • ブラントンブラックハイボール
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 思ったより優しい味なので、いつもより少しウイスキーを多めに入れました。
 お味はやはりハチミツ感とフルーツ感が強く、余韻は樽を少し感じる木の苦味が薄ら。インパクトはありませんが、バーボンらしい甘さと、少しスコッチのようなフルーティーさが混ざり合う面白い味わいです。


  • ブラントンブラックの感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★☆☆☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★☆☆☆☆

デザイン:★★★★☆☆

コスパ:★★☆☆☆☆

宅飲みオススメ度:普通

総合点:★★★☆☆☆

カイ太郎コメント:終売記念に飲んどくか〜くらいでも良い。

  • 感想
 全体的に華やかで上品な美味しいバーボンだと思いました。個人的にはどこかガツンとくる個性や旨味をバーボンに求めていたところがあり、そのような路線からは少し外れていますが十分楽しめます。
 5000円以上の価格帯は些かちょっと手が出しづらく、コスパは3つ星★と迷いましたが率直な意見として厳し目につけました。
 ブラントンブラックを飲んでいくと、先程お話しした華やかさ、上品さに惹かれて「さらに上位のラインナップを飲んでみたい!」と強く思う銘柄でした。
 ブラックの上にはブラントン、ブラントンゴールド、ブラントンSFTBなどが連なっています。今後これらを飲むと、このブラックの評価も変わる可能性があるのでその時は追記・修正をさせていただきます。




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