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アードベッグ5年
ウィービースティーです!

こちらは比較的最近登場したボトルです。コロナ禍の影響か輸送が困難で安定して入手できるまでに少し時間がかかった印象です。
発売当初はかなり値段が上がっていましたね。ようやく普通に売ってる場面をよく見かけるようになったので、早速楽しんでいきたいと思います!


  • アードベッグ5年 
ウィービースティーの概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー

・価格:5500円前後

・定価での入手難易度:普

・アルコール度数:47.4度

・特徴:強力なクセをもつことで有名なアードベッグ。今回のウィービースティーは2020年に発売された新しいラインナップです。

 「アードベッグ」については過去にレビューを投稿していますので、ご覧下さい。

 アードベッグ蒸溜所は「アイラ地方(島)」にあるファンの多いメーカーです。アードベギャンと呼ばれるアツいファン達が、今回のウィービースティーのリリースで沸きたったことでしょう。ホームページにも力の入った宣伝がされていて、ホラー映画チックに仕上げた広告ムービーも見ることができます。

 アードベッグ5年ウィービースティーは、オフィシャルラインナップ入りを果たしたボトルで、特に数量や販売期間は限定されていません。しかし販売当初は中々巷に出回らなかったためか限定品だと思われていることもしばしば。

 今回のボトルは名前の通り短い熟成期間が特徴です。バーボン樽をメインに、オロロソシェリー樽も使用して5年以上の熟成を行なっています。ちなみにスタンダード物の「アードベッグTEN」は10年以上熟成なので、その短さが分かりますね。
 長い期間樽熟成を続けると刺激感やピートなど、基本的には味わいが落ち着いてくる傾向があります。逆に短いと刺激やピートがまだ元気イッパイなのでしょう。

 ゲール語である「ウィービースティー」は、手のつけられない小さなモンスターを意味します。
 ではモンスターをハントしに行きますか!


  • アードベッグ5年
ウィービースティー 実飲
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 ボトルネック部分には、写真のように紹介の紙がついています。

「スコットランドの言葉で、『小さいながらも獰猛で、手のつけられない"リトルモンスター"』を意味する『ウィー・ビースティー』。5年間の熟成でボトリングした、若々しく破壊的なスモーキーさをお楽しみください!」


と書いてあります。裏にはホームページに繋がるQRコードもあります。

 ボトルデザインは他のラインナップとは少し雰囲気が違いますね。
 液色は薄い黄金色ですが、シェリー樽の影響かTENよりはやや濃いめだと思います。

  • アードベッグ5年 
ウィービースティーの香り
 かなりスパイシーでピーティー。ブラックペッパー、少しクローブ系のスパイス。塩辛いピートスモーク、レモン汁。

  • アードベッグ5年 
ウィービースティーの味
 これはモンスターですね。暴れん坊です。唐辛子や花椒のようなビリビリ。強いピート臭さと旨味、直後にレモン汁、そして強めの苦味と移り変わりが忙しいです。若干、薬品臭が強く感じます。飲み込んだ後の余韻はコロッと態度を変えるかのように謎の華やかさと柑橘、そして焦げた香ばしさがあります。
 加水をすると直後はブワッと刺激と柑橘香が襲いかかってきます。ワンテンポおいていただくと、他の味も強いのですが、それ以上に先程の苦さが際立って感じます。
 ロックにして冷やして飲むと少し柔らかく、飲みやすい印象となりました。

  • ウィービースティーハイボール
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 スモークハムに胡椒をドバッとかけて、それにレモン汁を雑にかけたような味わいのハイボールとなりました。これはデンジャラスでジャンキーなお味。やっぱり余韻に薬臭さがあるのはウィービースティーの特徴なのでしょうか。


  • アードベッグ5年
ウィービースティーの感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★☆☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★★★☆

コスパ:★★☆☆☆☆→★★★☆☆☆
               2022年9月修正

デザイン:★★★★☆☆

宅飲みオススメ度:普通

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:アードベッグの中でコイツが1番凶暴だと思う。

  • 感想
 リトルモンスターの名に相応しい強い個性の持ち主でした。ただ独特の薬臭さや飲み込みづらい感覚で、1杯だけでも満足するようなボトルです。
 価格設定は何とも微妙で、TENが4000円台で購入できることを考えるとコスパが良いとは言えない印象。(※2022年9月追記:TENが値上がりし、5年ウィービースティーの流通が落ち着いた現在、コスパは悪くないと思ってきました)
 個性豊かなウイスキーは大好きですが、このボトルの個性は少し私にとってキツ過ぎて飲み疲れてしまいました。ただ、このウィービースティーの個性にマッチする人にはこの刺激が堪らないでしょう。
 強烈ながら面白いなぁ、1か月に一度くらい飲みたいなぁというのが正直な感想です。




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