本日のお酒はこちら!
ラフロイグ10年
シェリーオークフィニッシュです!
こちらは先日会った師(よく当ブログに登場するウイスキーを教えてくれる友人)からプレゼントでいただきました。さすがチョイスが渋いというか秀逸というか。素晴らしい。
ただ、本人も私も飲んだことがなく、未知のウイスキーです。こういう中々自分で出会うことがないものをいただけるのは良い経験にもなり嬉しいです。
それでは早速概要へ!
- ラフロイグ10年
シェリーオークフィニッシュの概要
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:15000円前後
・定価での入手難易度:少し高
・アルコール度数:48度
・特徴:スコットランドのアイラ地方(島)にあるラフロイグ蒸溜所。今回ご紹介する物は、そこのオフィシャルスタンダードであるラフロイグ10年をベースに発展させたボトルです。
ラフロイグ10年はかなり前になりますがご紹介していますので「ラフロイグ」からご覧ください。
軽くおさらいですが、ラフロイグ蒸溜所は1815年から続く歴史ある蒸溜所です。ラフロイグという名前はゲール語という現地の言葉で「広い入江のそばにある美しい窪地」という意味だそうです。
英国王室からも愛される味わいで、アイラの王などと呼ばれる人気蒸溜所です。
アイラモルトならではの強いクセが特徴で、アイラ島で採れたピートを沢山使って原料の麦芽を乾燥させています。立地ならではの潮風も使って長時間乾燥させます。ちなみに原料の一部は自社栽培の大麦を使っているこだわりもあります。
そんな海の潮と泥炭の香りが染み込んだクセ強ウイスキー。フェノール値(ppm)というスモーキーさを数値化したものによるとおおよそ40〜50ppmの間あたりとのこと。他のクセ強ウイスキーであるボウモアは約25ppm、カリラは約35ppm、ポートシャーロットは約40ppm、アーベックは約55ppmと数値にしてもその個性の強さが分かりますね。ただあくまでも数値は参考程度に。実際は飲んでみないと分かりません。
ラフロイグ10年シェリーオークフィニッシュは日本未販売のボトルで中々情報がありませんでした。色々書いてある説明がサイトによって違ったりもしましたが、おそらく8割ほどがバーボン樽、2割ほどがリフィルのオロロソシェリー樽で最低9年熟成されています。その後、ファーストフィルのヨーロピアンオークオロロソシェリー樽で1年以上後熟(フィニッシュ)しているそうです。ラフロイグのシェリー樽熟成関連で年数表記があるのはお初とのことです。
アルコール度数は48度。ノーマルの10年並行品は40度のためやや高めに設定されていますね。
これら情報にお詳しい方がいらっしゃいましたら是非コメントください。
- ラフロイグ10年
シェリーオークフィニッシュ 実飲
おお〜、ボトル自体が緑色がかっているので液色は注ぐまで分かりませんでしたがいい感じに赤褐色ですね。さすがシェリー樽。アードベッグウーガダールやボウモア18年などスモーキーとシェリー樽の掛け合わせは個人的にかなり好きでして、今回も楽しみです。

左がノーマルのラフロイグ10年、右がシェリーオークフィニッシュです。グラスは違いますが液色は一目瞭然ですね。ラフロイグを飲むこと自体がとても久々なので10年も飲んで思い出したいです。
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。

左がノーマルのラフロイグ10年、右がシェリーオークフィニッシュです。グラスは違いますが液色は一目瞭然ですね。ラフロイグを飲むこと自体がとても久々なので10年も飲んで思い出したいです。
- ラフロイグ10年
シェリーオークフィニッシュの香り
少しゴムや溶剤、煮豆のただようシェリー樽感がすぐに現れます。もちろんツンとくるようなピート香。これらが同時に鼻の奥に突き刺さってくる感覚で面白いです。他にフルーツや香水のようなニュアンスもあり、レモン、酸っぱめのプラム、ラベンダーの様な花の香りにも似ています。鼻が慣れてくるとこれらフルーティーな香りがよく感じられます。
- ラフロイグ10年
シェリーオークフィニッシュの味
口に含んだ瞬間、まず驚いたのはまろやかさ。48度だよね?と驚くほど刺激が落ち着いています。ただ、刺激は徐々に徐々に現れてきてちゃんと余韻にはビリつきます。
グレープフルーツの苦味、少しミルキー。軽く塩胡椒した焼肉BBQ。舌にまとわりつく感覚。コクが強く、ノーマルの10年より重い味わいで高級感があります。
加水をすると先ほどのネトツキのあるシェリー樽由来の香りがとてもよく開きますね。少し水を出すだけで砂糖を足した様な甘味が現れてきます。
トワイスアップくらいに加水をすると柑橘香がメインになりますが、薬品系の香りもまた強く感じます。お味はかなりまったりと落ち着きますが、コクの部分がより強調されてのみごたえがあります。
- ラフロイグ10年
シェリーフィニッシュハイボール
ラフロイグハイボールはとても人気が高いですが、シェリーの要素が合わさるとどうなるのかしら、、?
香りからクセが強い、、。お味は焙煎した豆、硫黄、薬臭さが強くかなり個性的な味わい。奥には葡萄系の膨らみあるフルーツ要素。見事にシェリー要素とラフロイグ要素をどちらも競う様に前に出てこようとしているイメージです。ガブガブ飲んで爽快って感じではないです。
- ラフロイグ10年
シェリーオークフィニッシュの感想
香り:★★★★☆☆
味:★★★★☆☆
ハイボール:★★★☆☆☆
面白さ:★★★★★☆
デザイン:★★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆☆
宅飲みオススメ度:普通
総合点:★★★★☆☆
カイ太郎コメント:ラフロイグのキャラは健在。
- 感想
今回のシェリーオークフィニッシュはそこにフルーツやシェリー樽の独特な要素をプラスしたことで興味深く、また飲んで味を確かめたい(主にストレート)と思うような作品でした。
やはりシェリー+スモーキーの組み合わせは個人的に好きでした。今回は今までご紹介してきたそれらの組み合わせの中でも特に臭さなどを押し出してきた作品であると感じ、かなり中級〜上級者向けのウイスキーだと思いました。
私個人としてはストレート、微量の加水が好みでした。
ウイスキーをあまり飲んだことがない人だと驚いてしまうかもしれませんが、スモーキーなウイスキーやシェリー樽熟成のウイスキーに多く触れてきた方はより興味深い味わいを楽しむことができると思います。特にラフロイグがお好きな方には、ラフロイグの要素を崩すことなく新しい味わいを感じられる本ボトルをより楽しむことができるでしょう。
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
コメント
コメント一覧 (4)
カイ太郎
が
しました
より複雑な味のラフロイグが、出ているのですね?
もう十分個性的な味だと思うのですが?
しかし1815年からアイラ島でウィスキー🥃を作っているのは凄いと思いました…ナポレオンの、Waterlooの闘い🪖と同じ年の創業なので、歴史があるなあとも感じました。
2022/10/26 (水)午前11時前に投稿しました。
カイ太郎
が
しました