本日のお酒はこちら!

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ジョニーウォーカー
ブラックラベルです!

 今回は皆さまお馴染みジョニ黒ですが、古いものを引っ張り出してきました。現行品、1990年頃のものをご紹介したことがありますが、今回はさらに遡っていきます。
 状態を注意深く観察しながら味を調べてみましょう。ちなみにオールドボトルは結構ややこしく情報が間違ってしまっている部分もあるかも知れません。その時は優しく教えてください。てへぺろ。
 ブラックラベルの過去レビューと分けるために今回のボトルは「ジョニーウォーカーブラックラベル特級」と呼びます。


  • ジョニーウォーカー
ブラックラベル特級の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:ブレンデッド スコッチウイスキー

・価格:4500円〜?

・定価での入手難易度:?

・アルコール度数:43度

・特徴:世界一の売り上げを誇るスコッチであるジョニーウォーカー。ブラックラベルはレギュラーであるレッドラベルのワンランク上に位置するラインナップです。

 ジョニーウォーカーは現行品ブラックラベルを含めて過去に沢山ご紹介してきました。「ジョニーウォーカー」からぜひ気になる記事がありましたらご覧ください。

 ジョニーウォーカーブラックラベルは最低12年以上熟成された原酒をブレンドして作られているちょっと贅沢なラインナップ。カーデュタリスカーロイヤルロッホナガーラガヴーリンカリラなど名だたる29種のシングルモルト数十種のグレーンウイスキーをブレンドしています。

 今回ご紹介するブラックラベルは所謂「オールドボトル」と呼ばれる昔に流通していたものです。
 本ボトルはおそらく1970年代に流通していたものです。詳しい方々のサイトを参考にすると、どうやら1960年代まではコルクキャップだったようで、70年代からスクリューキャップに移行したみたいです。逆に1980年代になるとそのスクリューキャップの色が黒くなるとのこと。
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(↑自宅にある現行品と90年代流通?のブラックラベル。キャップは黒色。)

 一方、1970年代に流通していたものは金色キャップで見分けられるようで、、、
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(↑今回ご紹介するボトル。キャップが金色)

 アルコール度数は43度と、現行品より3度高いです。
 ちなみに斜めがけラベルにはEXTRA SPECIAL Old Scotch Whiskyと書かれていて年数表記等はありません。が、ジョニーウォーカーブラックラベルには違いないのでご安心ください。

 また、ラベルの上には「ウイスキー特級」と書いてあります。これはお酒の等級についてです。
 1949年〜1989年までお酒には等級がつけられていました。1949〜1953年までは1級、2級、3級と、1953〜1989年までは特級、1級、2級と分けられていました。
 この等級は原酒混和率アルコール度数によって決められていて、特級はその中で最も原酒の割合が高い分類になります。その分かかる税金も高くなったりで当時は中々入手できないお酒だったというお話はよく聞きますよね。
 ここら辺は法律やら歴史やらが絡んでいる場所なので正直よく分からないです。弁護士さんに質問送りたいです。

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 年季を感じる裏ラベル。剥がれかけています。
 仮に1975年に流通していたと考えると約50年前か〜、親もまだ子供なレベルの時代。私は細胞すら存在していないです。それでは半世紀の時を超えて開けてみましょう。


  • ジョニーウォーカー
ブラックラベル特級 実飲
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 液面低下はそこまで見られませんね。蓋から漏れているような様子もありません。

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 現行品(左)と比較すると色がオレンジがかっていますね。

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 90年代のもの(左)と比較するとやはり特級ジョニ黒は赤みががった色合いが強いですよね。

  • ジョニーウォーカー
ブラックラベル特級の香り
 麦芽ビスケット、バニラ、スミレ系の花、りんごやブドウなどのフルーツ。ピートスモークも結構力強く香ります。現行品よりトーンが重く、特に華やかさとスモークの重厚感が強く感じます。

  • ジョニーウォーカー
ブラックラベル特級の味
 アタックは癖のないバニラ系の甘さ。そこからワンテンポおいてモワーっと様々な味わいが広がります。カラメル、花の香りが強い蜂蜜、バナナ、パイナップルとりんごのフルーティー。ぶどうの渋さ、仄かに炭火コゲ、コーヒー。余韻になって感じるピリッとした刺激。
 お水を足すと少しねっとりとした甘い香りになり、味わいもキャラメルのような要素が強くなります。
 うん!劣化していなくて良かった!味わいの種類ももちろんですが、広がりの強さはやはり特級ジョニ黒の方が断然強いですね。
 90年代のものと比較すると甘さなどは控えめで、華やかさやフルーティーな爽やかさが70年代のものはメインになります。

  • 半世紀前のジョニ黒ハイボール
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 昔々のハイボール。お味は結構グレーンの部分が前面に出てきました。穀物の香ばしさ、うっすら焦げた印象。プラムのようなフルーツ、余韻は爽やか華やか。少し個性の強いグレーンハイボールみたいなイメージを持ちました。



  • ジョニーウォーカー
ブラックラベル特級の感想


香り:★★★★★☆

味:★★★★★☆

ハイボール:★★★☆☆☆

面白さ:★★★★★☆

デザイン:★★★★☆☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:普通

総合点:★★★★★☆

カイ太郎コメント:現行品や他年代のジョニ黒と並べて飲もう!

  • 感想
 今回も状態が良くて一安心です。ちゃんとアルコール刺激も豊かな味わいも残っていました。今回の特級ジョニ黒は本当に花開くような香りと味で、非常に複雑みもあり楽しく飲むことができました。
 ハイボールにするとまた印象ががらりと変わります。個人的にストレートの方が好きですが試す価値はアリです。
 結局どの年代のジョニ黒が美味いの?って話ですが正直ほとんど好みですね。90年代も70年代もそれぞれ現行品より濃い味わいや香りを持ちますがそれぞれに特徴があり良いところもあります。ジョニーウォーカーファンの方と語らいながら一緒に飲んでみたいです。
 とても美味しかったのですが、やはり購入には少し勇気がいりますね。BARなどに置いてあれば試してみるというパターンが1番安心だと思います。幸いジョニーウォーカーのオールドボトルは比較的流通しているので見かけたらぜひお試しください!ジョニ黒をかなり飲み慣れている方以外は現行品との飲み比べがオススメです。



※Amazonでは今回ご紹介した商品が見つからないため現行品のリンクを添付いたします。

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