本日のお酒はこちら!

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エンプレス1908です。

 今回は自分へのご褒美に何か酒屋にあるものを一つ衝動買いしようと思い、自分の欲しいものリストに入っていないお酒を急遽買いました。これを選んだ理由は少し前に面白いジンとしてSNSなどで騒がれていたことをふと思い出したからです。というわけで未知のお酒を冒険します。


  • エンプレス1908の概要


・種類:ジン

・カテゴリー:ドライジン

・価格:3700円前後(750ml)

・定価での入手難易度:普通

・アルコール度数:42.5度

・特徴:エンプレス1908はカナダのヴィクトリア蒸溜所と、同じくカナダ老舗ホテルのザ・フェアモントエンプレスホテルが共同開発したジンです。1908はこのホテルの創業年です。
 このホテルはアフタヌーンティーで有名なホテルで、ボタニカルにホテルのハウスブレンドティーにも使われているバタフライピーの花が入っています。
 このバタフライピーの花(蝶豆花)がエンプレス1908ジンの最大の特徴でもあります。写真でも分かるようにこの花は綺麗な青色をしているのですが、これはアントシアニンの一種であるテルナチンという色素の影響です。これに酸性のものを加えると色が変化するという特徴があります。リトマス試験紙を思い出しますね。
 
 このバタフライピーの他に、ホテルのブレンドティージュニパーベリーグレープフルーツピールコリアンダーシードバラジンジャールートシナモンがボタニカルとして使用されています。
 ちなみに2018ベストカナディアンクラシックジンにも選ばれました。

 で、気になってフェアモントエンプレスホテルやそのアフターヌーンティーを調べてみたのですがま〜オシャレ!映え映え&映え。うお〜行ってみて〜!となりましたが中々に難しいですね。

 ではちょっとアフターヌーンティーを思い浮かべながらこのジンを楽しんでみたいと思います。


  • エンプレス1908 実飲
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 おお〜すごく綺麗。ブルーキュラソーとはまた違った深い青ですね。まるで宝石みたいに輝いています。ちなみにコルク栓。

  • エンプレス1908の香り
 花、香水。ジュニパーベリーやシトラスもいるにはいますが花の香りがメインです。もう見たまんまの色の花を想像できます。ただキツイ匂いではなく仄かに上品に薄らと、、、といった印象。

  • エンプレス1908の味
 さすがにストレートで飲むとややキマすがそれでも優しい方だと思います。飲み慣れると意外とスイスイいけます。ほんのり甘く、なめらかで、酸っぱいと感じるまでではなくとも柑橘のニュアンスが優しく飲みやすさをサポート。余韻に長くお花を感じられます。これがバタフライピーの花なんでしょうね。
 ロックで飲んでみましたが、冷やしてもそこまで大きなパーツの変化はありません。少し粉っぽくなり香水感が増したようには感じますが。

  • エンプレス1908のカクテル
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・エンプレスジントニック
 オススメのトニック割り。このジンはジントニックで有名になったようなイメージがありますのでぜひ試しましょう。まずはグラスにエンプレス1908だけを入れます。

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 トニックウォーターを足すと、、、??

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 トニックウォーターの酸性に反応して、、、あらら?

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 色がピンク色?に変わりました!面白!こりゃインスタ映えしますわ。
 お味は花の香りが強くて見た目からバイオレットフィズを想像してしまいます。基本的にはクセがなく、味わいのメインはトニックウォーターに移るので味が好きなトニックウォーターを事前に準備しておきましょう。


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・ザ・エンプレストニック
 こちらはエンプレスジン公式のオススメジントニック。エンプレスジン30mlにほどほどの量トニックウォーターを注ぎ、ピンクグレープフルーツのスライスを添えます。果実を足すとジューシーさが全然違いますね。エンプレス1908はこのように他の材料を引き立ててくれます。


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 ・エンプレスソーダ
 まずはノーマルにソーダ割り。ストレートで感じた味わいのバランスはそのままですね。少しまったりとしたなめらかな香り。やはり花、ハーブ。柔らかな甘味。少しドライなレモン。炭酸割りの方がジュニパー感がしっかり感じられます。

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 アクセントにカットレモンを絞り入れるとこんな感じ。レモンの酸に反応してピンク色に変わります。エンプレスジンは優しい味わいなのでレモンを加えると素直にレモン主体の味わいに変容します。


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・エンプレスレディ
 エンプレス1908を使ってホワイトレディを作ります。この人を使うとホワイトではないですね。本来はジン30ml、ホワイトキュラソー15ml、レモンジュース15mlだと思いますが、エンプレスは味が優しく繊細なので40ml、15ml、10mlくらいのイメージで作りました。見た目はブルームーンですよね。お味もそれに近く酸味の中にまろやかな甘さ。花の香りとそのまろやかさが合わさりちょっと芳香剤のような感じがします。


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・エンプレスマティーニ
 当ブログでもようやく登場のマティーニです。久々にステア(バースプーンとミキシンググラスを使う混ぜて作る方法)でカクテルを作りました。
 別にマティーニが苦手とかではないのですがベルモットとオリーブは他に中々使い所がなくて、作ることを今まで渋っていました。今後はベルモットが悪くならないうちにマティーニに合いそうなジンをどんどん使って行きたいと思います。
 で、今回レシピですがエンプレス1908を45ml、チンザノドライ10〜15mlを20回ほどステア。冷えたグラスに注いだらオリーブを添えてピンクグレープフルーツピールを軽く絞りグラスに吹きかけます。
 お味は、、、。やはり他の材料が活きるジンですねエンプレスは。視覚からも訴えてくる良いマティーニだと思います。個人的には癖のないノッペリしたジンをマティーニにしたいと感じるので(タンカレーなど)結構相性良いんじゃない?と飲んでて思いました。
 ただやっぱマティーニはキツい飲み物ですね。普段から40度超えのお酒を飲んでいる私ですがマティーニは少し気合が入ります。ショートカクテルなので早く飲まなきゃと思うのがまた、、、。ツマミがあると助かります。
 あまり強いお酒を飲まない方は面白半分でチャレンジしない方が良いカクテル代表だと思っています。ただ嗜む気持ちとカッコつける気持ちを全力で出せる楽しいカクテルでもありますよ。


  • エンプレス1908の感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★☆☆

カクテル:★★★★★☆

面白さ:★★★★★★

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:結構高い

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:実験しているみたいでとにかく楽しいジン。

  • 感想
 あ〜楽しかった。色をあえて変えなくても青くて綺麗だし、独自に柑橘などを加えて色をピンク色に変えるのも綺麗だしでカクテル作りにのめり込んでいくボトルでした。突き詰めると中々奥が深いジンですよね。
 お味に関してはとてもあっさりしていて、そこまでキャラは濃くないですがお花の香りが上品に漂います。これをどう活かすかがポイントになるような気がしますね。
 価格面では少し迷いが出てきてしまうプレミアムなジンですが、こうやって振り返ると結構楽しめたのでまあ良いかなというのが正直な感想です。
 それで、どのような方にボトル買いをオススメするかというと、まずジンコレクター。ジンを家に数種類揃えてますというマニアの方にはエンプレス1908をそこに1本加えていただくだけで見た目も晩酌の幅も広がると思います。
 次によくお客さんを自宅に呼んで晩酌される方。多分喜ばれます。自分もお客さんも喜ぶのでwinwinな晩酌になりますよ。
 なにかエンプレスジンでオススメのカクテルレシピをお持ちの方はぜひコメントで教えてくださいね。



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