本日のお酒はこちら!

IMG_6244
ワイルドターキー13年(旧)です!

 こちらは一昔前のワイルドターキー13年です。と言っても最近現行品のワイルドターキー13年というラインナップそのものが終売してしまいましたね。いきなりでショックでした。どうやらこの旧ラベル13年は現行の13年とそこまで味が大きく違わないらしいので、初のワイルドターキー13年ですが新旧気にせず楽んじゃいます。


  • ワイルドターキー13年(旧)の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:アメリカン バーボン

・価格:8000円前後
    (実際は15000円前後)

・定価での入手難易度:高

・アルコール度数:45.5度

・特徴:ワイルドターキーは1869年から続くバーボンを代表するブランドです。キングオブバーボンと称されることもあります。
 元々はトーマス・リピー氏が創立したリピー蒸溜所が起源とされています。1940年頃、オーナーの趣味で七面鳥狩りをしていた時に狩仲間に振舞ったウイスキーが好評でワイルドターキーというブランド名になったというお話もあります。

 今までワイルドターキーはいくつかご紹介してきましたので、まだご覧になっていない方はぜひ「ワイルドターキー」のタグからご覧ください。

 ワイルドターキーの製造方法として特徴的なポイントは原料の一つ、トウモロコシの割合を低くしているところがあります。それにより味わいにスパイシーな要素が増して力強い味わいになります。
 他に、ワイルドターキーにはアルコールが強いイメージがありますが、製造過程ではアルコール度を抑えています。法律では蒸留時はアルコール度数80度以下、樽詰め時は62.5度以下とされていますがワイルドターキーは蒸留時60度樽詰め時55度程度に管理しているそうです。アルコールを抑えることで素材の味を引き出しやすいと考えられています。

 ワイルドターキー13年は日本限定発売のようです。2013年にワイルドターキー12年というラインナップが終売し、代わりにこの13年が登場しました。

IMG_6277
 色々な時代のワイルドターキーを用意しました。1番左のミニチュアは1990年代のラベルです。カラーの七面鳥がこちらを向いているのが特徴です。
 中央の13年が今回ご紹介するボトルで、2011年からワイルドターキーはこのデザインでした。ワイルドターキー13年は2013年からの発売ですので2013〜2015年の間に流通していたものだと思います。
 1番右はお馴染み現行品(最近デザイン変わりましたが)ですね。2015〜となります。

 バーボンとは元々熟成のピークが早く、10年を超えるようなものは結構稀です。これは生産地であるケンタッキー州は寒暖差が激しく乾燥した気候であることや、熟成樽が小さいということなどが要因として挙げられます。そのような中で13年という長期間の熟成は徹底した管理や味わいの研究が必要になりますよね。
 アルコール度数は45.5度と低いわけではありませんが、8年、12年、レアブリードなどレギュラーなラインナップは50度超えのものが多いため「ワイルドターキーの中では」アルコール度数が低いなあと思う方もいらっしゃるかと。

 ちなみにワイルドターキー13年は終売が発表されてしまいましたね。そして12年が復活しました。嬉しいような悲しいような、、、。


  • ワイルドターキー13年(旧) 実飲
IMG_6279
 私はワイルドターキーのデザインが大好きです。動物がラベルに書いてあるものがそもそも好きなのですが。この頃のワイルドターキーは鳥の尾羽がラベルからはみ出ちゃっていますね。

IMG_6278
 ワイルドターキー13年(左)8年(右)の液色を比較しました。8年は赤みが強く、13年は綺麗な茶色ですね。

  • ワイルドターキー13年(旧)の香り
 甘酸っぱさ。甘い香りは焦がしバニラ、蜂蜜。酸っぱい香りは野菜の酢漬けというかピクルス。少し湿った木材や溶剤感。しかしいやらしく香ることなく木材香の深みがまるで堂々とそびえ立つ大型木製家具のよう。

  • ワイルドターキー13年(旧)の味
 香りからの印象を素直に受ける味です。カラメルソース、バニラ。材木の香り、ニス。トーストの焦げた部分。ワイルドターキーの中では刺激は落ち着いていますが普通にビリっとはきますね。余韻に少し葡萄の渋さ、深い樽香。
 最初から最後まで見事にワイルドターキーしてました(当たり前ですね)。長熟による落ち着きのためかワイルドターキーの骨太な味わいをしっかり確認することができます。
 加水をすると随分落ち着いた味になりますね。特に木の香りが馴染む感覚、そこに白いお花も添えられます。ロックにするとバーボン独特の渋さが出てきますがそれもまたワイルドターキーの醍醐味ですよね。

  • ワイルドターキー13年ハイボール
IMG_6280
 贅沢なバーボンハイボールいただきます。ワイルドターキーのハイボールは安定ですね。ただ、甘さは控えめになり香りで訴えてくるハイボールになりました。佇む樽を想像するような重厚で芳しい一杯です。


  • ワイルドターキー13年(旧)の感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★☆☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★★☆☆

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★★☆☆☆☆
(定価の場合:★★★☆☆☆)

宅飲みオススメ度:低

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:静かにワイルドターキー欲を満たす一杯。

  • 感想
 ワイルドとジェントルが同時に楽しめるバーボンでした。ワイルドターキーってこういう味だよねって要素をしっかり感じ取ることができます。バランス良いターキー。
 2015年以降のワイルドターキー13年は未だ飲んだことがありませんが違いはどうなのでしょうね。多分そこまで違わないんじゃないかな〜と思っていますが。
 飲み方もストレート、ロック、ハイボールと万能ですが、初めてこのボトルを飲むならストレートからの加水が良いと思います。
 旧ボトルということもあり、よほどのファンでない限りはボトル購入を急ぐようなことはないと思います。そして13年がそもそも終売なので、ワイルドターキーの8年やその他シリーズが好きという方、長熟バーボンが好きな方はBARで見かけた際にチビりと飲むのがオススメです。少なくともワイルドターキーが好きな人はああ美味しいねとなるボトルです。さて、お金が貯まったら次は12年を買いたいなあ、、。







※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。