今回は試飲編Ⅱの続きです。なんのことやらという方は是非リンクから前までの記事をご覧いただけると嬉しいです!
前回の試飲編Ⅱでは面白い9148ジン、余市や宮城峡、竹鶴など超貴重なニッカウヰスキーをたくさん味わうことができました。今回はどんな出会いがあるのでしょうか。
思ったより長いシリーズになってしまいましたが、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。もしかするとあなたの飲みたいボトルが登場するかも、、?!
それでは一度退出し大通り公園を散歩して休憩を挟んだので会場に戻り試飲を続けましょう。


「タリスカー」は過去にレビューしていますので詳細はそちらで。タリスカー18年はリフィルバーボン樽とリフィルシェリー樽を7:3くらいでヴァッティングし、最低18年以上熟成された原酒のみを使う高級ラインナップです。
前回の試飲編Ⅱでは面白い9148ジン、余市や宮城峡、竹鶴など超貴重なニッカウヰスキーをたくさん味わうことができました。今回はどんな出会いがあるのでしょうか。
思ったより長いシリーズになってしまいましたが、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。もしかするとあなたの飲みたいボトルが登場するかも、、?!
それでは一度退出し大通り公園を散歩して休憩を挟んだので会場に戻り試飲を続けましょう。
- グレンギリー12年ホグスヘッド
BAR fishborn 10周年記念

こちらはBAR fishborn専用ブース。その中にあったfishborn10周年を記念したグレンギリーのボトル。
グレンギリーは東ハイランドで1700年代末頃から製造を開始している超古参蒸溜所です。現在はオーナーがサントリーとなり様々なブレンデッドの原酒にも使用されています。昔はピートを焚いていましたが最近はノンピートがメインです。熟成の多くはバーボン樽、こちらはホグスヘッドというタイプの樽を熟成に使用しています。
蒸留は2008年に行われた12年熟成。アルコール度数は54.3度。11800円で販売されていました。試飲価格は500円と中々お手頃。
グレンギリーは初めてですがさてさてお味は。ニス、キャラメル、松脂とかなりねっとりした感じ。甘い甘いと楽しんでいても余韻でビターに〆てくる面白さがありました。ちなみにブース前で読み方が分からずグレンガリオッホ?とか言っちゃったのはここだけの話。
- ベンリネス13年
バレルザ・メモリーオブシロップ

今度はモルトヤマ10周年記念にBAR fishbornと共同制作したものです。ラベルはBAR fishbornの看板犬シロップちゃん。2020年に虹の橋を渡って行ってしまったそうですが、そんなシロップちゃんを少しでも思い出してもらうためにマスターが撮影した笑顔のラベルにしたそうです。
中身はベンリネス。スペイサイド地方に位置しジョニーウォーカーなどの原酒にも使用されています。シェリー樽熟成のノンピート麦芽が主流です。シングルモルトとしての発売は珍しく現在は花と動物シリーズでシングルモルトベンリネスが定期的に出荷されています。
今作はバレルという小ぶりなサイズの樽で2008年から13年熟成されています。アルコール度数は60.5度。218本限定です。ボトル価格は不明ですが試飲は500円とこちらも手が出しやすいです。
ベンリネスも確か初の私です。いただきます。お手本のような洋梨、白葡萄の爽やかモルト感。ビリビリときますがそこまで気にならず、飲んでから60.5度という度数を見て驚きました。ロックや加水で更に楽しむことができそうなタイプです。
- タリスカー18年
「タリスカー」は過去にレビューしていますので詳細はそちらで。タリスカー18年はリフィルバーボン樽とリフィルシェリー樽を7:3くらいでヴァッティングし、最低18年以上熟成された原酒のみを使う高級ラインナップです。
ワールドウイスキーアワード2007で1位に輝いた名ボトルで数年前に私のウイスキー師匠にプレゼントしたこともあります。ボトル購入をしようと思っていたらどんどん値上がりして手が届かなくなりました。アルコール度数は45.8度。ネットだとボトルは20000〜30000円と振れ幅が大きいです。試飲価格は300円。
お味はドライパイン。タリスカー10年で感じた嵐の海はかなり鎮まりますね。ただペッパー系の旨味を感じるスパイシーは健在。これはタリスカーを見直す良い1杯になりました。ボトル価格戻らないかなあ、、。
アードベッグは私の大好きな銘柄です。過去にレビューもいくつかしているので「アードベッグ」をよかったらご覧ください。
まず写真右、オレンジ色アードベッグヘビーウェーバーから。こちらは2023年のアードベックデー限定ボトル。蒸留するための器械であるポットスチルの上の方についている銅製の筒のような部品があります。これを精留器(ピュリファイアー)と言い、蒸気の分別をし味わいのバランスを整える要の部品なのですがそれを取っ払っちゃおうというコンセプトで作られたボトルです。アードベッグの最も重い蒸気を丸ごとウイスキーにしてしまった作品。価格は20000円台くらい。アルコール度数は46度で試飲価格は500円。
まず写真右、オレンジ色アードベッグヘビーウェーバーから。こちらは2023年のアードベックデー限定ボトル。蒸留するための器械であるポットスチルの上の方についている銅製の筒のような部品があります。これを精留器(ピュリファイアー)と言い、蒸気の分別をし味わいのバランスを整える要の部品なのですがそれを取っ払っちゃおうというコンセプトで作られたボトルです。アードベッグの最も重い蒸気を丸ごとウイスキーにしてしまった作品。価格は20000円台くらい。アルコール度数は46度で試飲価格は500円。
お味はかなりドライでカサついた灰、炭のような印象。ただ普段飲んできたアードベッグには結構近いような感覚でコリーブレッカンや5年10年が好きな人なら気に入りそうです。
お次に今回の目玉、アードベッグ25年。写真左のシルバーボトルです。うぇ?!これ飲んでいいの?と信じられませんでした。行列に並んでいる時はソワソワ。
2021年から数量限定で発売している最低25年以上熟成のアードベッグ激レア品。1997年にグレンモーレンジィ社の傘下に入ったアードベッグですが恐らくそれよりも昔の原酒も使用していることになりますね。だとすると1989〜1996年に極少量生産していた希少原酒を使用しているので更に価値を上げています。熟成樽などの構成は公表されていません。アルコール度数は46度。ボトル価格は150000円ほど。試飲価格は2000円。
YouTubeなどでこのボトルを飲んでいる動画を見たことがあり「縁のない話だ」と思っていましたが、、、まさかここで飲むことができるなんて。よく考えたらほぼ私と同い年のアードベッグ。
お味はかなり熟したバナナ。ドライではないバナナ。砂糖入ってる?と思うほどまで甘く、ただそんなのも束の間、後半はバリバリバーベキューとそこのお肉に対し上品に塩胡椒をかけています。25年熟成してもアードベッグはアードベッグです。
私みたいなのがこういう現実離れしたものを飲むと理解やら思考が追いつかなくてフリーズしてしまいました。本当はもっと大事に飲みたかったのに思考停止して結構なペースで両手のアードベッグを飲み干してしまいました。
今回はここまで!長くなって申し訳ないのですが、試飲編もうしばらく続きそうです。ここで半分くらいだと思います。もしよかったら次回(試飲編Ⅳ)も是非見ていただけると嬉しいです、、、。
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