本日のお酒はこちら!

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シングルモルト
宮城峡15年です!

 なんだかんだで200杯目までいきました。いつもご覧いただきありがとうございます。今後もこのような感じでゆるく続けていけたら嬉しいです。

 と記念すべき投稿はどのボトルにしようかなと勝手に1人でワクワクしていたのですが、謎の夏風邪でダウンしてしまいました。絶対新型コロナだと思い病院に行きましたが検査した結果コロナではなく。では何なのだこの体調不良は、、、と怖くなりました。
 実は前回のテキーラは書き溜めたモノを予約投稿させていただきました。この2週間くらいほぼ禁酒状態でした。皆様もお身体にはお気をつけくださいませ。
 病み上がりですが久々のお酒を楽しんでいきたいと思います。


  • シングルモルト 宮城峡15年の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルモルト ジャパニーズウイスキー

・価格:150000円前後?

・定価での入手難易度:とても高

・アルコール度数:45度

・特徴:シングルモルト宮城峡は宮城峡蒸溜所で作られるシングルモルトウイスキーです。宮城峡蒸溜所は宮城県仙台市にあるニッカウヰスキー第二の蒸溜所で、1969年から稼働をしています。

 ニッカウヰスキー創設者である竹鶴政孝氏は余市蒸溜所の次に全くジャンルの違う味わいのウイスキーを作るために新たな蒸溜所の建設場所を探しました。
 蒸溜所を建てる場所は気候や自然環境、そして水源などを吟味する必要があります。尚且つ余市とは差別化できるという竹鶴氏の条件にピッタリな地が仙台でした。近くには広瀬川新川川があり、緑豊かな土地です。豊かな自然あってのウイスキーづくりだということで自然保護活動を宮城峡蒸溜所は積極的に行っていて緑化優良工場として賞を受賞したこともあります。

 シングルモルト宮城峡は余市と全く違う味わいを出せるように作り方も異なります。材料である麦芽はノンピートライトピートモルトを使用し、ポットスティル(蒸留器)もバルジ型とよばれる上向きのアームと真ん中に膨らみのある形をしています。蒸留方法は蒸気間接蒸留方式という130℃ほどで時間をかけて行うもので、これによりフルーティーで華やかな原酒を作ることができます。
 宮城峡は過去に「宮城峡NV」でレビューをしていますのでまずはそちらをご覧ください。

 今回ご紹介するシングルモルト宮城峡15年はシングルモルト宮城峡の中でも最上級のラインナップであると言えます。2015年に年数表記のあるニッカウヰスキーはかなり終売へと追い込まれ、宮城峡15年もその時期に終売となりました。当時は10000円くらいで購入できたといいますから恐ろしい。
 宮城峡のラインナップは10年12年15年と続きます。15年は表記の通り最低15年以上の熟成を経てつくられます。樽はシェリー樽をメインに熟成されています。

 余市は力強く男性的でキャンベルタウン(スコットランドの地方)のようなモルトウイスキーと評価されることが多いですが、宮城峡はそれとは対象的に華やかで女性的でスペイサイドのようなと評されます。あなたはどっち派!みたいな感じで面白いですね。

 以下、裏ラベルの文章です。

「穏やかな北の自然に恵まれた、杜の都仙台。ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝は広瀬川と新川川が交流する豊かな自然に囲まれたこの土地に蒸溜所を建設しました。宮城峡蒸溜所で15年以上貯蔵したシングルモルトです。豊かな熟成香、軽やかに広がる甘酸っぱい芳香の調和。深みある熟成の甘さとコクの香ばしくソフトな広がり、柔らかくスムースな舌ざわり。宮城峡の風土の証をご堪能ください。」


  • シングルモルト 宮城峡15年 実飲
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 どこか歴史を感じるボトルデザイン。色はやや濃いめですが一応確かめてみましょう。

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 宮城峡NV(左)と比べるとこんな感じ。樽の色が出ていますね。

  • シングルモルト 宮城峡15年の香り
 熟したリンゴ。リンゴジャムやアップルパイ。濃ゆい古樽、お線香。リンゴの浮いた温泉みたいな感じです。とりあえずリンゴだらけの光景ですが同じくらいの樽香や蜜の深く甘い香りが印象的です。

  • シングルモルト 宮城峡15年の味
 リンゴの味わいは最初フレッシュに、徐々に甘やかに。ビターチョコレートのコク。少し渋い紅茶、べっこう飴。鼻から抜ける温泉街の香り。刺激は予想よりピリピリっときますね。
 お水を加えるとよりシンプルにフルーツが香り出します。渋さが落ち着いてやや若々しくリンゴの甘さや爽やかさを楽しむことができます。

  • 宮城峡15年ハイボール
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 個人的にですが、宮城峡のハイボールってたまに無性に飲みたくなるのですが15年は果たしてどのようなお味なのでしょうか。
 ハイボールにすると香りは消えないどころかより甘い樽香が主張してきます。香りは甘酸っぱいのですが味は甘さ控えめで意外とビター。さすがハイボールにしてもこの歴史を感じる木材のような深みある味わいは薄まらないですね。


  • シングルモルト 宮城峡15年の感想


香り:★★★★★☆

味:★★★★☆☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★★★☆

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★☆☆☆☆☆

宅飲みオススメ度:低い

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:これを飲んでいるとなぜか無性に旅行へ行きたくなる。

  • 感想
 大変面白く勉強になりました。宮城峡ってこうなるんだなあと10、12年をすっ飛ばして飲んでしまいました。それらも今後飲んだらこの記事にも追記をするかもしれません。
 日本特有の和を感じる樽香がリンゴ感にマッチして中々似た味わいが少ないのでは?と思いました。
 基本的には定価購入できないものなのでニッカファン、宮城峡ファン以外の方にはボトル購入をオススメはしないと思います。しかしBARなどで手が届く時にはぜひ一度お試しして、宮城峡についてジッと考えてみてほしいです。
 私の周りだけかもしれないのですが山崎、白州のサントリー組はめちゃくちゃ有名ですし、余市も結構知名度があるのですが、宮城峡を飲んだことがないという人が結構いるのです。確かに1番それらに比べると影が薄いかもしれませんが熟成年数に関わらず一度飲んで感想を持っておくと今後のジャパニーズウイスキーライフが華やかになるかもしれません。




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