本日のお酒はこちら!

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オクトモア07.1
スコティッシュバーレイです!

 こちらは結構前に購入したのですが開けるのが怖かったり飲むタイミングが合わなかったりと中々開封できずにいました。この前お客さんが来た時にこのボトルに興味をお持ちだったのでこれを機に開封して私も飲んじゃいました。まずは概要からどうぞ。


  • オクトモア07.1
スコティッシュバーレイの概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー

・価格:20000〜40000円前後(発売年などにより変動)

・定価での入手難易度:かなり高

・アルコール度数:59.5度

・特徴:オクトモアはブルックラディ蒸溜所が製造しているシングルモルトウイスキーの1つのシリーズです。世界一スモーキーなウイスキーとも呼ばれている怪物ウイスキーでもあります(最近これを超す化け物が出たとか出るとか...)

 ブルックラディ蒸溜所は1881年創業アイラ地方(島)にある蒸溜所です。ブルックラディはスコットランド、そしてアイラ島という地に強い誇りとこだわりがあり、原料の麦芽は全てスコットランド産であり(内半分近くアイラ島産)、ボトルにはびっしりとその生産農家や品種の名前が記されています。そして製造過程は全て蒸溜所内で完結しています。

 ブルックラディ蒸溜所で作られるシングルモルト主に3つのシリーズに分けられます。ピートを使わないブルックラディ、ヘビーピートのポートシャーロット、そしてもはや実験的とも言える今回のオクトモアです。
 ポートシャーロットの方は過去にレビューしていますのでまずは「ポートシャーロット10年」をご覧ください。

 今回ご紹介するオクトモアは世界一スモーキーとも呼ばれる超絶ヘビーピートなウイスキーです。何度か登場しているスモーキー度合いを数値化したもの、フェノール値(ppm)で表現した場合、あのアードベッグやラフロイグが50ppm前後であるのに対し、オクトモア07.1スコティッシュバーレイは208ppmと書いています。何だこのバトル漫画みたいな展開は、、。ちなみにオクトモアシリーズ内でもこの年の07.1はかなりフェノール値が高い方です。
 この値が高いからその通りに臭く感じるとか単純な話ではないのですがスゴさは伝わりますよね。
 2002年からオクトモアシリーズは登場していますが当時の責任者とマスターディスティラーがポートシャーロットの製法(ノンピートモルトと80ppm近いヘビーピートモルトを混ぜて40ppm位に調整している)に着目し思いついたそうです。なら強い方を製品化しようということでしょうか。
 発案当初や発売当時は色々反対の声やゲテモノ扱いされがちでしたが今ではその味わいを証拠に人気ウイスキーとなっていますね。
 
 オクトモアの名前には数字が付いていて最初の方はエディション番号(何番目にリリースされたもなか)を意味し、小数点の後は熟成に使用した樽や製造方法を示しています。
 たとえば○○.1と書いてあればバーボン樽熟成○○.2と書いてあれば一部ワイン樽熟成○○.3と書いていればオクトモア農場産の原料のみを使用したものなどなど。飲む前に数字を見てどのような製法なのかを確かめてみましょう。

 本記事で私がいただくのはオクトモア07.1スコティッシュバーレイ。2015年〜2016年くらいに日本で発売されていたバーボン樽熟成モノということでしょうかね。熟成年数表記は5年。オクトモアは5〜10年熟成のものが多く、このやや若めの年数はスモーキーさをより豊かに表現できるからとされています。アルコール度数は59.5度カスクストレングス。スペックを見れば色々な面から強烈なキャラクターであることは間違いないと分かります。


  • オクトモア07.1
スコティッシュバーレイ 実飲
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 いやー、このデザイン好きなんですよバットみたいな。液色は明るいゴールドですね。
 そしてお気づきでしょうか、、、コルクが違うことを。これテンション上がってコルクをぬいたら折れちゃったんです、、。他ウイスキーの保管していたコルクで栓をしています。

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 同蒸留所のポートシャーロット10年(左)と比べてみます。パッと見で分かるくらいオクトモアの方が色は濃いですね。


  • オクトモア07.1
スコティッシュバーレイの香り
 グラスに注いだ時点で強く香っていました。鼻を近づけると目にまで染みる強烈さがあります。当たり前ですが非常にスモーキー。土、湿った木、燻製チップに埋もれた焼き魚。鮭チップ。何度か嗅ぐと奥にモルトの蜜のような甘さやレモン汁のような香りも楽しめます。

  • オクトモア07.1
スコティッシュバーレイの味
 ん、ハチミツのように甘い。と思うのも束の間、ガーっと刺激とスモークが襲ってきます。これは辛い!その後コクのあるチョコレート系の甘苦さと燻製、コーヒー、柑橘の渋さ。刺激は強いですが余韻で舌が慣れた頃に上質で複雑な味わいが楽しめてただただキツいわけじゃないのがギャップを感じてしまいます。口が慣れてくると意外とねっとりしたフルーティーな甘さが出てきたりします。
 やはりカスクストレングスでもありますし加水はオススメです。麦芽の香ばし甘さ、そしてレモン系の味わいがとても強くなりこれは驚きました。更に加水をしてトワイスアップくらいにするとレモンも共に強まります。

  • オクトモア07.1ハイボール
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 グイッと一口目を飲んだ時にウァー...って言ってしまいました本当に。臭くて甘くてほのかに酸っぱい。灰と化したスモーキー。言い方悪いですが動物園みたいな香りもします。つまりそういうことです。でもいいんですよ!なんかクセありますがイケるハイボールなんです。ハイボールにしてもこの複雑さは貴重です。

  • オクトモア07.1
スコティッシュバーレイの感想


香り:★★★★★☆

味:★★★★★☆

ハイボール:★★★★★☆

面白さ:★★★★★★

デザイン:★★★★★★

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:やや高い

総合点:★★★★★☆

カイ太郎コメント:スペックだけ見ると身構えすぎてしまうが実際は、、、飲んで確かめるべし。

  • 感想
 先程の異常なフェノール値や、強いアルコール度数、そしてこのボトルデザインも相まってかなり緊張して飲みました。もちろん癖強なウイスキーですが飲めないなんてことはありません。ポートシャーロットやアードベッグが飲めるならおいしく飲めちゃうと思います。ここまで強烈にスモーキーを極めても元々の良い酒質のおかげか良い味わい良い香りがしっかり楽しめるんですよね。本当に楽しいし美味しかったです。
 購入はやや困難なこともあると思いますがたまに街の酒屋で今年のオクトモアが定価で並んでいる光景を目にします。下手なことはこのブログで言えませんがもし友人が購入を迷っていたら「迷うなら買ってしまおう!」とオススメできます。個人的にシェリー+スモーキーなウイスキーが大好物なので○○.2のオクトモアをいつか購入したいなあと考えています。
 あとボトルかっこいいので飲み切った後も飾ります。




※Amazonでは今回ご紹介した商品が見つからないため類似商品を貼ります。ご注意ください。


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