本日のお酒はこちら、、、というよりも今回は日記のような記事となります。
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 お酒レビューはほとんどないので、レビューを普段ご覧になられている方はブラウザバックをしても大丈夫です。旅の記録でもいいよという方はぜひチラ見していってください!

  • 余市町へ
 余市蒸溜所は新型コロナの影響もあり入場には見学ツアーの予約が必須でした。が、最近お土産屋さんやレストラン、ニッカミュージアム(博物館兼有料試飲バー)は営業時間内自由に利用できるようになったとのことで偵察してきました(2024年1月)。
 今回は友人がドライバーになってくれたのでお言葉に甘えます。
 札幌中心部から車で冬道約1時間半ほどで到着。
 と、その前に近くの「海ぞく」というスープカレー屋さんでお昼ご飯を。
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 こちら最近リニューアルオープンしたそうで具沢山な上にサラダとラッシーまでついて1000円!中々にお得です。ただ普通、中辛、大辛の中で中辛を選んだのですがかなり辛くて汗だく口ビリビリになりました。普段私はカップ麺の蒙古タンメンや激辛ペヤングくらいなら水無しでバクバク食べるのですが、、。辛いもの好きな人は大辛にチャレンジしてみてほしいです。

 で、そこから車ですぐの場所に余市駅や余市蒸溜所があります。予約者専用駐車場に間違えて一度入りましたが、警備員の人が優しく丁寧にもう一つの駐車場の行き方を教えてくれました。

 余市蒸溜所に関しては過去にご紹介していますので「余市蒸溜所見学」からご覧ください。

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 とりあえずニッカミュージアムとそこの有料試飲コーナーへ。余市シングルカスク10年を注文しました。
 余市シングルカスク10年2012〜2022年に熟成されていたものでカスクNo.は417520。余市シングルカスクは本当に美味いですね。歴史を感じる濃く古びた樽のような香りや味がたまりません。
 は竹鶴政孝氏の遺作ともされる余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のモルト、グレーン原酒を使用したブレンデッドウイスキーです。実は飲むのが初です。桃やりんごを思う濃厚な甘さと程よいスモーキーがとても心地よく広がりますね。こちらも中々美味いです。

 その他有料試飲メニューですが結構変わっていました。余市2000'sや竹鶴17年、宮城峡の限定品やブナハーブン25年などは姿を消していて、新しくニッカザグレーンがありました。うーん随分種類が減ってしまいましたね。

 その後お土産屋さんに。内装がかなり変わっていてレジも半セルフレジのようになっていました。ブッシュミルズの一部ラインナップはありましたが他海外のウイスキーはほとんどありませんね。余市蒸溜所限定のシェリー&スウィートやピーティー&ソルティー、ウッディ&バニラなどはありましたがもう少しで売り切れそうな状態でした。
 そして竹鶴ピュアモルトフロムザバレルシングルモルト余市シングルモルト宮城峡は全て売り切れ。4月からニッカのウイスキーは一斉に値上げされることもあるからかかなり厳しい状況となっていますね。
 今回私が購入したのは余市シェリー&スウィート余市ピーティー&ソルティーの180mlボトル(補充用)とシングルモルト余市宮城峡の50mlミニチュアボトルを一つずつ。こういうミニチュアボトルはコレクション、ちょっとしたプレゼントにすごく向いていますし、どうしてもそのお酒を飲みたい時の非常用ストックとしても役立つので結構オススメです、、!


  • 積丹町へ

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 積丹町は余市町の隣にあります。余市駅から冬道車で約40〜50分ほど。荒々しい波と岩壁が印象的な景色が続く場所で、気分はタリスカーのスカイ島です(行ったことないですが笑)。ただ6月〜7月頃は波も落ち着き水深6メートルの海底まで見渡せる「積丹ブルー」と呼ばれる景色を見ることができます。また、積丹町の少し奥側にある「神威岬」からの絶景は一見の価値ありです。余市蒸溜所見学をされた方はぜひ積丹や神威岬にも寄ってみてください。

 で、余市から積丹に近づくにつれて言い方悪いですが更に田舎になっていきます。玄関が完全に雪で塞がっている建物が多く営業していない店、住んでいない家が多いのかなと思います。コンビニも寄れる時に寄っておいた方が吉です。小さな商店のような、個人のコンビニみたいなお店がかなり端の方にあり、それ以降はほとんど建物もなくなります。そこのお店も3年ほど前は窓が割れていてダンボールで塞いでいたり、商品冷凍棚に何故か食べかけのチョコモナカジャンボが入っていたりと中々にカオスな状態でした(現在は修繕済み)。
 そして到着したのは上写真の建物「みさきの湯 積丹」。ここは私のお気に入りの温泉です。赤字のため2022年1月に一度営業を終了してしまいましたが、株式会社SHAKOTANGOが経営を交代し同年4月にリニューアルオープンしました。いやー本当に良かった。
 場所が場所なだけにそこまで混んでいないのですが、とにかく絶景の露天風呂が素晴らしい。
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 (↑写真は露天風呂からの景色。岬の湯(Misaki no You)しゃこたん公式Instagramより引用)

 積丹の激しい波や岩壁が一望できる力強い景色が広がります。露天風呂にまで潮風が届き海の香りがしますよ。とにかくサイコーです。
 んが!私が行った2月は冬真っ只中。北海道内でも特に降雪量の多い積丹では露天風呂は入れないそうで、唯一手前側にある露天風呂を屋外水風呂として使えるとのこと。くーっ!到着してから知ることとなりました。

 仕方がないので中の風呂だけ楽しもうと温泉に入りましたが、そもそも良い湯なんですよね。温泉の味が明らかにしょっぱい(訛り)くらい塩分濃度が高いです。

 今回特に興味深かったのはリニューアルされたサウナです。ロウリュウォーリュ(壁の木材に水をかける)を自由に行うことができ、ロウリュ水には積丹スピリットのジンで使われているボタニカルが、サウナの壁にはウイスキー樽で有名なミズナラの木があります。入って納得。だからこんな香りが強いのか!
 初ロウリュ&ウォーリュでしたがとても癒されリフレッシュできました。ロウリュってするとしないとでは本当に違うものなんですね。気になる方はぜひ体験しにお越しください!

 露天は「水風呂としてご使用ください」とのことですが、裸足で雪の上を歩くのだけで予想以上の苦行。そしてようやく到着した露天水風呂は案の定極寒。そのため私はサウナを出ると露天風呂浴槽の手前くらいに行き、雪の上にタオルを敷いてその上に乗って全裸で積丹の潮風を浴びていました。たまらん!!

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 廊下には多くの美術品が飾ってあります。また、食堂やお土産屋さんもあるのでじっくり見て行きました。

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 帰りも雪は降り続けています。さながらスペースマウンテン。雪道慣れしていない方は北海道での運転本当にお気をつけてください。そのまま2時間半くらいかけて札幌に戻ってきました。途中3台くらい事故を起こした車を見ました。

  • お土産
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 私の大好きな余市蒸溜所限定を補充できたので、遠慮なく家のストックを飲み今日の旅を思い返していました。やっぱ余市町も積丹町も大好きです。

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 今回のお土産は岬の湯しゃこたんで購入した

火の帆ジン 
希望ブルー(KIBOU BLUE)です。

 火の帆ジンは積丹産のボタニカルを使用し、原料栽培から蒸留まで株式会社積丹スピリッツが手がけています。スコットランドでノウハウを確立して町を挙げての製作となりました。ブレンドに関しては「BAR Ben Fiddich」オーナー鹿山氏が担っています。
 80種類以上のボタニカルの中でエゾヤマモモエゾミカンキタコブシオオバクロモジエゾノカワラマツバホップアカエゾマツなど積丹産のボタニカルも多く使用しています。

 今回購入したものは積丹町内限定販売のKIBOU BLUEです。特にアカエゾマツオレンジの香りを基調とし、積丹ブルーをイメージした青い液色が特徴です。
 積丹の海がいつまでも美しく変わらずにあってほしいという願いや希望を込めています。尚、KIBOU BLUE1本購入ごとに100円が地元のウニの餌場再生に取り組む活動団体に寄付されています。

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 少量生産のため100ml約2000円ほどとかなり高級。そのため慎重に飲みます。蓋は二重構造でした。
 まずはシンプルにロック。液色は淡〜い青。エモいですね〜。ジュニパーベリー主体の王道ジンかなと思いきや特に香るのは木。これがアカエゾマツか、、。柑橘のサッパリ感もあり余韻スッキリ。骨太なのに飲みやすい構成に感じます。


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 積丹ブルージントニックです。商品紹介にもオススメの飲み方はジントニックをと書いていました。
 あまりに淡い色のためトニックで満たすと透明になりました。お味は非常に面白いです。ここまで松の木が香るジントニックも珍しいのではないのかなと。美味いけど重厚で飲み応えのあるジントニックですねぇ!なんだかあの温泉やサウナを思い出してきましたよ。


  • おわりに
 いかがでしたでしょうか。今回はただの日帰り旅行記です。道内に住んでいるとそこまで珍しい場所ではないですが、ぜひ道外の方には一目みていって欲しい場所でもあります。
 今回みたいに余市蒸溜所を見学して、岬の湯で温まって、火の帆ジンで旅を思い返すという北海道ウルトラ満喫旅はいかがでしょうか?
 ちなみに岬の湯周辺は森と海に囲まれていますが、「カムイファーム」という割と近くにあるジェラート屋さんも素敵ですよ。詳しくは@kamuifarmのInstagramをチェック!

 なんだか案件みたいな話し方になりましたが、ただの私の旅コースです。北海道の中のお酒スポットの一つとしてご紹介してみました。今度は厚岸とかも見てみたいなあ。





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