本日のお酒はこちら!

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No.3 ロンドンドライジンです!

 何度か自分語りパートでお話ししてきましたが、私がお酒にハマったキッカケはウイスキーよりも先にカクテルだったんです。カクテルを色々作っているうちに肝であるベーススピリッツに詳しくなりたくなって、あいうえお順にベーススピリッツを試したところ最初の「ウ」イスキーに時間がかかりまくっているという感じです。
 というわけで本当はジンなど他の蒸留酒にも非常に興味を持っているカイ太郎なのですが、今回ご紹介するボトルはその見た目や口コミでかなり序盤から気になり続けていたジンです。なんだかんだ気になりながら数年を経てようやく購入。さあ飲みましょう。


  • No.3ロンドンドライジンの概要


・種類:ジン

・カテゴリー:ドライジン

・価格:5000円前後

・定価での入手難易度:普通

・アルコール度数:46度

・特徴:300年以上の歴史を持つベリーブラザーズ&ラッド社(BB&R社)がつくるプレミアムジンです。No.3という名前は"No.3 St James's Street"というBB&R社の住所にちなんでいます。
 BB&R社はワイン商の会社で、エリザベス女王やチャールズ国王から御用達指定を受けるほどです。

 No.3ロンドンドライジンは「ジュニパーベリーを中心としたロンドンドライジンの本質を表現する」「ドライマティーニに最も合うジンづくり」というコンセプトで作られました。
 製作にはジン蒸留で博士号を持つデビッドクラットン博士が携わっています。
 ボタニカルはグレーンスピリッツに一晩漬け込まれた後蒸留されます。蒸留はオランダのスヒーダムにある伝統的な銅製ポットスチルで行います。ミドルカットと呼ばれる蒸留し始めとし終わりの頃に作られる蒸留液は使わずに、蒸留開始から終了までの中間にできる香り豊かな部分のみを使用する方法が採用されています。
 材料はイタリア産ジュニパーベリースペイン産オレンジピールグレープフルーツピール。スパイスはアンジェリカルートコリアンダーシードカルダモンポッズ。これらシンプルな6種類のボタニカルでNo.3ジンは作られています。
 ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)という品評会では最高賞でもあるトロフィー賞を4度も受賞。さらに2019年にはジンで初のスプリームチャンピオンの称号を獲得するほど世界的に評価されています。


  • No.3ロンドンドライジン 実飲
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 ボトルの色は300年以上の歴史を持つショップの建物の青緑色の外装をイメージしています。そしてこの鍵は応接室の鍵を模っているそうですよ。とりあえずどこかに飾りたくなるデザインですよね。

  • No.3ロンドンドライジンの香り
 シトラスの酸味が心地よく伸び、ジュニパーベリーのザ・ジンな香りがメインです。ただ青いようなネガティヴさは無く、良い意味ですっきりさを感じますね。

  • No.3ロンドンドライジンノの味
 葉系ハーブやシード系ボタニカルの味わいがまず感じられ、余韻にオレンジピールやグレープフルーツさを強く感じます。この柑橘要素が優しくしっかりと続くため爽やかさと飲みやすさを実感できるのですね。

  • No.3ロンドンドライジンの
オススメカクテル
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・ジントニック
 当たり前ですが美味いです。このように癖がないながらも洗練された味わいは非常にガブ付きやすい美味さです。風呂上がりとかに飲んだらもう堪らないですよ。

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・ギムレット
 ライムが余ったので作りましたがキレ良くスッキリした後味のギムレットができました。私には早すぎるカクテルですが皆様もぜひお試しください。

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・ネグローニ
 さすがNo.3というべきか、このような濃い副材料の中でもジュニパーベリーをじんわりと感じることができます。実はこのジン、ネグローニがかなりベストな相性なのでは?

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・マティーニ
 マティーニに最も合うと言われたらもうそれは試してみるしかないですね。いつもはベルモットにチンザノドライを使うのですが今回は少し贅沢してノイリープラットを用意しました。このカクテルにすると改めてNo.3のすっきりとした味わいが他の材料を引き立ててくれるなと感じます。上質なマティーニを飲みたい時にはぜひこの組み合わせで。


  • No.3ロンドンドライジンの感想


香り:★★★★★☆

味:★★★★☆☆

カクテル:★★★★★★

面白さ:★★★☆☆☆

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:かなり高い

総合点:★★★★★☆

カイ太郎コメント:文字通り全てのカクテルの「鍵」になる、プレミアムジンの入り口。

  • 感想
 私自身そうだったのですが、色々なクラフトジンが登場し、面白い材料や挑戦的な製法で勝負をするジンが増えてきた中、このように王道のジンを改めて飲むとどこか安心感というかたまにはこういうジンに立ち返るのもいいなとしみじみ。飲みながら「やっぱジンってこういう味ですよね〜」と呟いていました。
 平凡のように聞こえますがNo.3はジン単体としても香り、ボタニカルの味わい、余韻へのキレ全てにおいて高水準にまとまっていて副材料の味わいも更に高めてくれます。カクテルをよく作るなら一本常備すると間違いないでしょう。

 とは言いつつも中々に高級なジンのため、シンプル路線の高級ジンで有名どころだとタンカレーNo.10やスターオブボンベイ(終売してました)、ビーフィーター24、ボタニスト、シップスミスなどライバルは多い印象。これら全部を常備するのは中々ハードルが高いですよね。

 アドバイスを〜などと言いたいですが私まだこれらを研究できていないので、時間はかかりそうですがこれら一通りとりあえず違いを確かめながら飲み進めていきたいと考えています。あれ、話逸れてる、、、?
 あ、あとデザインカッコいいのでそこら辺に置いておくとそれっぽいです。






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