本日のお酒はこちら!

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沖縄 ISLAND BLUEです!

 こちらは沖縄のウイスキーセットです。沖縄土産でいただきました。ちょうどこの真逆の地、北海道でも沖縄ウイスキーはちらほら見かけるようになってきたんですよね。さすがのお土産チョイスに感服です。早速気になるお味を確かめてみましょう。
 今回は飲み比べ小瓶セットのため一口感想のようなスタイルで進めていきますね。


  • 沖縄 ISLAND BLUEの概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:ブレンデッドジャパニーズウイスキー?(ライスウイスキー)

・価格:4000円前後(飲み比べセット)

・定価での入手難易度:普通

・アルコール度数:格ボトル参照

・特徴:沖縄ISLANDBLUEは沖縄県那覇市にある久米仙酒造でつくられるウイスキーとそのシリーズです。久米仙酒造は主に泡盛の製造を行なっています。伝統を大切にしながら泡盛の新しい可能性を求めて一歩進んだ泡盛づくりをモットーにしています。ウイスキーと泡盛の融合に手を伸ばすのも納得ですね。
 創業は1952年。1989年からはバーボン樽を用いたお酒の熟成に携わり長期熟成のノウハウを磨き上げてきました。2020年には24年間の樽熟成酒である「鯨1996」をクラウドファンディングにて先行販売。そして今回の沖縄ウイスキーであるISLANDBLUEは創業70周年を迎えるカウントダウン企画としてクラウドファンディングに出品。なんと1571万円もの応募購入を集めました。ウイスキー業界はもちろんのこと、この久米仙酒造のお酒づくりには多くの人が期待をしていることがわかりますね。
 今回のクラウドファンディングの結果、主に海外向けに生産していたウイスキーを国内でも販売することに。今注目の沖縄ウイスキーですね。亜熱帯の気候が生み出す特有の味わいもあるそうで、確かにウイスキーは基本涼しい場所で作られているイメージがあるので沖縄ウイスキーの特徴の一つとなりますね。ただ最近は台湾やインドのウイスキーも人気です。私も台湾のカバランや九州の嘉之介ウイスキーなどは大好きですのでどんどん暖かい気候でもウイスキーづくりは行われそうですね。
 世界的な品評会でも様々な賞を受賞し、多くの専門家からコメントを受けているので詳しくは久米仙酒造のHPをチェック

 今回いただいたのは沖縄ISLAND BLUE8年沖縄ISLAND BLUE43度沖縄ISLAND BLUEニューメイク50度の3種類飲み比べセットです。格100mlの小瓶で試し飲みできます。こういう飲み比べお試しセットみたいなの大好きです。
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 ちなみに箱はこんな感じです。


  • 沖縄 ISLAND BLUE 8年
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 まずは左の8年モノからいただきましょう。おそらくこれが一番オーソドックスなボトルなのかな?HPでもとりあえずこれが出てきますね。
 今回ご紹介するセットに共通して言えるのですが原料のメインはお米なんですよね。俗にいうライスウイスキーってやつですね。なんじゃそりゃとなる方も結構いらっしゃると思いますが、実は私かなり序盤にライスウイスキーをご紹介していたりします。あの頃は始めたてなのに変わり種へどんどん手を出していました。詳しくは「エッセンスオブサントリーライスウイスキー」をご覧ください。どちらかといえばグレーンウイスキー寄りに分類されるジャンルでしょうか?一応ブレンデッドウイスキーでもあるような、、?

 話がそれましたが本来モルトウイスキーは大麦麦芽(モルト)を糖化させるプロセスがあるのですが、沖縄ISLANDBLUEはお米を糖化、発酵させ蒸溜するんですよね。で、バーボン樽にて8年熟成させます。どうやらここにスコッチモルトの8年熟成モノをブレンドして完成となるようです。全体を見るとウイスキーなのかねぇ?となりますが泡盛古酒+モルトウイスキーの融合体ってわけですよね。新ジャンル、夢のコラボとしていただいてみます。
 アルコール度数は40度でフルボトル(700ml)の価格は約10000円を超えるくらい。

  • 沖縄 ISLANDBLUE8年の味わい
 ストレートでいただきました。香りは粉末にした穀物、キャラメル、やや鉄のような匂い、野生味のある草花。
 お味は若いグレーンウイスキー感。バニラ、牧草、強めのアルコール刺激。うっすらドライプルーン、ハーブの苦味。色々な味が移ろうものの最後にはキャラメル系で〆られますね。

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 ハイボールにしても飲んでみました。こうすると砂糖のような甘さを感じつつ爽快な味わいに落ち着きますね。なんだか沖縄を意識すると黒糖のような甘さなどと書いてしまいそうですが、実際ちょっと感じるんですよね。では次のボトル行きましょう。


  • 沖縄 ISLANDBLUE43度
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 真ん中のボトルを飲んでみます。こちらはホワイトオークの新樽で熟成をしアルコール度数43度の状態でボトリングされたものです。通常樽の内側はチャーリングと言って火で樽材の表面を炭化させてから使うのですが、沖縄ISLANDBLUEのホワイトオーク樽はワインで主に使われるトースティングという方法で樽の内側に熱処理を行います。これは弱火でゆっくり熱を加えることにより樽熟成の中でお米の繊細な味わいを引き出すためだそうです。
 こちらは表記の通りアルコール度数43度ノンエイジ品。フルボトルは6000円しないくらいでしょうか。さすが新樽というべきか、液色は濃いですね。

  • 沖縄 ISLANDBLUE43度の味わい
 こちらもまずはストレートで。こちらは随分と樽香がしっかり感じますね。キャラメル、オレンジ、牧草。若いアルコール臭。
 お味はオレンジマーマレード、米粉、ライムピール、青っぽい余韻。甘さ控えめながらやはりキャラメルのようなニュアンスと感じられますね。
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 安定のハイボールに。ややオレンジマーマレード味のあるネトついた味わいです。甘さが控えめなのですがキャラメルの香り。ライムなど青い感じも強いですね。


  • 沖縄 ISLANDBLUEニューメイク
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 透明な液色のこちらはニューメイクとよばれるジャンルのお酒です。ウイスキーのあの金や茶の液色は基本的には樽の色がついているわけですが、まだ樽に熟成させる前の蒸留したてのウイスキー赤ちゃんをニューメイク、またはニューポットなどと呼びます。結構色々なウイスキーのニューメイクは売られているのですがまだこのブログではご紹介したことがなかったですね。
 ただ今回の沖縄ISLANDBLUEはお米から作ったウイスキー。こちらのニューメイクは原料が米麹(タイ米)で品目も「泡盛」とされています。アルコール度数は強めの50度で、実は46度以上だと泡盛と名乗ることは出来なかったのですが令和2年の法改正で46度以上でもOKとなりました。フルボトル価格は5000円ほど。泡盛自体ほとんど飲んだことがないのですが、その上こんな度数が強い泡盛は初めてです。ドキドキ。

  • 沖縄 ISLANDBLUE
ニューメイクの味わい
 うわ〜久々に泡盛を飲みましたがやっぱクワっとキマリますね。ただ50度というレベルの強さは感じず刺激の面のみを見ると普通の泡盛とさほど違いを感じないのが不思議です。米、芋、ゴマシオ、藁。ザラついた舌触りにこのわざとらしいタイ米味。

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 家に唯一ある泡盛、ヘリオス酒造「くら3年古酒」と飲み比べてみました。ニューメイクはくらの倍の度数がありますが、、、。
 やはりニューメイクの方が熟成していない分アルコール臭さがあるもののキレも良くスイっと飲めますね。辛口の日本酒が好きな人にはオススメできるかもです。

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 一応もれなくハイボールにもしますね。見た目はジンソーダみたいです笑。香りも味も随分と塩っけが増して何かインスタントラーメンみたいなイメージが浮かびました。まんま泡盛をソーダにしたということで味わいについても素直にお米と独特な発酵感を楽しむことができました。改めてこれはウイスキーじゃないんだぞと諭されました。焼酎ソーダ割り気分の時にやりましょう。


  • 感想
 今回はお土産でもあり飲み比べなので星★評価はカットします。一つのウイスキーとして評価すると、沖縄ISLANDBLUEのホームページコメント(BARウェイビー飲料マネージャー宮城氏の「推薦の声」より引用)にある「個性が強すぎるわけでもないし、どこか足りないところがあるわけでもない」というのがしっくりきました。変わり種グレーンウイスキーと思って気軽に飲むのが良いお酒かもしれませんね。
 ただ個人的にはウイスキー好きよりも日本酒や焼酎好きな方にオススメしてみたいです。もちろん泡盛好きな方は特に。

 フルボトルで購入すると結構ハードルが上がるので沖縄で見かけたら1杯飲んでみたり、こういったお土産でもらうとなんだか楽しくなるお酒でしたね。今後の発展に期待です。

 余談ですがなぜか私、日本酒や焼酎系を飲むと早く酔う気がするんですよね、、、。だからあまりレビューをしないというのが理由の一つです。気がするだけなのかもしれませんが大抵吐いた日はそれらを飲んでいた日なんです。うーん不思議。酒中のアミノ酸成分が〜とか色々な説が昔は囁かれていたそうですが科学的根拠はないそうですよ。果たして私はこの謎をいつか解き明かすことができるのでしょうか。



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