本日のお酒はこちら!

IMG_7909
9148 #1040
AKKESHI 2021です!

 こちらは友人からこの前お土産でもらった面白そうなジンです。その友人は厚岸町で牡蠣とかを食べたいなぁと思いつき、ちらほらと寄り道してたら到着に7時間もかかったと言っていました。さすがにどんだけ長旅しとんねんと思いましたが北海道は広いので道内移動でもかなり時間かかることも多いんですよね。
 本当は私も厚岸はじめ、道内で行きたいところはたくさんあるのですが長距離運転が苦手なため中々札幌市に引きこもりがちな日々を送っています。電車旅とかしたいなあ、、。

 名前が少しややこしいので、これから「9148ジン 厚岸」と呼んでいこうかなぁと思います。


  • 9148ジン 厚岸の概要


・種類:ジン

・カテゴリー:ドライジン

・価格:7000円前後

・定価での入手難易度:高い

・アルコール度数:45度

・特徴:9148ジンは馬追蒸溜所なども所有している北海道自由ウヰスキー株式会社が販売するクラフトジンシリーズです。製造は北海道札幌市にある紅櫻蒸溜所が行っています。この紅櫻蒸溜所は2018年に設立した新しい蒸溜所です。

 ここでかなりプライベートな話になりますが、実はこの紅櫻蒸溜所。かなり実家の近くなので周りを散歩したことはあるんですよね。紅櫻公園というキャンプ場や飲食店などが敷地内にあるほど広い公園で、その中に紅櫻蒸溜所もあるのですが「はぇ〜こんな近くにジンの蒸溜所があるなんて知らなかった!」と驚きました。BARやフェスで9148ジンは何度か飲んでみたのですがいつかボトルで購入したいなと思っていました。というわけで9148ジンはカイ太郎の地元酒なのです。

 はい、話が逸れましたが9148ジンは北海道を代表する様々な食材が使われているのも特徴の一つです。特に限定品として面白いテーマのボトルがたくさん出ています。例えば北海道上富良野のポップ、夕張メロン、日高昆布、他にもミルクやブルーベリー、ハマナスなどどんな味になるのか気になるボタニカルが使われています。

 この9148ジン厚岸は9148ジンと香り味戦略研究所厚岸町のコラボレーションで生まれたボトルです。
 香り味戦略研究所は、味や香りを科学的に分析、数値化などでデータベースにし、研究や食にまつわるコンサルティングサービスを行う会社です。
 厚岸町は北海道の東部にある海沿いの町です。ウイスキーに詳しい方は最近流行りの厚岸蒸溜所でご存知かもしれません。そして厚岸といえばやはり牡蠣なんですよね。

 今回ご紹介するこのボトルは日本で初めてシングルシード養殖で育てられたというブランド「カキえもん」の牡蠣をメインに使用されています。
 他にも牡蠣の風味をもつ不思議な草のオイスターリーフ(浜弁慶草)、同じく厚岸の名物であるシーアスパラガス(アッケシソウ)、知床の寒流で育つ旨味が強いおに昆布、他には唐辛子バジルキュウリがボタニカルとして使われています。もちろんジュニパーベリーも入っていますが、通常より控えめらしいです。
 この中で牡蠣、オイスターリーフ、おに昆布、桜(普賢象)、シーアスパラガスは厚岸産で、シーアスパラガスは保護区以外の場所で採取しています。
 タイトルにもある#1040はレシピナンバーで、厚岸町が東洋(10-40→トーヨー)を代表する町として発展してほしいという願いがこもっています。
 ちなみにこれらボタニカルやボトル詳細は同封されていた紙に細かく書いていました。購入された方は箱の中に紙が入っているか確認してみましょう。


  • 9148ジン 厚岸 実飲
IMG_8009
 9148は、作品内でジンが登場する小説であるジョージウォーエル作の「1948」が名前の元ネタです。近未来のディストピア世界で主人公が自由のない管理社会の中、薬臭いまずいジンを飲み、その時、以前の自由な時代に飲んだ美味しい人を懐かしむというシーンがあるそうです。北海道自由ウヰスキー株式会社は自由な世界、自由な発想、自由な価値観を持ち幸せに酒を酌み交わせる未来を思い名付けました。

IMG_8124
 どうでしょうか。脂溶性ボタニカルが加水によって青白く析出するとのことで試してみました。写真右は加水写真左はストレートです。微かに青紫のような色がつきますね。


  • 9148ジン 厚岸の香り
 オイスターエキスからか出汁の旨味や塩味の香り、紫の花を思う華やかさ、青い野菜、わさびなどの薬味のような香りも感じます。

  • 9148ジン 厚岸の味
 やはり旨みの他に、荒々しい野草っぽいワイルドな味が強いんですよね。青いというか緑というか自然を嫌でも感じてしまうほど。他には意外と桜のニュアンスと余韻にもう一度魚介の煮汁っぽい香りが。

  • 9148ジン 厚岸のオススメカクテル
IMG_7914
・厚岸ジンソーダ
 まずはシンプルにソーダ割りをためしてみましょ試してみましょう。そうすると飲みやすさと面白い香味を楽しむことができます。特に緑系のボタニカルを強く感じるような気がしました。濃いめの焼酎ソーダが好きな人はハマりそう。個人的にはトニックよりソーダ割からがオススメです。

IMG_8030
・9148ホット厚岸
 こちらもシンプルにお湯割り。そうすることで様々なボタニカルの蒸気が立ち細かなニュアンスも感じやすくなります。まるで料理というか、お出汁をいただくような気分で飲んでみましょう。

IMG_8026
・オイスターマティーニ
 このジンをカクテルにして1番しっくり感じたのが意外にもマティーニでした。牡蠣のねっとりくるような旨味が映えてきます。レモンやベルモットとの相性も良いのでそれら原料をしっかりめに使っても美味しくいただけます。


  • 9148ジン 厚岸の感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★☆☆☆

カクテル:★★★☆☆☆

面白さ:★★★★★★

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:やや低い

総合点:★★★☆☆☆

カイ太郎コメント:聞けば必ず一度飲んでみたくなるような自由なコンセプトが魅力のボトル

  • 感想
 ほうほう〜実に興味深いボトルでした。主張しすぎず複雑みのある構成で中々一筋縄ではいかないジンです。今でも本当の飲み方をわかっていないような気がするのでこの1本を通して色々試していきたと思います。
 滅多に見ないジンでもあるのでBARなど飲食店に置いてある時など一度試してみるというのが良いと思います。ロックやお湯割り、あとはその店のオススメの飲み方を聞いてみましょう。今回のように厚岸へ旅行の際には、思い出として購入というのもステキですね。

IMG_8092
 和食と合わせるのがやはり良いジンでしたね〜。写真はニシンのなめろうを作り、9148厚岸の水割りと合わせてみた時のものです。サイコーでした。焼酎や日本酒の代わりに飲んでみるというのもオススメですよ!


※Amazonでは今回ご紹介した商品が見つからないためリンクは貼りません。ご了承下さい。


※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。