本日のお酒はこちら!
モートラック12年です!
こちらもふと酒屋で偶然出会ったウイスキーです。少し割安で販売されたことやそのデザイン、なんとなく聞いたことあると言うイメージで衝動的に購入を決めましたが、その後モートラックという銘柄は調べれば調べるほど興味深いものでした。早速どのような味わいかを確かめて見ましょう。
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:7000円前後
・定価での入手難易度:普通
・アルコール度数:43.4度
・特徴:モートラック12年は2019年からリニューアルされ発売を開始した同ブランドのスタンダードなモデルです。
モートラック蒸溜所は1823年から創業を続ける老舗です。スコットランドのスペイサイド地方にあります。その中でもスペイ川中流域辺りにあるダフダウンと呼ばれる地区に蒸溜所は建っています。ダフタウンにはグレンフィディック蒸溜所やバルヴェニー蒸溜所など有名で歴史ある蒸溜所が多くあります。モートラック蒸溜所はダフタウンで初の政府公認蒸溜所として登場しました。
建設から数十年間はあまり安定しない操業だったそうですが、コーウィー氏がオーナーになってからは徐々に安定し、その独特な製法や味わいから人気が出てきます。それからしばらくしてジョニーウォーカー&サンズ社が蒸溜所を買収。今は更にその大元のモエヘネシーディアジオ社がモートラック蒸溜所を所有しています。そんなんでジョニーウォーカーやスカリーワグなどのキーモルトにも使用されています。
1980年代からは現在のようにモートラック12年はリリースされていて、その後も「花と動物シリーズ」(ディアジオ社が所有する様々な蒸溜所のシングルモルトを楽しめるシリーズ)からモートラックがラインナップ入りをしていたこともあります。
今回ご紹介するボトルは2019年にリニューアルされた新しいモートラックとなります。
モートラックの特徴として最も有名な点がその蒸留方法です。私もさっぱりわかりませんが初回蒸留用の3つと再蒸留用の3つ、計6つの蒸留器を複雑に使い分けて数種のスピリッツ(ニューポット)を作り、それらを掛け合わせます。
そんなこんなでスコッチの通常蒸留回数は2回とされますが、モートラックは2.81回蒸留と言われています。
この蒸留の肝となる再留用の蒸留器には「ウィーウィッチ(小さな魔女)」という名前がつけられていて、この複雑怪奇な製法を経てモートラックを作り出す様は「ウィーウィッチの魔法」だなんて囁かれています。このウィーウィッチは修理を繰り返しながら120年前も前から使用し続けられています。これら過程は本職の人でも理解するのにかなりの期間を要するそうなので、興味がある人は個別に調べてみてください(ぶん投げ)。
仕込み水はコンバルヒルの丘上にある水源から使用しています。蒸留された液はワームとよばれる長いパイプを伝ってゆっくりと冷やされます。この工程もまた旨味を残す秘訣だそうな。
アルコール度数も微妙な43.4度というもので、これはアメリカ禁酒法廃止時に売られていたモートラックの度数と同じです。今もなお伝統を大切に守っています。
熟成年数は表記の通り12年以上樽熟成を行ったもののみを使用。ヨーロピアンオークやアメリカンオークのシェリー樽がメインですが、バーボン樽も熟成に使用します。
モートラックはその独特で荒々しさすらも感じる味わいから「ダフタウンの野獣」という異名を持ちます。ウイスキーはあだ名が大好き。しかしまぁ、、、やりますねぇ!
液色は綺麗でやや深みのあるゴールド色です。
で、でますよ、、、。既視感のある、、、何なんだろう、、、何か料理のような。ひき肉や豆を使っているような独特な旨味と微かにスモーキー。通なキャンプ飯感。このボトルはよく「ミーティー」なんて表現されていますがこの味わいのことを指しているのでしょうかね?あとはレモンの切れ端を乗っけたかのような柑橘パーツ。
少し置くことでパイナップルがメインにくるような甘酸っぱいジューシーなお味楽しめます。ここら辺の要素は一度意識してしまうと段々強く感じてきますね。余韻にはカカオやコーヒーのようなビターとフルーティーさが舌に残りますがこれは不快な感じではありません。
加水をすると蜂蜜が更に濃く甘く煙のように香ります。そして結構チェリーやパイナップル系のフルーティーさが更に開きますね。お味はちょっとアッサリしたような純粋に水でアルコール刺激を無くしましたというような味わいに。フルーティーさにはリンゴ感が現れるようになりました。
ロックにすると全体的にドライになりますが、これはこれで野獣感があり美味いです。
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
モートラック12年です!
こちらもふと酒屋で偶然出会ったウイスキーです。少し割安で販売されたことやそのデザイン、なんとなく聞いたことあると言うイメージで衝動的に購入を決めましたが、その後モートラックという銘柄は調べれば調べるほど興味深いものでした。早速どのような味わいかを確かめて見ましょう。
- モートラック12年の概要
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:7000円前後
・定価での入手難易度:普通
・アルコール度数:43.4度
・特徴:モートラック12年は2019年からリニューアルされ発売を開始した同ブランドのスタンダードなモデルです。
モートラック蒸溜所は1823年から創業を続ける老舗です。スコットランドのスペイサイド地方にあります。その中でもスペイ川中流域辺りにあるダフダウンと呼ばれる地区に蒸溜所は建っています。ダフタウンにはグレンフィディック蒸溜所やバルヴェニー蒸溜所など有名で歴史ある蒸溜所が多くあります。モートラック蒸溜所はダフタウンで初の政府公認蒸溜所として登場しました。
建設から数十年間はあまり安定しない操業だったそうですが、コーウィー氏がオーナーになってからは徐々に安定し、その独特な製法や味わいから人気が出てきます。それからしばらくしてジョニーウォーカー&サンズ社が蒸溜所を買収。今は更にその大元のモエヘネシーディアジオ社がモートラック蒸溜所を所有しています。そんなんでジョニーウォーカーやスカリーワグなどのキーモルトにも使用されています。
1980年代からは現在のようにモートラック12年はリリースされていて、その後も「花と動物シリーズ」(ディアジオ社が所有する様々な蒸溜所のシングルモルトを楽しめるシリーズ)からモートラックがラインナップ入りをしていたこともあります。
今回ご紹介するボトルは2019年にリニューアルされた新しいモートラックとなります。
モートラックの特徴として最も有名な点がその蒸留方法です。私もさっぱりわかりませんが初回蒸留用の3つと再蒸留用の3つ、計6つの蒸留器を複雑に使い分けて数種のスピリッツ(ニューポット)を作り、それらを掛け合わせます。
そんなこんなでスコッチの通常蒸留回数は2回とされますが、モートラックは2.81回蒸留と言われています。
この蒸留の肝となる再留用の蒸留器には「ウィーウィッチ(小さな魔女)」という名前がつけられていて、この複雑怪奇な製法を経てモートラックを作り出す様は「ウィーウィッチの魔法」だなんて囁かれています。このウィーウィッチは修理を繰り返しながら120年前も前から使用し続けられています。これら過程は本職の人でも理解するのにかなりの期間を要するそうなので、興味がある人は個別に調べてみてください(ぶん投げ)。
仕込み水はコンバルヒルの丘上にある水源から使用しています。蒸留された液はワームとよばれる長いパイプを伝ってゆっくりと冷やされます。この工程もまた旨味を残す秘訣だそうな。
アルコール度数も微妙な43.4度というもので、これはアメリカ禁酒法廃止時に売られていたモートラックの度数と同じです。今もなお伝統を大切に守っています。
熟成年数は表記の通り12年以上樽熟成を行ったもののみを使用。ヨーロピアンオークやアメリカンオークのシェリー樽がメインですが、バーボン樽も熟成に使用します。
モートラックはその独特で荒々しさすらも感じる味わいから「ダフタウンの野獣」という異名を持ちます。ウイスキーはあだ名が大好き。しかしまぁ、、、
- モートラック12年 実飲
液色は綺麗でやや深みのあるゴールド色です。
- モートラック12年の香り
- モートラック12年の味
少し置くことでパイナップルがメインにくるような甘酸っぱいジューシーなお味楽しめます。ここら辺の要素は一度意識してしまうと段々強く感じてきますね。余韻にはカカオやコーヒーのようなビターとフルーティーさが舌に残りますがこれは不快な感じではありません。
加水をすると蜂蜜が更に濃く甘く煙のように香ります。そして結構チェリーやパイナップル系のフルーティーさが更に開きますね。お味はちょっとアッサリしたような純粋に水でアルコール刺激を無くしましたというような味わいに。フルーティーさにはリンゴ感が現れるようになりました。
ロックにすると全体的にドライになりますが、これはこれで野獣感があり美味いです。
- モートラックハイボール
苺ジャムのような甘さがハイボールでもじんわり感じますが、その中に粗挽きペッパーハンバーグみたいなニュアンスが埋もれているような気がします。なんだか甘いハイボールの中からチラチラと正体不明の何かが覗いてくるような味わいですね。
- モートラック12年の感想
香り:★★★★★☆
味:★★★★★☆
ハイボール:★★★☆☆☆
面白さ:★★★★★☆
デザイン:★★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆☆
宅飲みオススメ度:普通
総合点:★★★★★☆
カイ太郎コメント:どっしりとしながらも複雑な味わいが楽しめる、探究心をくすぐる銘柄。
- 感想
結構濃厚な高級感ある味わいなのですが、先程のミーティーさなるものを探したり唐突に溢れてくる様々な果実のジューシーさを感じたりと、意外にオモウマイ系ウイスキーなんじゃないかなと思っています。
価格的には妥当と考えています。ふと思ったのですが一万円までいかないけど結構高いから購入を迷っちゃうな〜と感じるシングルモルトって名作多いですよね。クライヌリッシュやスキャパ、オーバン、グレンアラヒー、グレンドロナックとかをパッと思いつきますがどれもこれもここまでくるとハズレないなと。もしこれから5000円以上の高級ウイスキーを試してみたいという方はまずここいらを挟んでみるのもいかがでしょうか?
余計な一言になるかもしれませんが、このモートラック、私の周りでは賛否両論なんですよね。飲んだことがある方からすると、この記事は「そうかなぁ」と感じてしまうかもしれません。ただ、ストレートやロックが特にオススメの面白いウイスキーだと私は思うので、気になる方はBARなどでレッツトライ!!してみてください。
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
コメント