本日のお酒はこちら!

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ウイスキートレイルレボリューション
2005 クロフテンギア16年です!

 こちら、恐らくマニアックな部類だと思います。元々クロフテンギアというウイスキーを飲みたいと探していたのですが中々見つけられずにいました。そんな中、偶然酒屋で見つけたのがこちら。しかもかなり惹きつけられるデザイン!お給料日の翌日くらいにすぐ買いに行きました。ちなみに私はそういう思想のこだわりとかは特にありません。


  • ウイスキートレイルレボリューション
2005 クロフテンギア16年の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー

・価格:18000円前後

・定価での入手難易度:結構高い

・アルコール度数:56.2度

・概要:今回のボトルはいわゆるボトラーズと呼ばれるジャンルです。今まで少しご紹介してきましたが、今回も軽く振り返ってみます。

 よく私たちが目にするウイスキー、例えばマッカラン12年やタリスカー10年、アードベッグTEN、グレンモーレンジィオリジナルなどなどは各蒸溜所が製造し販売している商品ですね。これらをオフィシャルボトルなんて呼んだりします。
 ボトラーズは、蒸溜所から樽ごと原酒を買取、各々の場所、熟成期間、樽材などを設定し瓶に詰め販売されているものです。
 ボトラーズの良い点として、例えばオフィシャルでは出ていない、中々手に入らない面白いコンセプトのウイスキーを楽しむこともできます。また、スペックに対して比較的安価に試すことができたり、そもそも様々な環境等の違いでオフィシャルと違うボトラーズならではの味わいを感じることもできます。
 しかし私も全然ボトラーズは詳しくないので補足修正ありましたら、、、よろしくお願いします!

 今回のウイスキーはエリクサーディスティラーズ(旧スペシャリティドリンクス)がてがけるシリーズ「ウイスキートレイル」の一つです。
 エリクサーディスティラーズは親会社のウイスキーエクスチェンジ社の中のボトラーズ部門です。業界トップレベルの豊富なラインナップを発売し、オンラインショップ部門で多くの受賞もしています。有名どころだと2009年には匿名アイラモルトを使用したシングルモルトポートアスケイグを発売しています。1999年にイギリスで設立し、現在まで20カ国の国々に輸出をしています。そんな中でウイスキートレイルは日本向けに発売しているシリーズとなります。

 今回ご紹介するボトルの中身はクロフテンギアというシングルモルトウイスキーです。クロフテンギアはハイランド地方南部にあるロッホローモンド蒸溜所でつくられています。
 現在のロッホローモンド蒸溜所は1966年に設立しました。元々蒸溜所建設の目的はリトルミル蒸溜所の第二工場としての役割でした。リトルミル蒸溜所は3回蒸留というスコットランドでは珍しい製法であり、その3回蒸留の味わいを2回蒸留でも再現できるようにと複雑なローモンドスチルという蒸留器を始め、様々な蒸留器を設置しました。また、グレーンウイスキー製造のための連続式蒸留機(実はニッカお馴染みカフェ式だったりします)や樽の製造工場があったりと設備がとても充実した大規模な蒸溜所です。

 で、本題ですが、面白いことにロッホローモンド蒸溜所はピートを焚く量でボトルシリーズの名前を変えているのですよね。ボトルの名前によってどれくらいスモーキーなウイスキーかが分かるということですよね。
 ロッホローモンドインチマリングレンダグラスなど癖が少ないラインナップからオールドロスデュークレイグロッジなどややスモーキーなウイスキー、そしてインチモーンクロフテンギアなどアイラモルトに匹敵する癖強キャラまで多種多様です。今回いただくウイスキーはその最狂キャラともいうべき約ppm40とされるスモーキーなクロフテンギアです。
 ネットで調べてもあまり情報がないボトルですが、実際のボトルには情報が色々書かれています。まず中身はクロフテンギア16年2005年2月28日蒸留で、ホグスヘッド樽での熟成を経て2021年4月13日にボトリングされたそうです。アルコール度数は56.2度シングルカスクです(カスクNo.272)。無着色冷却濾過無し(ノンチルフィルタード)。なんと限定30本!?これは一生に一度の味わいになるかもしれません。


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2005 クロフテンギア16年 実飲
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 クロフテンギアは飲んでみたかったのですが、ボトル購入の決め手はこの独特なデザインでしたね。ハラショー。キリル文字っぽいものがラベルに書かれていて今までのウイスキーとはまた一味違った印象を持ちます。
 液色は16年熟成ですが比較的明るめでしょうか。

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2005 クロフテンギア16年の香り
 開けたて注ぎたては甘い!蜂蜜、赤りんご、桃やオレンジ。おがくずとミント、微かな潮風とみたらしの甘しょっぱさ。そしてその甘さが染み込んだ樽香。予想よりガツンとスモーキー!という印象ではないです。少しおくとフルーツの甘さが立ち、その後は結構強くタバコのニュアンス。


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2005 クロフテンギア16年の味
 やっぱり香りで感じたフルーツ由来の甘さですね。リンゴ、梨、レーズン、白桃の辺り。そこに蜂蜜をドロリとかけまして、、、。何て思っていたらビリビリーっと刺激とピートがきましたね。やはり油断禁物。いきなり火が強くなった焚き火の如く湧き上がる感じが面白いです。色々感じましたが最終的に余韻で口の中に残るのはややみたらしのコクとトロピカルフルーツの甘さ、オレンジピールの香味。複雑すぎて私の言葉ではまとまりません泣。
 加水をすると花を思うようなお淑やかさが出てきました。お味も柑橘のビターやキャラメルの甘さで結構声色変わりますね。
 刺激はまだ元気なのでトワイスアップくらいまで加水をします。すると洋梨や炭、灰といった、この部分が強くなるのかと驚かされる味わいに。スモーキーでドライなキャラクターへと変貌します。
 気になるのでロックも試しましょう。フレッシュな赤りんご、強い潮風、トワイスアップと同じくドライでスモーキーな余韻へ。ここでタバコの煙がまた感じられます。面白いです。

  • ウラーーー!クロフテンギアハイボール
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 気合い入れていくぜ!友人3人ウチに来てたのでデカボトルの炭酸水でハイボール作るぜ!みんな突撃!ウラーーー!!!
 失礼しました。ハイボールにすると白桃ソルベのようなスイーツ感もありますがやはりハーブ系のスッとした独特な香味も漂います。味は粘度の高い蜂蜜のような甘さと燻した唐辛子のようなスパイシースモークが残ります。小さめのグラスで1杯飲むと満足できます。


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2005 クロフテンギア16年の感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★★☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★★★☆

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:普通

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:良い意味で複雑怪奇なウイスキー

  • 感想
 非常に複雑味があり、更には加水の調整、ロックやハイボールなど飲み方を変えるとまたガラリと印象も変わる多面的なボトルでした。
 甘さが強いですが、スモークや独特なタバコのニュアンスなどクロフテンギア特有?の癖もあるため結構玄人向けなウイスキーだと思います。逆にウイスキー通の人には是非飲んでもらってから感想を聞きたくなりました。
 価格的には、まあ無難かなあといった印象。万超える味わいは保証されています。この複雑さや、その中から飛び出すパンチは中々簡単には味わえないですね。
 BARで味見をと言いたいところですが、滅多に置いてはいないでしょうし、酒屋さんなどのお店でも見かけたことはこの一度しかありません。そのため、もしこの記事を読んで気になるなぁという方は、どこかで見かけた際に気合い入れてサッと1杯飲む!又は思い切って1本買ってしまう!というのが良いと思います。恐らく後悔はしません。中々他にはない味わいなので。カイ太郎も後押しさせていただきます!ウラーー!


※Amazonでは今回ご紹介した商品が見つからないためリンクは貼りません。ご了承下さい。


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