今回は先日行われた北海道ウイスキー&スピリッツフェスト2024に参加し、試飲したお酒のご紹介です。前回の「試飲編Ⅱ」の続きとなります。この時私は昼食を食べてから再入場しました。休憩挟んだのでまだまだ飲めそうですよ私は!さあ早く行きましょう。
桜尾ブリュワリー&ディスティラリーは1918年に広島県廿日市市で創業し、桜尾蒸溜所は2017年に建てられました。100年に渡る技術を注ぎ込み、伝統と革新をテーマにお酒造りを行っています。桜尾はジンも有名ですよね。
そこで作られるお酒の中でもシングルモルト戸河内は広島県山県郡にある戸河内トンネルにてバーボン樽で3年熟成したものです。豊かな森と清流に囲まれた環境とのことで桜尾の貯蔵庫で熟成されたシングルモルト桜尾とはまた違った表情となります。アルコール度数は43度です。戸河内シリーズははじめましてです。いただきます。
青リンゴ、若葉、松脂などのニュアンス。そこにレモンを一滴。爽やかですね、森を謳うに相応しい味わいを感じます。別物ではありますが白州やグレンフィディックが好きな人には気になる1本かもしれません。
そのスタイリッシュな見た目と面白い製法から存在は知っていましたが飲むのは初めてです。ライローはウイスキーフレーバーの境界線を超えるという信念で様々な設備や製法を駆使しています。使用する穀物は全て地元産で、熟成までの工程をインチディアニー蒸溜所で行い、原酒ごとにそれぞれ違う酵母を使うなどのこだわりの他、麦を細かく粉砕するハンマーミル、粘性の高いものを処理可能なマッシュフィルター、特別性の精密装置ローモンドヒルスチルなど最新設備を整えています。なぜこれらの設備が必要なのかというとそこには面白いコンセプトが関わってきます。
ライローは名前の通りライ麦麦芽を使うのです。ライ麦麦芽53%、大麦麦芽47%の割合でアメリカンライウイスキーの製法に則り作られています。というわけで熟成はチャーリングを施したアメリカンオークの新樽を使用。スコッチライウイスキーとでも言うべき作品ですね。ただしスコッチにはライウイスキーという枠組みがないため「グレーンウイスキー」とジャンルで銘打っているとブースの人が教えてくれました。それではいただきます。
アメリカンライウイスキーにはもちろん近い味わいですが、シンプルに透き通る爽やかさや華やかさが特徴的ですね。メロンの漬物、余韻にはやや渋味と続く樽香。これをスコッチならではの長熟や様々な樽の種類で熟成したらまた面白そうですね。結構お高いのでボトル購入は難しいですがまた機会があれば試したくなるウイスキーです。あとやはりオシャレなボトルだこと。
シグナトリーヴィンテージは1988年、スコットランドのエディンバラに設立したボトラーズ会社です。数多くの蒸溜所からシングルカスクで原酒を入手しているため豊富なラインナップが特徴です。ちなみにシグナトリー社は現在エドラダワー蒸溜所のオーナーでもあり、この蒸溜所でボトリングが行われています。その膨大なストック、幅広いラインナップからボトラーの中で2位の売り上げを誇ります。
今回のボトルの中身はクライヌリッシュです。1996年蒸留の20年熟成で、リフィルシェリーバットが使われています。アルコール度数は46度で、試飲価格は500円。
お味は少し瑞々しさを残したレーズン、赤肉メロンの甘味。鉄、微かに届く潮風、余韻まで長くしっかり尚且つ優しく。この優しささすがクライヌリッシュとか知った風に思ってしまいましたが、それくらい癒しのウイスキーでした。
センパイ?!
1990年蒸留のバーボン樽熟成原酒をメインに、13年〜19年熟成の原酒をブレンドしています。アードベッグは1996年に操業停止となっているため1990年代蒸留のアードベッグはかなり貴重なものとなっているそうです。アルコール度数は46度で試飲価格は1000円です。
お味はピートスモークはもちろんのこと、潮というか塩というか、塩味がかなりビシバシ効いてるなと感じたんですよね。詳しい方どうでしょうか?何か肉料理に通ずる旨みも強く余韻にはガラッと代わりチョコレートの甘いコクが続きます。手に入らないボトルではありますがとても美味しいアードベッグをまた飲めたなとご満悦太郎です。
グレンファークラスディケイズは日本限定、数量限定の商品です。ファースト〜フォースフィルのオロロソシェリー樽を熟成にそれぞれ使用しているのはファークラスの特徴ですが、ディケイズは1980年代〜2010年代の4つの年代それぞれに蒸留された原酒を使用しています。樽も年代も段階的に使用されているのがこのディケイズということですね。アルコール度数は46度で試飲価格は500円くらいだったような気がします(すみませんうろ覚えです)。
お味ですが、何でしょう。すごいお利口さんなシェリー樽ウイスキーと言いましょうか。大人しいところは大人しく、重厚なレーズンの味わいを楽しみつつも臭さや渋さはほとんどなくヘビーながらスッキリと飲むことができる1杯でした。シェリー樽欲が程よく満たされますね。
- シングルモルト戸河内
桜尾ブリュワリー&ディスティラリーは1918年に広島県廿日市市で創業し、桜尾蒸溜所は2017年に建てられました。100年に渡る技術を注ぎ込み、伝統と革新をテーマにお酒造りを行っています。桜尾はジンも有名ですよね。
そこで作られるお酒の中でもシングルモルト戸河内は広島県山県郡にある戸河内トンネルにてバーボン樽で3年熟成したものです。豊かな森と清流に囲まれた環境とのことで桜尾の貯蔵庫で熟成されたシングルモルト桜尾とはまた違った表情となります。アルコール度数は43度です。戸河内シリーズははじめましてです。いただきます。
青リンゴ、若葉、松脂などのニュアンス。そこにレモンを一滴。爽やかですね、森を謳うに相応しい味わいを感じます。別物ではありますが白州やグレンフィディックが好きな人には気になる1本かもしれません。
- ライロー
そのスタイリッシュな見た目と面白い製法から存在は知っていましたが飲むのは初めてです。ライローはウイスキーフレーバーの境界線を超えるという信念で様々な設備や製法を駆使しています。使用する穀物は全て地元産で、熟成までの工程をインチディアニー蒸溜所で行い、原酒ごとにそれぞれ違う酵母を使うなどのこだわりの他、麦を細かく粉砕するハンマーミル、粘性の高いものを処理可能なマッシュフィルター、特別性の精密装置ローモンドヒルスチルなど最新設備を整えています。なぜこれらの設備が必要なのかというとそこには面白いコンセプトが関わってきます。
ライローは名前の通りライ麦麦芽を使うのです。ライ麦麦芽53%、大麦麦芽47%の割合でアメリカンライウイスキーの製法に則り作られています。というわけで熟成はチャーリングを施したアメリカンオークの新樽を使用。スコッチライウイスキーとでも言うべき作品ですね。ただしスコッチにはライウイスキーという枠組みがないため「グレーンウイスキー」とジャンルで銘打っているとブースの人が教えてくれました。それではいただきます。
アメリカンライウイスキーにはもちろん近い味わいですが、シンプルに透き通る爽やかさや華やかさが特徴的ですね。メロンの漬物、余韻にはやや渋味と続く樽香。これをスコッチならではの長熟や様々な樽の種類で熟成したらまた面白そうですね。結構お高いのでボトル購入は難しいですがまた機会があれば試したくなるウイスキーです。あとやはりオシャレなボトルだこと。
- シグナトリーヴィンテージ1996
クライヌリッシュ20年
こちらはとあるBARのブースに来ています。気になるボトルがいくつかあったので2つ注文しました。まずはシグナトリーヴィンテージのクライヌリッシュから。シグナトリーヴィンテージは1988年、スコットランドのエディンバラに設立したボトラーズ会社です。数多くの蒸溜所からシングルカスクで原酒を入手しているため豊富なラインナップが特徴です。ちなみにシグナトリー社は現在エドラダワー蒸溜所のオーナーでもあり、この蒸溜所でボトリングが行われています。その膨大なストック、幅広いラインナップからボトラーの中で2位の売り上げを誇ります。
今回のボトルの中身はクライヌリッシュです。1996年蒸留の20年熟成で、リフィルシェリーバットが使われています。アルコール度数は46度で、試飲価格は500円。
お味は少し瑞々しさを残したレーズン、赤肉メロンの甘味。鉄、微かに届く潮風、余韻まで長くしっかり尚且つ優しく。この優しささすがクライヌリッシュとか知った風に思ってしまいましたが、それくらい癒しのウイスキーでした。
- アードベッグ1990
アリーナムビースト
お次はアードベッグです。こちらのアリーナムビーストはアードベッグの仕込み水水源の一つの名前でもあり、野獣の潜む場所という意味です。1990年蒸留のバーボン樽熟成原酒をメインに、13年〜19年熟成の原酒をブレンドしています。アードベッグは1996年に操業停止となっているため1990年代蒸留のアードベッグはかなり貴重なものとなっているそうです。アルコール度数は46度で試飲価格は1000円です。
お味はピートスモークはもちろんのこと、潮というか塩というか、塩味がかなりビシバシ効いてるなと感じたんですよね。詳しい方どうでしょうか?何か肉料理に通ずる旨みも強く余韻にはガラッと代わりチョコレートの甘いコクが続きます。手に入らないボトルではありますがとても美味しいアードベッグをまた飲めたなとご満悦太郎です。
- グレンファークラス ディケイズ
グレンファークラスディケイズは日本限定、数量限定の商品です。ファースト〜フォースフィルのオロロソシェリー樽を熟成にそれぞれ使用しているのはファークラスの特徴ですが、ディケイズは1980年代〜2010年代の4つの年代それぞれに蒸留された原酒を使用しています。樽も年代も段階的に使用されているのがこのディケイズということですね。アルコール度数は46度で試飲価格は500円くらいだったような気がします(すみませんうろ覚えです)。
お味ですが、何でしょう。すごいお利口さんなシェリー樽ウイスキーと言いましょうか。大人しいところは大人しく、重厚なレーズンの味わいを楽しみつつも臭さや渋さはほとんどなくヘビーながらスッキリと飲むことができる1杯でした。シェリー樽欲が程よく満たされますね。
- グレンドロナック
ハンドフィル
こちらのグレンドロナックは友人が1杯飲んでいたのをシェアしてもらいました。面白かったのでご紹介します。グレンドロナックハンドフィルです。
先程のアバフェルディでもハンドフィルがありましたが、つまり蒸溜所で直接瓶詰めしたものですね。ボトルラベルを見てみると2013年〜2024年の11年熟成で樽はペドロヒメネスシェリーのパンチョンと書かれていますね。アルコール度数は61.6度。もうこの液色が凄いですよね。もはや黒です。
二口くらいいただきましたがウマッ。パンケーキシロップマシマシ。黒糖シフォン。強い。力強い。馬力を感じるレーズン。ドス濃いシェリー樽系が私は好きなのですがこのボトルはそれを叶えてくれます。あーグレンドロナック蒸溜所行ってみたい、、、。
そろそろ一旦また切りますね。次回「試飲編Ⅳ」でもう残り全てご紹介できたらと思います。そしてまとめです。ここまで読んでくださりありがとうございます。もう少々お付き合いください。
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