今回は先日行われた北海道ウイスキー&スピリッツフェスト2024に参加し、試飲したお酒のご紹介です。前回の「試飲編Ⅲ」の続きとなります。テンポよく飲んでいきましょう。
野獣の眼光でウロウロしていたら良いものがありました。ニッカウヰスキーの竹鶴25年です。ブースの人にも「90周年ですもんね」とお声かけいただきました。ちらほらザ・ニッカのナインディケイズ(90周年記念のザニッカ)を見かけてはいましたが試飲価格が10000円なので少しヒヨリました。
とは言ってもこの竹鶴25年、私にとって非常に後悔の残る思い入れあるウイスキーです。数年前、初めてウイスキーの蒸溜所見学として余市蒸溜所に行ったとき(当ブログ初投稿の自己紹介の写真がそれです)、当時は有料試飲で竹鶴25年があったんですよね。ただ、当時は今よりケチでウイスキーもそこまで知らなかったので、竹鶴25年は飲まずに蒸溜所を後にしました。それから竹鶴25年は終売となり、同時に私も知れば知るほど竹鶴25年を飲んでみたいと思うようになりました。しかし、余市蒸溜所に再度訪問すると有料試飲メニューに竹鶴25年の姿はなく、、、失恋のような感情を今でもタラタラと引きずっているのでした。ここでまさかの再開!飲むしかない。
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
- 静岡シングルモルト
ユナイテッドS 2024summer
ガイアフロー静岡蒸溜所は静岡県静岡市で2016年から稼働を開始した新しい蒸溜所です。木材にこだわり、建物そのものや発酵槽に木を使用しています。また、伝説的に語られる今はなき軽井沢蒸溜所の蒸留器など、設備を一部使用していることで話題となりました。
今回いただくユナイテッドS(旧コンタクトS)シリーズは静岡蒸溜所を代表する3種の蒸留器をそれぞれ使用しているのが特徴です。その3種とは、まず薪による直火蒸留というとても珍しい製法を採用している蒸留器「W」。そして話題の軽井沢蒸溜所から移設した蒸留器「K」。これらを初留で使用した後、再留(2回目の蒸留)ではどちらも最新のプレートヒーター式再留器で蒸留します。これぞユナイテッド(融合)ですね。
本ボトルは2024年5月に発売された2024夏エディションで、海外産のピート、ノンピート麦芽、ビール用麦芽の他に国産大麦麦芽を使用しているところもポイントです。ファースフィルのバーボン樽をメインに様々な樽を熟成に使用しています。アルコール度数は50.5度で試飲価格は無料です。
お味は麦芽の甘さ、すっきりとした梨やレモンなど何だかどこかのスペイサイドモルトのような飲みやすさ爽やかさを覚えます。
- シングルモルト ポットスチルW
純日本大麦 初版
先程お話しした薪による直火蒸留のW蒸留器を使ったシングルモルトです。ただこちらは日本産大麦100%というこれまた貴重な一品。アルコール度数は55.5度で試飲価格はこれまた無料です。
飲んでみると、、、あ、Sにいた要素より濃く出てきましたね。麦芽クッキー、いやバニラビスケットのような濃厚な甘さ香ばしさ。少し置いて渋めのブドウやガムのような菓子感。静岡蒸溜所。まだ私全くの手付かずなウイスキーなのですが少し予習することができました!
- シングルモルト白州
ジャパニーズフォレスト
ビタースウィート
先程スプリングバンクを飲んだブースに戻ってきましたよ、少し気になっていたこちらを試してみます。
皆さんお馴染みの白州ですが、こちらは免税店向けに発売された限定品です。スパニッシュオークのシェリー樽原酒を使用しているとのことですが詳細はあまり明かされていません。レビューもほとんど見かけないので謎多き白州です。アルコール度数は43度で試飲価格は1500円でした。
皆さんお馴染みの白州ですが、こちらは免税店向けに発売された限定品です。スパニッシュオークのシェリー樽原酒を使用しているとのことですが詳細はあまり明かされていません。レビューもほとんど見かけないので謎多き白州です。アルコール度数は43度で試飲価格は1500円でした。
で、やや警戒しつつ飲んだのですが、、、すげーいい香り、、。や、白州らしさもあるのですがとても甘やかかつ緑が濃く深いです。飲んでみてもアッ白州こんなに甘いんですねとなりました。長く続く木の香り。これはもう森林浴。個人的に香りがピカイチな1杯でした。
- シングルモルト山崎
スモーキーバッチ セカンド
対をなすように免税店向けの限定山崎も同行者から一口いただきました。2024年に発売されたセカンドバッチです。名前の通りピーテッドモルトを原料にスモーキーな原酒のみを使用しているとのことですが、こちらもいかんせん情報が少ないのです。とにかく見た目がカッコいい山崎。アルコール度数は43度で試飲価格は1500円です。
お味は、、、当たり前ですがノンエイジや12年とは全く違った印象ですね。こりゃ美味い。少し土臭い感じと濃厚な甘味の相性が良く他ラインナップと少し異色ながら飽きない味わいですね。
個人的には香りは白州、味は山崎が好きでした。どちらかほしいなあ。
- ブルックラディ18年
スコットランドのアイラ島で今も人気と勢いのあるブルックラディ蒸溜所は閉鎖状態から2001年に再開を果たしています。その再開直後からのストックを使用し18年以上の熟成がされているブルックラディ18年。原材料や生産地などテロワールが重要という理念のもと、ボトリングされるまでアイラ島を出ないで完結されたこだわりの1本です。
熟成にはバーボン樽をメインに、一部ソーテルヌワイン樽やポートワイン樽でフィニッシュした原酒を使用しています。アルコール度数は50度で試飲価格は500円でした。
18年の熟成とは裏腹に謎の爽やかな風が吹く味わいです。ハーブ、森の木々、オレンジティー。一呼吸置くとバニラのような甘さが広がり満足度を高める余韻へ続きます。これ、いいなあ。
- ブルックラディ シングルカスク
BAR LADDIE 10周年記念ボトル
名前の通りBAR LADDIEのブースでオススメしていただきました。一期一会なボトルです。ネットでも売られていないはずで、逆に「見かけたら連絡ください」と言われたほど貴重なボトルです。
BAR LADDIEの店主さんは2006年からブルックラディ蒸溜所でウイスキー作りの仕事に携わっていたそうで現在横浜にお店を構えています。そのBAR LADDIEオープン10周年を記念して、ブルックラディ蒸溜所と直接交渉の末生まれたのがこのボトルです。
麦芽はスコットランド産オプティック種を100%使用。アルコール度数は57.1度ですがカスクストレングスではなくオクトモアスプリングウォーターで59度から加水をしています。シェリー樽による12年の熟成を経たシングルカスクです。まぁ〜美味しそうな色してますよね。試飲価格は1000円です。いただきます。
舌の奥まで染み込むレーズン。ドライオレンジを散りばめたパウンドケーキ。ぶっかける蜂蜜。美味い。語彙力とかどうでも良くなっちゃうくらい濃厚な美味。飲む大人のケーキ、茶菓子ですねもはや。
- 竹鶴ピュアモルト25年
とは言ってもこの竹鶴25年、私にとって非常に後悔の残る思い入れあるウイスキーです。数年前、初めてウイスキーの蒸溜所見学として余市蒸溜所に行ったとき(当ブログ初投稿の自己紹介の写真がそれです)、当時は有料試飲で竹鶴25年があったんですよね。ただ、当時は今よりケチでウイスキーもそこまで知らなかったので、竹鶴25年は飲まずに蒸溜所を後にしました。それから竹鶴25年は終売となり、同時に私も知れば知るほど竹鶴25年を飲んでみたいと思うようになりました。しかし、余市蒸溜所に再度訪問すると有料試飲メニューに竹鶴25年の姿はなく、、、失恋のような感情を今でもタラタラと引きずっているのでした。ここでまさかの再開!飲むしかない。
竹鶴は皆様お馴染み、余市と宮城峡のモルト原酒をブレンドして作られたブレンデッドモルトというジャンルのウイスキーです。数量限定品の竹鶴35年を除けば、竹鶴25年はシリーズ中最高峰のボトルと言えます。ニッカウヰスキーの一つの到達点ですね。アルコール度数は43度で試飲価格は5000円。思い出に残しましょう。ちなみに昨年は同価格でザ・ニッカ40年をいただきました。やっぱ道民はニッカだべ。というわけでゴクリ。
長期に染みた樽香を嫌でも分からされる感じ。程よくただししっかりとスモーク。一呼吸おいてからオレンジの爆発が口の中に広がります。余韻は赤肉メロンやバニラアイス。後で思い出しましたがザ・ニッカ40年の時もメロンシャーベットとか言っていました。このメロン感やスイーツ感はニッカの特徴なのでしょうかね?お見事なウイスキーでした。
ここで今年のウイスキーフェスは終了のアナウンスが入り退場。一つお土産を購入して退場しました。このあとビアガーデンに行って居酒屋で飲んでカラオケで飲むというクレイジーコースを突き進んだのはここだけのお話。
さて、まとめに入りたいのですがそれは次回の「まとめ」にて。ここまでお疲れ様でした!ご覧いただいた方にはホント感謝です。
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