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グレンフィディック
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グレンフィディック
ファイヤー&ケーンです!
結構前から酒棚に飾っていました。ずっと飲みたいなあと思っていましたが、色々開ける順番を私頭の中で考えたりしているので、買ってすぐ開封したり全然開封しなかったりと、ボトルによって様々なのです。
このグレンフィディックは結構面白い内容なので中々楽しめそうですね。それでは概要へ!
- グレンフィディック
ファイヤー&ケーンの概要
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:6500円前後
・定価での入手難易度:普通
・アルコール度数:43度
・特徴:グレンフィディック蒸溜所はスコットランドのスペイサイド地方を代表する蒸溜所で、生産量はシングルモルトスコッチの中で第2位を誇ります。なんなら少し前までは1位でした!
姉妹蒸溜所としては最近アツいバルヴェニーやキニンヴィがあり、これらをブレンドしたウイスキーもつくられています。
グレンフィディック蒸溜所は1886年に設立されていますが、シングルモルトとしてのグレンフィディックの販売は1964年からで多くをブレンデッドウイスキーの原酒用に製造されていました。今ではシングルモルトの人気筆頭なのが何とも感慨深いですね。グレンフィディックがキーモルトとして使われているウイスキーといえば有名どころだとグランツやモンキーショルダーですかね。
木製の発酵槽で80時間近く発酵させたり、蒸留器が小型であったりと大量生産は不向きに見える製法ですが、そこは28基の蒸留器という物量作戦でカバーしています。熟成には主にバーボン樽やオロロソシェリー樽が使われていますが、最後に巨大なオーク樽にまとめて入れて9ヶ月ほど後熟させています。
過去に「グレンフィディック」はいくつかレビューしていますので、是非ご覧ください。
今回ご紹介するグレンフィディックファイヤー&ケーンは実験的に多種多様なグレンフィディックをつくる「エクスペリメンタルシリーズ」の第4弾です。
第1弾はIPAビール樽で熟成させたグレンフィディックIPA。こちらは過去にレビュー済みで、私のお気に入りでもあります。
第2弾は20名のモルトマスターが大量の樽から16種を厳選して熟成に使用したグレンフィディックプロジェクトXX。
第3弾は21年以上の熟成に加え、フレンチオークのアイスワイン樽で後熟をしたグレンフィディックウィンターストーム。
こんな超魅力的で興味深いボトル達に続くのがこのファイヤー&ケーンです。そのプレッシャーを跳ね除ける面白い個性があります。まず、グレンフィディックでは珍しくライトリーピーテッドモルトを使用したスモーキーな原酒が使用されています。また、バーボン樽で熟成後にカリビアンラム樽、南米産ラム樽で後熟。グレンフィディック21年も一部ラム樽熟成を行っているためグレンフィディックはラム樽と相性良いんですかね?熟成年数の表記はないNA品でアルコール度数は43度です。
いやー、こんなコンセプト聞いたら試したくなりますよね。早速じっくり味わっていきたいと思います。
ちなみにエクスペリメンタルシリーズ、今後どうなるんでしょうか?一応割と最近オーチャードエクスペリメント(アップルリキュールカスクフィニッシュとかいうこれまた面白そうな、、、)というグレンフィディックのボトルを見かけましたがこれ第5弾なんでしょうか?このエクスペリメンタルシリーズ結構楽しんでいるのでこれからもぜひ続けて欲しいのですが。
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ファイヤー&ケーン 実飲
鹿の谷を意味するグレンフィディック。ボトルは三角柱型ですが、12年と比較するとずんぐりしています。グレンフィディック18年と同じボトルではと言われています。
グレンフィディック12年(左)と液色を比較するとこんな感じ。ファイヤー&ケーンはやや赤茶けていますね。
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ファイヤー&ケーンの香り
リンゴとともに香るピートスモークは甘やか。スモークは決してガツンとくるものではないですが、しっかりキャラクターは立っています。やや塩味伴うニュアンス。序盤は熟した蜜リンゴでずが、徐々に出てくるフレッシュな甘酸っぱさ。多層的なリンゴの香り。花畑とそれを囲う緑の森のイメージがあります。
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ファイヤー&ケーンの味
蜜リンゴの味わいをピートの旨みが引き立ててくれます。程よい年季の樽材、洋梨タルトの余韻。12年と飲み比べてみました。12年は都会に来たてで街に繰り出す浮き足だった危うさと華やかさを感じますが、それと比較すると地に足ついたというかドッシリ構えている味わいで非常に安定感のある味わいです。何言ってるんだ私は。ある程度の若さは感じますが、樽やピートのサポートで飲みづらさや未熟感はありません。刺激は並程度。
加水をするとリンゴ、ピート、木香の3つのパーツにより整理されて楽しむことができます。トワイスアップくらい水を足すと刺激はほぼ無くなり、香辛料やそれに伴うビターが現れます。これは不快なものではなく味があります。
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ファイヤーハイボール
先程からハイボールにしてみたいと強く思う味わいでしたよ。ワクワクすっぞですね。
お味は甘くカスタードクリーム。赤リンゴや年季のこもった木材はそのまま感じられます。このリンゴ要素はややフレッシュ寄りのため、飲みやすいフルーティーさと深みのある樽香が混在する面白いハイボールとなりました。
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ファイヤー&ケーンの感想
香り:★★★★★☆
味:★★★★★☆
ハイボール:★★★★☆☆
面白さ:★★★★★☆
デザイン:★★★★☆☆
コスパ:★★★★☆☆
宅飲みオススメ度:かなり高い
総合点:★★★★★☆
カイ太郎コメント:グレンフィディックへの見方が変わるかも?まずはチャレンジしてみよう。
- 感想
飲み方もロック、ストレート、ハイボールとなんでもこいな万能型。グレンフィディック12年がそこまでなんだよな〜という感じで遠ざけていた人にこそオススメしてみたい1杯です。
グレンフィディックって初めて飲むシングルモルトに選ばれやすく、ウイスキーを色々飲み進めると灯台下暗しというか幸せの青い鳥というか意外と飲む機会減りがちなイメージあるのですがどうですか?そんな中この赤い鹿。少しウイスキーに慣れてきた頃にこそ試したいですね。12年→15年→ファイヤー&ケーンというような流れで飲み比べとかすると私みたいなグレンフィディック初心者は満足できました。
価格もそこそこ手に入るレベルなので飲めるうちに飲むのが良さそうですね。
グレンフィディックはIPAもファイヤー&ケーンも個人的に好きなものだったので、他のエクスペリメンタルシリーズも気になっちゃいますね。
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