本日のお酒はこちら!

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ビッグピート アイラフェス2024
トロピカルエディションです!

 珍しいですよね、こちら度々登場するウイスキーの師から誕生日プレゼントでいただいたボトルです。
 ラムカスクのスモーキーなウイスキーって気になるでしょうそうでしょう、、、という師の読み通り、私は初めてそのようなコンセプトのボトルを飲むのでワクワクです。さすが我が師。全てお見通しって感じですね。楽しませていただきます!
 名前はビッグピート2024トロピカルエディションと短縮して今後呼びますね。


  • ビッグピート2024
トロピカルエディションの概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:ブレンデッドモルト スコッチウイスキー

・価格:13000円前後

・定価での入手難易度:やや高い

・アルコール度数:48度

・特徴:ビッグピートはボトラーズ会社であるダグラスレイン社によってつくられるブレンデッドモルトウイスキーです。
 「ボトラーズ」については過去にも何度か触れていますので、そちらをご覧ください。ざっくりなイメージだと、どこかしらの蒸溜所から原酒を買取り、独自に樽熟成やブレンドを行い、ボトリングして販売する会社です。

 ダグラスレイン社は1948年にスコットランドのグラスゴーに設立しました。前身は海運業社だったそうです。様々な樽熟成の原酒を保有し、品質にこだわった商品の提供をモットーに無着色や、冷却濾過をしないノンチルフィルタードでボトリングしています。
 ブレンデッドウイスキーをメインにつくっていて、中でもリマーカブルリージョナルモルトシリーズが有名です。スコットランドにある様々な地域ごとのモルトウイスキーをブレンドしたもので、スペイサイドモルトのみを使用したスカリーワグハイランドモルトのティモラスビースティは認知度が高いですよね。アイランズロックアイランドローランド地方のザ・エピキュリアンキャンベルタウンザ・ゴールドロンズ​というラインナップもありますよ。
 そのシリーズ中、おそらく最も有名なのが、アイラモルトのみをブレンドしたビッグピートでしょう。アードベッグカリラボウモア、そして閉鎖した蒸溜所であるポートエレン(今年の3月から再稼働!)がブレンドされています。イカれたメンバーを紹介された気分になりますね。
 今回ご紹介するビッグピートはアイラフェス記念ボトルです。アイラ島では毎年5〜6月に音楽とウイスキーの祭典「アイラフェスティバル」が開催されます。アイラ島にある各蒸溜所は順に試飲会を開催したり限定記念ボトルを発売したりします。ビッグピートもそのフェス記念のボトルを今年も発売したということです。テーマはTHROPAIGEACHということで、これはトロピカルのゲール語です。南国を感じるジャケットと、そのコンセプトに合わせてカリビアンラムカスクフィニッシュでビッグピートを仕上げています。アルコール度数は48度とやや高め。
 中々ラム樽で熟成を行ったスモーキーなお酒は飲んだことがなかったので非常に気になります。いただきましょう。


  • ビッグピート2024
トロピカルエディション 実飲
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 黒と黄色という組み合わせ僕好きですよ。中々に面白いラベルをしています。BIG PEATはふんだんなピート(泥炭)という他に、ピートおじさんという意味も持つので、このキャラの名前はピートおじさんということですね。
 液色はレモン色っぽく、それよりやや濃いくらいですね。ノーマルのビッグピートなどよりは比較的濃いめです。

  • ビッグピート2024
トロピカルエディションの香り
 少し焦げた砂糖、ゴールデンキウイ、レモン、カカオ。甘さとスモーキーが強く、焙煎感、病院感もマシマシですね。

  • ビッグピート2024
トロピカルエディションの味
 うおっ、甘っ!とすぐに甘味が舌に届きます。ウイスキーってジワジワ出てくる甘味を楽しむことが多い印象でしたが、これはすぐピピッと甘味が感じられますね。甘さは砂糖、黒糖、少し焦げたマシュマロなど。トロピカル要素も存在していて、マンゴー、青いバナナなど。後半から余韻にかけては灰のようなカサツキのあるクセが際立ちます。黄桃、焦げた木材、レモン、微かにクランベリーの渋さのような酸味のような、、。アルコール刺激は中々にビリビリきます。
 加水をすると砂糖のような甘さから、穀物由来の香ばしい甘さへと変わりました。レモンのような酸味もジューシーに香り立ちます。刺激はかなり抑えられるので飲みやすさもありますね。
 ロックにすると辛さと、このキウイ味がなんだか増しますね。この、、、これ、この独特な味の要素なんて言えば適切なんでしょうか。誰かご指摘願います。

  • ビッグピート トロピカルハイボール
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 この透明に近いハイボールの液色を見ると、なんだか気合い入ります。乾杯!
 ん、思ったよりあっさりしていますね。グリーンキウイ、キュウリ、レモン、包帯、正露丸。でも思ったほど飲みづらさなどはなく、暑い日にスッと楽しみたくなりました。この爽やかさ、意外性あります。


  • ビッグピート2024 
トロピカルエディションの感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★☆☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★★★★

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:まあまあ高い

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:ダイレクトに味蕾へ届く甘さとピート!お祭りに相応しい一本。

  • 感想
 非常に楽しいウイスキーでした。ラムカスク×くさくさウイスキーというのは新鮮でしたが、甘さがとっつきやすさを演出してくれて、その複雑さでもう1杯と飲み進めてしまうこともあり、ある意味「飲みやすい」「飲み進めやすい」ビッグピートだと感じています。舌に瞬足で駆け寄ってくる甘さは一見の価値ありです。
 ハイボールにすると、これまた印象変わりますね。最初は「薄いのかな?」と思って濃いめに作り直しましたが、やはり変わった味わいです。緑の果物などを感じる独特のみずみずしさや酸味があり、どこからきたのこの要素、、、とビックリしました。
 それらのことから、ストレートはもちろん、ハイボールも2杯目以降ニヤニヤしながら試してみて欲しいボトルでした。そうなると何度も飲んだり、飲み方を試したくなるはずなのでボトル購入もアリなのかなぁ、、。
 良い経験になりました!強いピートと様々な樽の掛け合わせにより興味を持ちました。ウイスキー師匠見てるかー!プレゼントありがとう!Flash!!




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