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タラモアデュー
飲んだ感じ、かなり繊細な印象を受けました。バニラ系やキャラメリックな甘さ、リンゴ由来の酸味はいるのですがどれも仄かなイメージで、前後に食べた物、飲んだ物にも影響されそうなくらいです。現に料理中飲むとかなり薄く感じたのですが、飲む1時間前くらいから水しか飲まずに待機して、このハイボールを飲むと色々個性が分かりました。
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
タラモアデュー
サイダーカスクフィニッシュです!
独特な箱に入った面白そうなタラモアデューだなぁと思い酒屋で衝動買いした1本です。レビューなどもあまりなく、ワクワクとハラハラで開封します。アイリッシュウイスキーもたまには冒険してみたくなりますしね。それでは概要へ!
- タラモアデュー
サイダーカスクフィニッシュの概要
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:ブレンデッド アイリッシュウイスキー
・価格:2500円前後(500ml)
・アルコール度数:40度
・特徴:タラモアデューはアイルランドのタラモア郊外にあるタラモア蒸溜所でつくられるアイリッシュウイスキーです。
アイリッシュウイスキーとは名前の通りアイルランドで作られるウイスキーで、世界5大ウイスキーの一つです。(🏴🇮🇪🇺🇸🇨🇦🇯🇵)アイリッシュウイスキーについては、これ以前に触れてきた「アイリッシュウイスキー」でお話をしてきましたので、是非おさらいはそちらにて!
タラモア蒸溜所は1829年設立の老舗です。そして、その蒸溜所の運営に多大な貢献をし、現在のタラモアデューの原型を作り出した1862年着任の責任者、ダニエル・エドモンド・ウィリアムス氏により売り上げは世界的に伸びていきました。このウィリアムス氏の名前の頭文字をとりタラモア+デュー(DEW)というブランド名となりました。
初のブレンデッドアイリッシュウイスキーをつくったり、初めてカクテルである「アイリッシュコーヒー」に使用されたりと話題性もあり、順調に事業は進んでいましたが、歴史的背景や数々のライバル出現によりタラモア蒸溜所は一度1954年に閉鎖されました。以降はアイリッシュミストなどのリキュールの製造販売をメインとして、蒸留はミドルトン蒸溜所(ジェムソンなどをつくっているところ)で行われていたそうです。
その後も色々ありましたが、結局はウィリアムグラント&サンズ社にタラモアデューは買収されます。この会社はグレンフィディック蒸溜所なども保有する大手です。タラモア蒸溜所はこの会社によって再建され、無事2014年から再稼働しました。というわけで歴史は古いですが稼働は最近なので、現在のタラモアデューにはミドルトン蒸溜所時代の原酒もメインで使われているという感じでしょうね。
タラモア蒸溜所はモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ポットスチルウイスキー(アイリッシュ特有のジャンル。詳細はこちら)を全て製造していて、熟成、貯蔵、ボトリングまで蒸溜所内で完結できる大規模なものです。また、原料の大麦は全てアイルランド産です。現在はアイリッシュウイスキーの中で売り上げ2位を誇るブランドとなりました。様々な樽で熟成を行いブレンドする技術も特徴です。
今回ご紹介するタラモアデューサイダーカスクはその特徴を活かした少し面白い樽を使ったウイスキーです。
サイダーカスク、、、ラムネか何か?と思ってしまうかもしれませんが、あちらではアップルスパークリングワインであるシードルを指します。アイルランドの国民的人気シードルであるブルマーズ(マグナーズ)を熟成していた樽にタラモアデューを詰めて追加熟成を行った1本です。
シードルカスクフィニッシュってことですね。初めてこういうコンセプトのウイスキーを飲むので楽しみです。
- タラモアデュー
サイダーカスクフィニッシュ 実飲
駅色は結構濃いめのゴールドです。
- タラモアデュー
サイダーカスクフィニッシュの香り
すぐに酸味強めの小さなリンゴ感。バニラ、樽と少々焦げを感じるビター、数的垂らしたくらいのレモン汁。飲むためにグッと鼻を近づけるとややミルキーな甘さに包まれます。
- タラモアデュー
サイダーカスクフィニッシュの味
おー、りんご感じますね。りんごの甘味というより酸味の爽快感ですね。甘味に関してはバニラがドッシリといるので飲みづらさや渋さを感じることはなさそうですね。アルコール刺激はそれなりにビリビリと若い感じもします。
トワイスアップくらいに加水をすると刺激は抑えられ、甘さが香り味ともに増します。
ロックにしても味のバランスは崩れることなく、素直にストレートな印象のまま楽しむことができますね。アタックのキャラメルっぽい甘さと余韻のリンゴ感がそれぞれ強まった気がします。
- タラモアデューサイダーハイボール
飲んだ感じ、かなり繊細な印象を受けました。バニラ系やキャラメリックな甘さ、リンゴ由来の酸味はいるのですがどれも仄かなイメージで、前後に食べた物、飲んだ物にも影響されそうなくらいです。現に料理中飲むとかなり薄く感じたのですが、飲む1時間前くらいから水しか飲まずに待機して、このハイボールを飲むと色々個性が分かりました。
- タラモアデュー
サイダーカスクフィニッシュの感想
香り:★★★★☆☆
味:★★★☆☆☆
ハイボール:★★★☆☆☆
面白さ:★★★★★☆
デザイン:★★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆☆
宅飲みオススメ度:普通
総合点:★★★☆☆☆
カイ太郎コメント:目を閉じて果樹園の風景を思い浮かべながら、、、。
- 感想
アップルブランデー系のカスクフィニッシュはちょいちょい見られるようになりましたが、シードルカスクは面白いですよね。このウイスキーの若さやハイボールでガブガブいく飲み方も相まってリンゴの爽快感に着目できる1杯だったと思います。
オススメの飲み方は、、、うーん、迷いますがトワイスアップかハイボールですかね。ハイボールは本当に繊細なので、飲む前に味の強いものは口にしない方が良いかもしれません。このウイスキーをハイボールで飲むなら乾杯の時かなあ。あとはそれこそ日本でいうサイダーの名に相応しく、私たちがジュースやコーラやソーダの缶を昼過ぎに片手で飲むかのように、涼しさや爽快さを求める時にガブガブっと飲んでリンゴのほのかな味わいを感じつつ何か作業をするとかどうですかね?いいと思うんですけど、皆様もこのボトルのハイボールをどのように楽しむかシチュエーションを是非考えてみてください。そして教えてください。
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
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