本日のお酒はこちら!
ノックニーアンです!
こちらは前回のウイスキーフェス(詳しくはこちら)でちらりと触れたウイスキーです。結構前から偶然知っていたボトルで、オーガニックにこだわるところやそのデザインに惚れて目をつけていて、いざ試飲をした時に面白い味だなぁと感じ自宅に招き入れました。フェスにもブースがあるほどなので結構有名なのでしょうかね?それでは新しいウイスキーを解剖していきましょう。
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:10000円前後
・定価での入手難易度:普通
・アルコール度数:46度
・特徴:ノックニーアンはスコットランドのハイランド地方西部にあるノックニーアン蒸溜所でつくられるシングルモルトウイスキーです。
最西端の蒸溜所はヘブリディーズ諸島の蒸溜所ですが(この前のヒーラックがそれです)、スコットランド本島で最も西に位置する蒸溜所です。海と森に挟まれた大自然の中にあり、元々農業のための施設を改修してノックニーアン蒸溜所を創設しました。稼働開始は2017年で期待の新人ウイスキーです。
サステナビリティを重要視し、自然との共存をテーマにウイスキーづくりを行っています。イギリスでは初めてネットゼロ認証を受けた蒸溜所とされていて、これは温室効果ガスの排出が実質ゼロであることを示します。ボトルのガラスは全てリサイクルガラスで、製造過程で排出されるポットエール(蒸留廃液)やドラフ(麦の搾りカス)は肥料や飼料に再利用されます。
他にも様々な環境へ配慮した取り組みを行っていますが、もちろんウイスキーづくりにもこだわりを持っています。原料は100%オーガニックで、スコットランド産有機栽培大麦を使用しています。蒸溜器(ポットスチル)内は合成洗剤ではなく酵素の力で洗浄しているそうです。
仕込み水は敷地内の湧水を塩素処理などは行わず使用しています。発酵は同時に2種類の酵母を使用して、発酵時間ごとに原酒の作り分けをします。
今回ご紹介するノックニーアンオーガニックシングルモルトは同蒸溜所の中で最もスタンダードなラインナップです。原酒の約50%をSTR樽で熟成しています。このSTRとはシェービング、トースティング、リチャーリングの頭文字からきています。赤ワイン樽の内側表面を削り取り、トーストやチャーで焼き焦がします。再活性化した樽というわけですが、この樽は赤ワインの風味というよりも樽のオーク材に着目していて、初めてワインよりもアルコール度数の高いスピリッツ(ウイスキーの原液)に樽材が晒されることにより、オーク材の成分が多く変性しながら染み込みます。これにより樽の個性豊かな風味はもちろんのこと、熟成も早く進むそうです(ウイスキーマガジン2020年7月29日「進化するワイン樽熟成第2回」参照)。
他40%ほどをバーボン樽、残りはシェリー樽熟成の原酒をブレンドしてつくられます。熟成年数の表記はありません。
アルコール度数は46度で無着色、冷却濾過のないボトリングです。
女性創設者であるアナベルトーマス氏は古典的なウイスキーのイメージを払拭し、若い世代や女性にも受け入れられる味わいを目指しています。ちなみにキルホーマン蒸溜所やカバラン蒸溜所の設立に携わった故ジムスワン博士がノックニーアンの設立にも協力していました。
いかにも現代のウイスキーという感じで面白いですね。STR樽も当ブログでは初登場なので勉強になります。それではいざ乾杯!
加水をある程度しても味わいのバランスは崩れずに刺激は収まります。香りには少し穀物感が増したような。トワイスアップにするとメンソール、ミントのような香りも現れました。味わいも非常にまろやかで飲みやすいエレガントなウイスキー。
お味はジンジャーオレンジ、ジャスミンティーなどエレガントで個性的なキャラクター。中々舌に響くビターもありますね。ハーバルみのつよいハイボールでした。やや濃いめに作った方が吉かもです。
香り:★★★★★☆
味:★★★★☆☆
ハイボール:★★★★☆☆
面白さ:★★★☆☆☆
デザイン:★★★★★★
コスパ:★★★☆☆☆
宅飲みオススメ度:普通
総合点:★★★★☆☆
カイ太郎コメント:ジャケ通りおウイスキーざますって感じの味わい。
飲み方は色々と楽しめますが、個人的にはトワイスアップにすると洗練された清さが体に満ちました。
価格は1万円とスタンダード品にしてはやや壁を感じてしまいます。新興蒸溜所はこだわりもありながら生産量も限られているでしょうし、まあ仕方ないのかなーと思いつつも、いざ飲むとなれば定番品を優先して選ぶ気持ちも分かります。、、、となると、やはりオススメはBAR飲みですかね。一度飲んでみて、もし「イイね!」となれば、その後の印象は変わらないタイプのウイスキーだと(私が勝手に)思っているので、皆様もまずは是非一度、この新ウイスキーを味わってみてください。
2024カイ太郎期待の新興ウイスキー3選「ヒーラック」、「ローズアイル」、「ノックニーアン」を全て記録することができました!今後も新しいお酒をたくさん冒険してみたいと思える素敵なウイスキーたちでした。皆様の期待の新興ウイスキーはありますか?
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
ノックニーアンです!
こちらは前回のウイスキーフェス(詳しくはこちら)でちらりと触れたウイスキーです。結構前から偶然知っていたボトルで、オーガニックにこだわるところやそのデザインに惚れて目をつけていて、いざ試飲をした時に面白い味だなぁと感じ自宅に招き入れました。フェスにもブースがあるほどなので結構有名なのでしょうかね?それでは新しいウイスキーを解剖していきましょう。
- ノックニーアンの概要
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:10000円前後
・定価での入手難易度:普通
・アルコール度数:46度
・特徴:ノックニーアンはスコットランドのハイランド地方西部にあるノックニーアン蒸溜所でつくられるシングルモルトウイスキーです。
最西端の蒸溜所はヘブリディーズ諸島の蒸溜所ですが(この前のヒーラックがそれです)、スコットランド本島で最も西に位置する蒸溜所です。海と森に挟まれた大自然の中にあり、元々農業のための施設を改修してノックニーアン蒸溜所を創設しました。稼働開始は2017年で期待の新人ウイスキーです。
サステナビリティを重要視し、自然との共存をテーマにウイスキーづくりを行っています。イギリスでは初めてネットゼロ認証を受けた蒸溜所とされていて、これは温室効果ガスの排出が実質ゼロであることを示します。ボトルのガラスは全てリサイクルガラスで、製造過程で排出されるポットエール(蒸留廃液)やドラフ(麦の搾りカス)は肥料や飼料に再利用されます。
他にも様々な環境へ配慮した取り組みを行っていますが、もちろんウイスキーづくりにもこだわりを持っています。原料は100%オーガニックで、スコットランド産有機栽培大麦を使用しています。蒸溜器(ポットスチル)内は合成洗剤ではなく酵素の力で洗浄しているそうです。
仕込み水は敷地内の湧水を塩素処理などは行わず使用しています。発酵は同時に2種類の酵母を使用して、発酵時間ごとに原酒の作り分けをします。
今回ご紹介するノックニーアンオーガニックシングルモルトは同蒸溜所の中で最もスタンダードなラインナップです。原酒の約50%をSTR樽で熟成しています。このSTRとはシェービング、トースティング、リチャーリングの頭文字からきています。赤ワイン樽の内側表面を削り取り、トーストやチャーで焼き焦がします。再活性化した樽というわけですが、この樽は赤ワインの風味というよりも樽のオーク材に着目していて、初めてワインよりもアルコール度数の高いスピリッツ(ウイスキーの原液)に樽材が晒されることにより、オーク材の成分が多く変性しながら染み込みます。これにより樽の個性豊かな風味はもちろんのこと、熟成も早く進むそうです(ウイスキーマガジン2020年7月29日「進化するワイン樽熟成第2回」参照)。
他40%ほどをバーボン樽、残りはシェリー樽熟成の原酒をブレンドしてつくられます。熟成年数の表記はありません。
アルコール度数は46度で無着色、冷却濾過のないボトリングです。
女性創設者であるアナベルトーマス氏は古典的なウイスキーのイメージを払拭し、若い世代や女性にも受け入れられる味わいを目指しています。ちなみにキルホーマン蒸溜所やカバラン蒸溜所の設立に携わった故ジムスワン博士がノックニーアンの設立にも協力していました。
いかにも現代のウイスキーという感じで面白いですね。STR樽も当ブログでは初登場なので勉強になります。それではいざ乾杯!
- ノックニーアン 実飲
- ノックニーアンの香り
- ノックニーアンの味
加水をある程度しても味わいのバランスは崩れずに刺激は収まります。香りには少し穀物感が増したような。トワイスアップにするとメンソール、ミントのような香りも現れました。味わいも非常にまろやかで飲みやすいエレガントなウイスキー。
- ノックニーアンハイボール
お味はジンジャーオレンジ、ジャスミンティーなどエレガントで個性的なキャラクター。中々舌に響くビターもありますね。ハーバルみのつよいハイボールでした。やや濃いめに作った方が吉かもです。
- ノックニーアンの感想
香り:★★★★★☆
味:★★★★☆☆
ハイボール:★★★★☆☆
面白さ:★★★☆☆☆
デザイン:★★★★★★
コスパ:★★★☆☆☆
宅飲みオススメ度:普通
総合点:★★★★☆☆
カイ太郎コメント:ジャケ通りおウイスキーざますって感じの味わい。
- 感想
飲み方は色々と楽しめますが、個人的にはトワイスアップにすると洗練された清さが体に満ちました。
価格は1万円とスタンダード品にしてはやや壁を感じてしまいます。新興蒸溜所はこだわりもありながら生産量も限られているでしょうし、まあ仕方ないのかなーと思いつつも、いざ飲むとなれば定番品を優先して選ぶ気持ちも分かります。、、、となると、やはりオススメはBAR飲みですかね。一度飲んでみて、もし「イイね!」となれば、その後の印象は変わらないタイプのウイスキーだと(私が勝手に)思っているので、皆様もまずは是非一度、この新ウイスキーを味わってみてください。
2024カイ太郎期待の新興ウイスキー3選「ヒーラック」、「ローズアイル」、「ノックニーアン」を全て記録することができました!今後も新しいお酒をたくさん冒険してみたいと思える素敵なウイスキーたちでした。皆様の期待の新興ウイスキーはありますか?
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
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