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ベンロマック10年です!
名前しか知らなかったのですが、「ベンロマック美味いよ」という雑談を盗み聞きしました。というわけで早速気になっちゃって、とりあえず10年が1番ベーシックかなぁと思い購入しました。全くどんな味わいかも下調べしなかったので、ご紹介しながら私も学びたいと思います。
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:6800円前後
・定価での入手難易度:普通
・アルコール度数:43度
・特徴:ベンロマックは1898年に創業したベンロマック蒸溜所でつくられるシングルモルトシリーズです。ベンロマック10年はラインナップ中、最もスタンダードなボトルです。
ベンロマック蒸溜所はスコットランドのスペイサイド地方北側にあります。経営会社が倒産したり、オーナーの交代が続いたりとあまり落ち着かない歴史を辿り、稼働と閉鎖を繰り返していました。1953年にDCL(現ディアジオ社)に買収され増築されましたが、結局生産数の少なさなどから匙を投げられてしまいました。1993年にゴードン&マクファイル社がベンロマック蒸溜所のオーナーとなり、色々また改築され1998年より現在まで無事稼働し続けています。
ちなみにゴードン&マクファイル社は1895年創業の老舗ボトラーズメーカーで、GMと呼ばれ親しまれています。様々な蒸溜所のシングルモルトが楽しめるコニサーズチョイスと呼ばれるシリーズが特に有名でボトラーズのスタイルの原点とも言われています。
更にさらに2022年にはGM社が所有する新規蒸溜所として、ケアン蒸溜所がオープンしました。ボトルの発売はしばらく先ですが楽しみですね。
ベンロマックはピートを使用した10〜12ppmほどの臭さを纏った麦芽を使用します。蒸溜を終える頃には5ppm前後に落ち着くそうです。仕込み水はチャペルトンの泉水です。カラマツでできた木製の発酵槽が13つもあり、そちらでウォッシュバックされます。
蒸留の際は、出来上がるスピリッツ(原液)のアルコール度数を、ピートの強さに合わせて変えているそうで、ピートがないほどアルコール度数は高く、ピートが強いほどアルコール度数が低い状態で作られます。この工夫はシェリー樽にも負けない酒質を求めた結果だそうです。 蒸溜器も小型なことから、ベンロマックは非常に小規模生産な希少性の高さがあります。
熟成に使用する樽は主にアメリカンオークのバーボン樽と様々なシェリー樽です。バーボン樽としてはジャックダニエルの熟成に使われていた樽がメインです。
シェリー樽はヨーロピアンオークとアメリカンオークのオロロソシェリー樽で、標準的なサイズのホグスヘッド樽の他にバットという巨大なサイズの樽も使用しています。他にもワイン樽など様々な樽をベンロマックでは取り入れています。
特に熟成の工夫としてベンロマックではシェリー酒の熟成方法であるソレラシステムを採用しています。これは古く長熟の原酒が入った樽を最下段に。逆に若い原酒が入った樽を最上段に整理して大体3〜4段くらいの棚に保管します。最下段の古いお酒を使用したら、その一段上の少し若いお酒で減った分を継ぎ足して、、、という感じです減った分を若いものがカバーするイメージの構造です。これにより常に良い品質を確保しながら変わらぬ味わいを商品として発売し続けることができます。本当はもっと複雑で伝えるのが難しいため、詳しくは調べてみてください(ぶん投げ)。
今回ご紹介するベンロマック10年は、はバーボン樽とシェリー樽で熟成した原酒を4:1の割合でヴァッティングし、最後に1年ほどファーストフィルのシェリー樽で後熟します。熟成期間は表記の通り最低10年以上の樽熟成を経ています。アルコール度数は43度です。
加水をするとレーズン、シロップ漬けレモンなどの甘美なフルーティーが開いてこれまた違う表情が現れました。
やはりベンロマックの個性を活かせたハイボールになりましたね。黒蜜のような濃い甘みがありながらもスモーキーさがしっかり香るので、飽きないしくどすぎることもないハイボールになりました。ストレートで飲んだ時に予想したまんまのハイボールで、元が複雑で個性的なため、ハイボールにしたとてスッキリシンプルな感じはしませんね。
香り:★★★★★☆
味:★★★★☆☆
ハイボール:★★★★☆☆
面白さ:★★★★★☆
デザイン:★★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆☆
宅飲みオススメ度:かなり高
総合点:★★★★☆☆
カイ太郎コメント:面白いウイスキーを探しの第一歩。
こういうタイプの臭さと甘さが融合したタイプは結構新鮮な体験でした。複雑で言い表すのが難しい香りと味です。ベンロマックはよく内陸系ピートが〜と紹介されますね。アイラ系などの藻を含んだ磯臭いピートと違った、土臭いピートなんだとか。今まで土臭いウイスキーをいくつか飲んできましたが、これが陸系ピートなのね〜と答え合わせができたような気分になりました。
この複雑さならお値段もまあ文句ないかなーなんて思っています。飲み方もどう飲んでも美味いので宅飲みにも良いでしょう。
欲を言えばもうちょっと刺激というか濃さが欲しいな〜と感じましたが、ベンロマックはその年毎にも、豊富なラインナップが出ているので試し甲斐がありそうです。お気に入りベンロマックを見つけたくなりました。まずはピーテッドでも飲もうかしら?
皆様のお気に入りベンロマックがありましたら是非教えてください!
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
ベンロマック10年です!
名前しか知らなかったのですが、「ベンロマック美味いよ」という雑談を盗み聞きしました。というわけで早速気になっちゃって、とりあえず10年が1番ベーシックかなぁと思い購入しました。全くどんな味わいかも下調べしなかったので、ご紹介しながら私も学びたいと思います。
- ベンロマック10年の概要
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:6800円前後
・定価での入手難易度:普通
・アルコール度数:43度
・特徴:ベンロマックは1898年に創業したベンロマック蒸溜所でつくられるシングルモルトシリーズです。ベンロマック10年はラインナップ中、最もスタンダードなボトルです。
ベンロマック蒸溜所はスコットランドのスペイサイド地方北側にあります。経営会社が倒産したり、オーナーの交代が続いたりとあまり落ち着かない歴史を辿り、稼働と閉鎖を繰り返していました。1953年にDCL(現ディアジオ社)に買収され増築されましたが、結局生産数の少なさなどから匙を投げられてしまいました。1993年にゴードン&マクファイル社がベンロマック蒸溜所のオーナーとなり、色々また改築され1998年より現在まで無事稼働し続けています。
ちなみにゴードン&マクファイル社は1895年創業の老舗ボトラーズメーカーで、GMと呼ばれ親しまれています。様々な蒸溜所のシングルモルトが楽しめるコニサーズチョイスと呼ばれるシリーズが特に有名でボトラーズのスタイルの原点とも言われています。
更にさらに2022年にはGM社が所有する新規蒸溜所として、ケアン蒸溜所がオープンしました。ボトルの発売はしばらく先ですが楽しみですね。
ベンロマックはピートを使用した10〜12ppmほどの臭さを纏った麦芽を使用します。蒸溜を終える頃には5ppm前後に落ち着くそうです。仕込み水はチャペルトンの泉水です。カラマツでできた木製の発酵槽が13つもあり、そちらでウォッシュバックされます。
蒸留の際は、出来上がるスピリッツ(原液)のアルコール度数を、ピートの強さに合わせて変えているそうで、ピートがないほどアルコール度数は高く、ピートが強いほどアルコール度数が低い状態で作られます。この工夫はシェリー樽にも負けない酒質を求めた結果だそうです。 蒸溜器も小型なことから、ベンロマックは非常に小規模生産な希少性の高さがあります。
熟成に使用する樽は主にアメリカンオークのバーボン樽と様々なシェリー樽です。バーボン樽としてはジャックダニエルの熟成に使われていた樽がメインです。
シェリー樽はヨーロピアンオークとアメリカンオークのオロロソシェリー樽で、標準的なサイズのホグスヘッド樽の他にバットという巨大なサイズの樽も使用しています。他にもワイン樽など様々な樽をベンロマックでは取り入れています。
特に熟成の工夫としてベンロマックではシェリー酒の熟成方法であるソレラシステムを採用しています。これは古く長熟の原酒が入った樽を最下段に。逆に若い原酒が入った樽を最上段に整理して大体3〜4段くらいの棚に保管します。最下段の古いお酒を使用したら、その一段上の少し若いお酒で減った分を継ぎ足して、、、という感じです減った分を若いものがカバーするイメージの構造です。これにより常に良い品質を確保しながら変わらぬ味わいを商品として発売し続けることができます。本当はもっと複雑で伝えるのが難しいため、詳しくは調べてみてください(ぶん投げ)。
今回ご紹介するベンロマック10年は、はバーボン樽とシェリー樽で熟成した原酒を4:1の割合でヴァッティングし、最後に1年ほどファーストフィルのシェリー樽で後熟します。熟成期間は表記の通り最低10年以上の樽熟成を経ています。アルコール度数は43度です。
- ベンロマック10年 実飲
- ベンロマック10年の香り
- ベンロマック10年の味
加水をするとレーズン、シロップ漬けレモンなどの甘美なフルーティーが開いてこれまた違う表情が現れました。
- ベンロマックハイボール
やはりベンロマックの個性を活かせたハイボールになりましたね。黒蜜のような濃い甘みがありながらもスモーキーさがしっかり香るので、飽きないしくどすぎることもないハイボールになりました。ストレートで飲んだ時に予想したまんまのハイボールで、元が複雑で個性的なため、ハイボールにしたとてスッキリシンプルな感じはしませんね。
- ベンロマック10年の感想
香り:★★★★★☆
味:★★★★☆☆
ハイボール:★★★★☆☆
面白さ:★★★★★☆
デザイン:★★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆☆
宅飲みオススメ度:かなり高
総合点:★★★★☆☆
カイ太郎コメント:面白いウイスキーを探しの第一歩。
- 感想
こういうタイプの臭さと甘さが融合したタイプは結構新鮮な体験でした。複雑で言い表すのが難しい香りと味です。ベンロマックはよく内陸系ピートが〜と紹介されますね。アイラ系などの藻を含んだ磯臭いピートと違った、土臭いピートなんだとか。今まで土臭いウイスキーをいくつか飲んできましたが、これが陸系ピートなのね〜と答え合わせができたような気分になりました。
この複雑さならお値段もまあ文句ないかなーなんて思っています。飲み方もどう飲んでも美味いので宅飲みにも良いでしょう。
欲を言えばもうちょっと刺激というか濃さが欲しいな〜と感じましたが、ベンロマックはその年毎にも、豊富なラインナップが出ているので試し甲斐がありそうです。お気に入りベンロマックを見つけたくなりました。まずはピーテッドでも飲もうかしら?
皆様のお気に入りベンロマックがありましたら是非教えてください!
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
コメント
コメント一覧 (2)
ベンロマックが来ましたね。
このボトルは結構気に入ってまして、10年はもう3本目。あと15年とピートスモーク2009をストックしています。
フェノール値の割にしっかりしたピートと複雑さ、ボトルのオシャレな感じがGOOD👌
ただ最近値上がりしましたね😂
最初買った時は4000円強で買えたのですが…
とはいえ、これからもウイスキーは買い続けますよ(震え声)
カイ太郎
が
しました