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スペシャルリザーブです!

 有名なのに飲んだことないボトルの一つです。サントリーのオールド、ローヤルと飲んだらリザーブも飲まなきゃなと思い購入。白州っぽいよとオススメされることもありますが真相やいかに。


  • スペシャルリザーブの概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:ブレンデッド ジャパニーズウイスキー

・価格:3000円前後

・定価での入手難易度:低

・アルコール度数:40度

・特徴:スペシャルリザーブは、1969年サントリーから発売されたブレンデッドウイスキーです。

 当時のサントリーの時代背景としては、佐治敬三氏が経営者として交代して少しした頃であり、従来の商品を次々にリニューアルしたりと改革真っ只中な雰囲気でした。そんな中スペシャルリザーブはサントリー創業70周年記念として発売されました。翌年の大阪万博でスペシャルリザーブは世界中に宣伝されることとなります。
 1971年には、スコッチなどの輸入洋酒の制限が撤廃されウイスキー業界は更なる激戦区へと突き進みます。

 スペシャルリザーブには10年10年シェリー樽仕上げ12年など年数表記ものがラインナップにありましたが、2008年以降は年数表記なしのスペシャルリザーブ1本に統一されました。

 発売当初は山崎蒸溜所の原酒を使用していましたが、その後1973年に白州蒸溜所が建設され、安定してからは白州がキーモルトとして採用されています。ブレンデッドなのでグレーンウイスキーも使用していますが、皆様お馴染みの知多蒸溜所のグレーン原酒をブレンドしています。

 今ではサントリーの看板ウイスキーといえば山崎、白州、響の御三家なイメージが強いですが、少し前はオールドローヤルリザーブみたいな感じだったんでしょうかね。特にローヤルはサントリー設立60周年、リザーブは70周年を記念して登場した兄弟分なウイスキーです。


  • スペシャルリザーブ 実飲
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 真っ黒なボトルはスタイリッシュですが、写真を撮ると顔が反射するので隠れながら撮影しました。液色はしっかりめのゴールド

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 三兄弟登場。右からローヤルリザーブオールドです。この写真だと分かりづらいですが、液色はかなり似ています。意図的に差をつけないようにしたのかしら?

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 一応キーモルトの白州(写真左)と飲み比べてみます。結構SNSでもこの2種を飲み比べている投稿を見かけます。似ているとかいないとか代用になるとかならないとか。面白そうなので私も真似します。

  • スペシャルリザーブの香り
 軽やかなバニラ、レモン、ミント。青リンゴ、グリーンキウイ、緑の葉と続き余韻に木々や土。すごく爽やかですね。酸っぱい匂いも結構強く鼻を近づけたらややツンときます。

  • スペシャルリザーブの味
 やはりバニラの甘さ。スッキリしていて飲みやすいですね。香りから感じた酸っぱいフルーツが舌をキュッと締めます。途中から木材系のビターがじんわり現れます。ピートが強く香るかと聞かれるとそうでもないですが、森に入った時の土っぽい匂いみたいなレベルでは香ります。アルコール刺激はそこまで気になりません。
 加水をすると全体的にまろやかな方向に進みます。甘さもより分かりやすく、メロンのようなフルーティーが強く現れます。
 ロックにするとこれまた雰囲気が変わり微かに甘さのないパイナップル、木やニスっぽいニュアンスがありますね。飲み方は好みが分かれそうです。

  • スペシャルリザーブハイボール
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 日本の晩酌風景って感じでいいですね。お味はとてもさっぱりしていて、ほのかにマスクメロン、ライムのような酸味、ミント。すこし水っぽさが強いハイボールなので気持ち濃いめに作って丁度良いでしょう。


  • スペシャルリザーブの感想


香り:★★★☆☆☆

味:★★★★☆☆

ハイボール:★★★☆☆☆

面白さ:★★★★☆☆

デザイン:★★★☆☆☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:やや高

総合点:★★★☆☆☆

カイ太郎コメント:緑を感じる超アッサリウイスキー。

  • 感想
 オールド、ローヤルときて、前情報ナシにリザーブを飲みましたが、そのアッサリした味わいに驚きました。かなりキャラクターが違うのでしっかり差別化できていて、購入の時には楽しく悩むことができそうですね。それぞれキャラは全然違いますが白州、カネマラ、オルトモアなど森林とか草っぽい緑の味わいが個人的に好きなニュアンスで、リザーブにもそのパーツを感じることができたので面白いなぁと感じました。
 よく挙がる話題として、リザーブは白州の代わりになるのかというテーマ。それについて飲みながら素直に感じた意見としましては、、、オールドとローヤルに対し、リザーブという対となったキャラができています。それぞれの山崎や白州といったキーモルトを活かした味わいだと素人の私でも分かるので、リザーブが気に入ったら白州を試してみる。オールドやローヤルが好きなら山崎を試してみるという至極シンプルな立ち位置で良いんじゃないかなと思いました。決して同じ味とかではないですよ。構成原酒の魅力を存分に楽しめるコンビだと思います。白州が高いからリザーブでその欲を満たせるよとかそういう単純さではないと感じたので、このように言わせてもらいます。ただし、サントリーの冒険の入り口として、まずリザーブから試してみるというのは良いかなと。個人的な、素人カイ太郎の意見ですがペチャクチャ。
 コスパ的には普通ですかね。特に可もなく不可もなくなイメージです。できれば2000円台で購入したいです。
 オススメの飲み方は加水や水割りなんかいかがでしょうか。ぜひお試しください。
 なんだかんだと話が盛り上がりそうな面白いボトルでした。一見つまらないとも言われそうですが、こってりした料理にも、繊細な味わいの料理にも合わせやすく、意識せずに何杯も飲んでしまいそうなウイスキーです。日々の晩酌に安心感を与えてくれそうですね。





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