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ウルフバーン10年です!

 このウイスキー、気にはなっていました以前から。たくさんのラインナップがあるのですが、種類が豊富すぎて逆に何から飲むべきか迷ってチャレンジできずにいました。そんな時にこの10年が発売され、初のウルフバーンはこの年数表記のものから試してみようと決心しました。いざ開封!


  • ウルフバーン10年の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー

・価格:8500円前後

・定価での入手難易度:普通

・アルコール度数:46度

・特徴:ウルフバーン10年は、ウルフバーン蒸溜所でつくられるシングルモルトウイスキーです。定番品で初の年数表記があるウルフバーンとして発売されました。

 ウルフバーン蒸溜所は、2012年に設立した新しい蒸溜所です。ハイランド地方に位置し、スコットランド本島の最北部にあるウィックという町に建っています。創業者のトンプソン氏はイギリス海軍で従軍経験のあるガタイが良い人ですが、お顔は優しそうです。
 ウルフバーンという名前は、狼のいる川という意味ですが、1800年代前半にウルフバーン蒸溜所というウイスキーの蒸溜所が存在していました(その後閉鎖)。現代のウルフバーン蒸溜所はそこから名前を採用したとされています。
 蒸溜所の建設前後はオーロラブリューイングという名前で、ビール工場として公表されていました。ウイスキー蒸溜所と最初から公表するとメディアやらなんやら製造に関して余計な刺激が入ると思ったためとのことで、ウイスキーづくりに集中したかったみたいですね。とは言っても、ウイスキーづくりをしているという情報を入手し、ウルフバーンの原酒をブレンデッドやボトラーズの原酒の提供にという声かけがあったという噂もありますが、それらは全て断っているそうです。

 ウルフバーンはノンピート麦芽をメインに使用していますが、限定的に10ppm程度のライトリーピーテッド麦芽も使用しています。発酵桶はステンレス製で、蒸留器(ポットスチル)は比較的小ぶりなものです。ウルフバーンは最近できた蒸溜所ですが、現代的なコンピューターによる管理などはせず、可能な限りハンドクラフトをという信念のもとつくられています。
 熟成樽は多くがクォーターカスクと呼ばれるパーツを組み直した小ぶりな樽を使用しています。樽が小さいと液と樽の接地面積が大きくなって早く熟成が進むとか言いますよね。他はホグスヘッドと呼ばれるサイズの樽も使用されています。樽の種類としては、バーボン樽シェリー樽がメインに選ばれています。

 余談ですが、ウルフバーンは創業前にイチローズモルトで有名な秩父蒸溜所でウイスキーづくりを学んでいるんだとか。今でも日本限定のウルフバーンが定期的にリリースされている理由が分かりますね。

 今回ご紹介するウルフバーン10年は、念願の年数表記ボトルという節目の商品です。名前の通り最低10年以上樽熟成をしているというわけで、セカンドフィルスパニッシュオークオロロソシェリー樽を熟成に使用しています。
 アルコール度数は46度です。ではウルフバーンとの邂逅を楽しみましょう。


  • ウルフバーン10年 実飲
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 念願の年数表記である10年となり、真っ赤なラベルでリリースされるのは何だか面白いですね。液色は意外と明るめのゴールドです。

  • ウルフバーン10年の香り
 ラズベリーの甘酸っぱさ。苺ジャム、蜂蜜とレーズン。濃厚さとジューシーな甘酸っぱさが両方とも感じられて、鼻の奥まで届きますねぇ。ただどこか塩っぽい風も吹いている気がするのですが、皆様どう思いますか?

  • ウルフバーン10年の味
 レーズン。意外とフレッシュ。苺、ダークチョコレートのコク、程よい樽香。甘さに嫌みがなくてかなり好印象です。ほどよいコクとビターがこのボトルの高級感を表現してくれますが、香りで感じたラズベリー系の酸っぱさはフレッシュさが強く良い塩梅です。
 加水を少しすると蜂蜜系の甘さが香り味共にとても強く広がりますね。トワイスアップくらいにすると刺激は完全になくなりますが味わいが少し単純になります。

  • ウルフバーン10年ハイボール
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 蜂蜜やレーズンの濃い甘さ、いちご飴、やや焦げのビター。焦がし砂糖。余韻には軽く潮気で、思ったよりハイボールにしても悪くないですね。


  • ウルフバーン10年の感想


香り:★★★★★☆

味:★★★★★☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★★☆☆

デザイン:★★★★☆☆

コスパ:★★★★☆☆

宅飲みオススメ度:かなり高い

総合点:★★★★★☆

カイ太郎コメント:何度も嗅いで、何度も飲んで確かめたくなる細かなニュアンス。

  • 感想
 シェリー樽系の入門としても、ウイスキーを飲み慣れた上級者にもオススメしたくなります。
 思いの外、潮気の香味が強く驚きました。果実味のある甘さと合わさって、こりゃヤミツキになっちゃう、、。 
 飲み方はストレートからのお試しがオススメですが、ハズレることはないので、「大体ウルフバーン10年の味は理解したよ」って方は色々お試しください。新しい世界を探しましょう。
 10年の表記で1万円近いのはどうなのって思うことも多いカイ太郎ですが、このウルフバーン10年を飲むと納得しちゃいました。コスパも悪くないですね。今後ウルフバーン15年とか20年とか出たらどうなるのか心配ですが笑。
 個人的お気に入り銘柄って、クライヌリッシュとかブルックラディとか嘉之助とか。ちょいちょいパッと思いつくのですが、ウルフバーンも追加しちゃいそうです。
 ただ、その銘柄を1種類だけ飲んで酷評したり絶賛したりするのもアレなんで、もう1種類くらいウルフバーンは飲んでおきたいですね。
 、、、というわけで早速もう1本ウルフバーンのとあるボトルを購入しました。それの紹介は時期が来たらまた。

 それと、ウルフバーンのファンクラブである「The BRAVES」というサイトがあるみたいですね。私ウルフバーン気に入っちゃったので登録しました。リンク貼りますね。
 これ、登録したら様々な情報や会員向けボトルの紹介、他、手厚いポイントサービスもあって、他にも、、、
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 無料でこんなものが送られてきます。

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 開けてみると立派な会員カードとバッジが!これ無料なんすか!すげー!


 宣伝したら金になるんか!110番すると金になるんか!というわけではなく、私が勝手に広めているだけです。ステマはなしですよ。






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