本日のお酒はこちら!

IMG_9566
グリーンスポットです!

 たまにはアイリッシュウイスキーを飲みたくなります。今回は職場の上司からもオススメされたことがあるグリーンスポットです。私も偶然購入していたので早速開けてみます。
 余談ですが、近所のとある酒屋さんは結構昔からある商店風で、手書きの値札が棚に貼っているのです。それがグリーンスポットだけ、「バグかな?」と思うくらい安かったんですよね。間違いかな?と思いながらレジに持って行き会計したらその値札通りの値段でした。ラッキーな思い出です。
 ブルースポットもオススメいただいたのですが、限定品だからなのか結構入手が困難でお給料日になってから改めて探してみたいと思います。その頃には手遅れだったらゴメンナサイ、、、。お兄さんゆるして!
 とりあえずは定番のグリーンから見ていきましょう。


  • グリーンスポットの概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルポットスチル アイリッシュウイスキー

・価格:6000円前後

・定価での入手難易度:普通

・アルコール度数:40度

・特徴:グリーンスポットは、アイルランドのコーク州にあるミドルトン蒸溜所でつくられるスポットシリーズの一つです。シリーズ中、最もスタンダードなボトルがこのグリーンスポットです。

 ミッチェル&サンズ社というワイン商の会社が販売をしています。製造はミドルトン蒸溜所に委託されています。
 1975年設立のミドルトン蒸溜所は、アイルランドで最もウイスキーの生産量が多くアイリッシュウイスキー人気No.1のジェムソンタラモアデューの製造もここで行われています。

 スポットシリーズは、グリーンスポットの他にも、イエローレッドブルーなど色が違うスポットシリーズが展開されています。これは製造過程で、熟成年数別で樽にペンキでペタッと目印をつけていたことに由来します。
 グリーンスポットは、以前10年表記でしたが、2012年からリニューアルされました。現在は7年〜12年樽熟成された原酒を使用しているそうです。ちなみにイエロースポットになると12年、レッドスポットになると15年表記がされます。
 グリーンスポットは、ファーストフィルリフィルバーボン樽、そしてシェリー樽が熟成に使用されています。他ラインナップではマラガワインやマルサラワインの樽が使われていて興味深いです。まずはシンプルなグリーンスポットから試していきます。

 あとは重要な特徴として、今回もシングルポットスチルウイスキーというジャンルとなります。当ブログでは「レッドブレスト」に次いで2回目の登場となるジャンルです。
 色々決まりはありますが、原料に大麦麦芽やその他穀物の他、未発芽の大麦を使うという特徴があります。発芽した大麦にかかる税金から逃れるためという歴史的背景から生まれた製法みたいです。
 また、単式蒸溜器(ポットスチル)で3回蒸留を経てウイスキーづくりを行います。一般的には2回蒸留でつくられますが、この3回蒸留はアイリッシュウイスキーの伝統的製法で、クリアな味わいをつくるポイントなのです。

 グリーンスポットは、過去には年間6000本という限られた生産量で、かなりレアなボトルでしたが今では生産量が多くなり、こうして手に取ることができました。そして最近更に話題になっている印象です。飲むのが楽しみですねぇ。もういただいちゃいましょう。


  • グリーンスポット 実飲
IMG_9568
 目を引く良いデザインですよね。ワインっぽいと言われればそんな気もします。コルク栓のてっぺんにもインクのワンポイントがあります。液色は標準的なゴールド。

  • グリーンスポットの香り
 溌剌な印象。青リンゴ、オレンジマーマレード、青いバナナとミルク。オイリーな感じもありますが、微かに灯油的な方向性のオイルっぽさも見えました。樽や穀物の香りもしっかり広がりますね。
  • グリーンスポットの味
 まずは青リンゴが広がりますが、瞬時に樽由来の濃い木材味に変化して、そこから湧き上がり混ざるようにフルーティーさと木工が行き来します。口で揉むとシルキーというか、滑らかミルキーな舌触り。開けたてなのもありアルコール刺激や、その由来のケミカルなビターも余韻にかけてわりかしあります。とは言っても不快さを覚えるほどではありませんね。
 少し加水をするとリンゴの蒸気といいますか、湿り気がなんだか出てきました。みかんのような甘酸っぱい香りもあります。お味もフルーティーとウッディーさがそれぞれ暖かく膨らむようで良いですね。刺激も足した分だけ素直に鎮まります。トワイスアップにすると更に柑橘系の香りが強まりました。こりゃすごいってくらい柑橘香です。リンゴももちろんいますけどね。

  • グリーンスポットハイボール
IMG_9567
 ハイボールを試してみたくなるウイスキーですよこれは。迷わずガブっと、、、。
 スッキリキレよくも、沁み渡るところはちゃんと沁みますね。麦芽らしい甘味もありながら何だか森の香りも。「森の香り」の凄い良い芳香剤や入浴剤。濃いめのハイボールにしたり、フロートしたりすると青リンゴの主張が強くなるので、好みの配分に調整するのが楽しいハイボールです。


  • グリーンスポットの感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★☆☆

ハイボール:★★★★★☆

面白さ:★★★★☆☆

デザイン:★★★★★☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:やや高い

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:加水で多彩に、ケミカルすらも愛おしく。

  • 感想
 シンプル爽快系なのかなと最初は思っていましたが、色々飲み方を試しているうちに変化を楽しめたウイスキーでした。リンゴや柑橘や穀物や森林などそれぞれの要素が水や炭酸の力で強調されるのが面白いです。
 飲み方はストレートでももちろん良いのですが、少ーしずつ加水をして自分の好みを探して欲しい、急激な変化のある味わいでした。ロックやハイボールがお気に入りという方も多いでしょう。
 価格なんですが、私税込4000円くらいで買えたんですよね。多分もうそこは売り切れてると思いますが、、。それくらいでゲットできるなら万々歳だなと。逆に今の相場以上に価格が上がるとちとキツイかなと感じます。
 重いシェリー樽ウイスキーや、臭いアイラモルトなどを普段飲んでいる方には物足りなく感じることもあるかもしれませんが、繊細さに耳を澄ませて、、、みたいな楽しみ方をしたい時にはピッタリですね。スポットシリーズはただでさえ人気が出てきているので、グリーンスポットは白州が買えない人にオススメ!なんてことにならないことを祈っています。





※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。