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ザ・グレンリヴェット12年
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ザ・グレンリヴェット12年
ライセンスドドラムです!
なんだか今や懐かしいボトルに感じてしまいます。グレンリヴェットの限定シリーズです。第一弾はかなりお気に入りなんですが、第二弾の方はどうでしょうか。非常に楽しみにしていました。が、開封は遅れました。
- ザ・グレンリヴェット12年
ライセンスドドラムの概要
・種類:ウイスキー
・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー
・価格:12000円前後
(定価の場合は税込7678円)
・定価での入手難易度:かなり高
・アルコール度数:48度
・特徴:スコットランドで初めて政府公認となったことで有名なグレンリヴェット蒸溜所。そこのシングルモルトウイスキーである「ザ・グレンリヴェットシリーズ」はシングルモルト売り上げ世界第2位(2023年時点)を誇るほどの人気があります。
当ブログでも過去に「グレンリヴェット」シリーズをいくつかご紹介してきましたので、是非ご覧ください。
軽くおさらいですが、グレンリヴェット蒸溜所はスペイサイド地方にあります。1824年に設立しましたが、ウイスキーづくりは密造酒として以前からつくり続けていました。密造酒といいながらも当時のジョージ4世国王が飲んで絶賛して、国認定の蒸溜所になれたのだとか。そんな歴史があるので、グレンリヴェットは政府公認第一号のウイスキー蒸溜所として有名です。
現在はペルノリカール社の傘下にあるので、同社代表ブレンデッドウイスキーであるシーバスリーガルのキーモルトとして採用されています。
仕込み水はジョージーの湧き水と呼ばれるミネラル豊富な硬水を使用しています。
ポットスチル(蒸留器)はくびれが本体と首の間にあるランタン型という形状で、透明度のある味わいに一役かっているのだとか。
定番品の12年はセカンドフィル以降のバーボン樽を使用しますが、アメリカンオーク、ヨーロピアンオークを使い分けて、ファーストフィルのバーボン樽やシェリー樽などもラインナップによっては使い分けます。
今回のライセンスドドラムは「ザ・グレンリヴェットオリジナルストーリーズ」というシリーズの第2弾です。2022年3月に数量限定で発売されました。ちなみに第1弾はイリシットスティルという密造酒時代のグレンリヴェットを再現したボトルでした。
このオリジナルストーリーズはグレンリヴェットの歴史、系譜を紐解くというテーマがあります。
前作の密造酒時代を再現したイリシットスティルに次いで、今作は創業者のジョージスミス氏が、1824年にウイスキー製造免許を取得したことをリスペクトしてつくられました。つまり政府公認でウイスキーづくりを始められるようになった当時の再現ってことでいいんですかね。
通常のグレンリヴェット12年と違い、ファーストフィル(初めてウイスキーの熟成に使われる新品樽なイメージ)のバーボン樽、ヨーロピアンオーク樽を熟成に使っています。アルコール度数も48度と高めです。
前作のイリシットスティルはかなり美味しいウイスキーで、2022年のカイ太郎印象に残ったウイスキーランキングにも入るほどでした。そのため、今作もとても楽しみであります!
- ザ・グレンリヴェット12年
ライセンスドドラム 実飲
グレンリヴェットは静寂の谷みたいな意味があります。地名でもあり、更に当時グレンリヴェットが政府公認になった時は名前をパクって売ろうとするメーカーも多く、グレンリヴェットという名前のウイスキーが沢山あったんだとか。それらと差別化するために「ザ」グレンリヴェットという名前にし、唯一の存在であることをアピールしたって話があります。
さてさて、このストーリーシリーズ、見た目の違いがあんまり無いので間違えちゃいそうです。液色はかなり濃いゴールド。
- ザ・グレンリヴェット12年
ライセンスドドラムの香り
蜂蜜蒸しパン、白桃ジャム、桃キャンディー、オレンジピール。麦も微かに感じながらお馴染みのフルーツバスケットのような様々な果物が楽しめます。少し時間を置くと優しく香るようになり親しみやすい印象。
- ザ・グレンリヴェット12年
ライセンスドドラムの味
オレンジの甘苦さ、白桃、赤りんご、舌に残る濃い甘さ、メンソール。樽材のビターが微かに。余韻はブルーベリーと桃ののど飴。刺激はまずまず。味も濃いのでそこまで気になりません。
少し加水をすると柑橘の香りが出てきます。蜜柑、レモンシロップ。お味は桃の缶詰など今度は甘さが。トワイスアップくらいにしても同様の変化があります。刺激は加水の量に伴って静かになります。
どの飲み方も余韻に独特なもにゅっとしたフルーツの空気というか煙というか、悪く言えばゴムっぽさとも捉えられそうな感じが口の中を一定時間漂いますね。ロックにすると余韻のその要素は抑えられるのですが、かわりにアルコール感が少し目立つようになるので、どちらを取るかですねぇ、、。
- ライセンスドドラムハイボール
ハイボールにしてみます。オイシソッ!いただきます。
ハイボールにしても様々なフルーツや蜂蜜のような甘さはしっかり感じられます。余韻は蜂蜜を舐めた後のお口です。ハイボールなのに濃厚な甘さを楽しみたい時はもってこいですね。ドシェリーなウイスキーをハイボールにするよりも私は甘口ハイボールならこういうのが好きです。
- ザ・グレンリヴェット12年
ライセンスドドラムの感想
香り:★★★★★☆
味:★★★★☆☆
ハイボール:★★★★★☆
面白さ:★★★★☆☆
デザイン:★★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆☆
宅飲みオススメ度:普通
総合点:★★★★☆☆
カイ太郎コメント:前作が強すぎて不遇な目に遭ったウイスキー。
- 感想
グレンリヴェットはボトラーズでのリリースがほとんどなく、定番商品も多くが40度〜43度のアルコール度数なので、48度という濃いめのグレンリヴェットを飲めること自体が貴重です。歴史だけではなく、味わいを含めて、このブランドを見直すきっかけにもなる良いシリーズだと思います。やはりグレンリヴェット特有の山盛りフルーツ感が濃い味で楽しめるのは一見の価値ありです。ナデューラシリーズと呼ばれるカスクストレングスのグレンリヴェットもハードルあがっちゃいますし、、。
ただし、ここからは個人的なイチャモンですが、前作のイリシットスティルは爆発的なフルーティーをモルティーな香ばしさで綺麗に包み、余韻へ移行してくれるのですが、ライセンスドドラムの方は余韻への持って行き方が強引というか、ひっかかるネガティヴさの方も一緒に主張してきちゃったように感じます。ここで一癖感じたい人はライセンスドドラムの方が好き!ってなるのかも知れませんが、私はスッキリさせたい派でしたのでイリシット推しです。
限定品なので、今後段々と飲めなくなるボトルでしょう。定価なら結構買いですが。ただ、系譜シリーズというだけあるので、第3弾が出るかも知れません。その時は皆様ぜひこの記事を思い出してください。中々出る様子がありませんが、、、。
THE GLENLIVET (ザ・グレンリベット)
2022-03-14
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