本日のお酒はこちら!

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ウルフバーン
ウイスキーラバーズ名古屋2025です!

 この間の「ウルフバーン10年」記事で、他のウルフバーンも飲んでからブランドを評価したいとか、会員になったヨとか書きましたが、会員になって早速購入したのがこちらのボトルです。名古屋に行ったことがない私ですが、シングルカスクのカスクストレングスで、日本のファンに向けたウルフバーンだというので楽しみです。


  • ウルフバーン
ウイスキーラバーズ名古屋2025の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー

・価格:17000円前後

・定価での入手難易度:やや高

・アルコール度数:57度

・特徴:ウルフバーンは、ウルフバーン蒸溜所でつくられるシングルモルトシリーズです。今回ご紹介するボトルは名古屋で開催されたウイスキーラバーズ2025を記念してつくられました。

 ウルフバーン蒸溜所は、2013年に設立した新しい蒸溜所です。ハイランド地方に位置し、スコットランド本島の最北部にあるウィックという町に建っています。オールドプルトニー蒸溜所が「スコットランド本土最北端の蒸溜所」という称号を持っていましたが、ウルフバーン蒸溜所にその称号が移りました。そして2022年には更に北にエイトドアーズ蒸溜所ができたので、現在の本島最北端はまた変わってしまいました。
 創業者のトンプソン氏はイギリス海軍で従軍経験のあるガタイが良い人ですが、お顔は優しそうです。
 ウルフバーンという名前は、狼のいる川という意味ですが、1800年代前半にウルフバーン蒸溜所というウイスキーの蒸溜所が存在していました(その後閉鎖)。現代のウルフバーン蒸溜所はそこから名前を採用したとされています。
 蒸溜所の建設前後はオーロラブリューイングという名前で、ビール工場として公表されていました。ウイスキー蒸溜所と最初から公表するとメディアやらなんやら製造に関して余計な刺激が入ると思ったためとのことで、ウイスキーづくりに集中したかったみたいですね。とは言っても、ウイスキーづくりをしているという情報を入手し、ウルフバーンの原酒をブレンデッドやボトラーズの原酒の提供にという声かけがあったという噂もありますが、それらは全て断っているそうです。

 ウルフバーンはノンピート麦芽をメインに使用していますが、限定的に10ppm程度のライトリーピーテッド麦芽も使用しています。発酵桶はステンレス製で、蒸留器(ポットスチル)は比較的小ぶりなものです。ウルフバーンは最近できた蒸溜所ですが、現代的なコンピューターによる管理などはせず、可能な限りハンドクラフトをという信念のもとつくられています。
 熟成樽は多くがクォーターカスクと呼ばれるパーツを組み直した小ぶりな樽を使用しています。樽が小さいと液と樽の接地面積が大きくなって早く熟成が進むとか言いますよね。他はホグスヘッドと呼ばれるサイズの樽も使用されています。樽の種類としては、バーボン樽シェリー樽がメインに選ばれています。
 
 ウルフバーンは創業前に、イチローズモルトで有名な秩父蒸溜所でウイスキーづくりを学んでいるんだとか。今回もそうですが、日本に思い入れがあり、日本限定のウルフバーンが定期的にリリースされている理由が分かりますね。

 他のウルフバーンについては「ウルフバーン」のタグをご参照ください。

 そして、今回ご紹介するウルフバーンは、名古屋で毎年1月に行われるお酒の祭典、ウイスキーラバーズ名古屋へ向けて2025年に発売されたウルフバーンです。ウルフバーンの会員制ファンクラブ「The BRAVES」のオンラインショップで購入することができました。シングルカスク(一つの樽の原酒のみを使用したウイスキー)のお水を足さないでボトリングしたカスクストレングスです。シェリーホグズヘッド樽を使い2015年から9年間樽熟成を行いました。アルコール度数は57度
 シングルカスクのカスクストレングスなんて飲むの久々ですわ。マニアの方からならよく飲むかも知れませんが、私は気になる蒸溜所を見つけてから検討して検討を重ねて、、、じゃないと、お財布がビビっちゃって試せません。


  • ウルフバーン
ウイスキーラバーズ名古屋2025 実飲
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 特別感のある面白いデザインですね。ラベルも相まって液色は濃く見えますがどうでしょう。

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 右は同じくシェリー樽熟成の「ウルフバーン10年」です。当たり前ですが、こう見比べると流石シェリー樽のカスクストレングスって感じです。

  • ウルフバーン
ウイスキーラバーズ名古屋2025の香り
 少し焦げたトーストにドッサリのせてベッタリ塗りたくったいちごジャム。芳醇な赤ワインに案外アッサリとした塩味クラッカー。9年という熟成期間ですが、焦げた年季のある木材の香りもして若い感じはしません。

  • ウルフバーン
ウイスキーラバーズ名古屋2025の味
 飲んでからすぐは爽やかなブドウ。そこから5秒くらいかけて膨らんでくる猛烈な苺ジャム。濃厚ですね。しかし、ただ下品な甘さというわけではなく、どこか程よいクッキーの甘さや、ビター、種のビターなニュアンスを含ませてきます。ドライフルーツの色々ミックスされた甘味。アーモンド。チリペッパーなスパイシー。パプリカ、レーズン、塩バター、余韻にキャラメル。意外にドライな舌触り。すぐに飲み込むことを拒否させられる強烈なアルコール刺激はあります。
 トワイスアップくらいの加水でより酸味を帯びます。ラズベリー、ピンク色のチェリー。アロマキャンドル。しかしお味は結構しっかり甘味や渋味が残っています。劇的な変化よりも、
そのままの味を大切にしたい人には嬉しいかもしれませんね。
 ロックで飲むとどこかミルキーな円やかさを感じました。ベースとしてダークな苺はいるのですが、乾いた塩のような香りもして結構面白いですね。

  • ウルフバーン名古屋ハイボール
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 ここまで濃厚なウイスキーを、いつもと同じ配分でハイボールにしちゃいます。乾杯。
 香りからすごく濃ゆい、、。木苺のようなジャムのような。味ももちろん濃厚。モワッと木の板に染み込んだようなイチゴの甘い空気が口の中に充満します。そこそこ苦味やアルコール感はありますが、構えていたほどネガティブな要素はないので、まあまあまあ。たまに飲むのは良いと思います。小さいワイングラスとかでハイボールつくってこれは飲みたいですね。


  • ウルフバーン
ウイスキーラバーズ名古屋2025の感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★★☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★★☆☆

デザイン:★★★★☆☆

コスパ:★★★☆☆☆

宅飲みオススメ度:やや低い

総合点:★★★★☆☆

カイ太郎コメント:洒落た良いオヤツになりそうな1杯。

  • 感想
 気になる銘柄を初めてカスクストレングスで試す時ってワクワクしちゃいますよね。初心者あるあるだと思うんですけど皆さんどうですか?
 今回でやはりウルフバーンには独特な乾いた穀物感と潮気を感じました。これが濃厚なフルーティーさと交わって良い感じのデザートになります。つまみに苺ジャムを塗ったクラッカーを食べてみたかったです。今度やります。
 オススメの飲み方はもちろんストレートからの加水ですが、色々な飲み方をしても、これは無いなってことにはならなかったです。自由に飲みましょう。
 価格についてですが、フェスボトルですし、シングルカスクのカスクストレングスでこの味わいなので特に文句はないです。
 やっぱいいですねウルフバーン。引き続き色々試してみたい銘柄です!



※Amazonでは今回ご紹介した商品が見つからないためリンクは貼りません。ご了承下さい。


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