今回の記事は「カイ太郎の晩酌日記 ウイスキーの聖地を探してⅧ(グレンリヴェット)」の続きとなります。
前回はグレンリヴェット蒸溜所見学で大満足のカイ太郎でしたね。今回は少し時系列がごっちゃになりまして、電車移動をしてクライゲラヒ村に到着したパートⅥの日の夜と、蒸溜所見学を終えたパートⅧの日の夜で計2泊を過ごした宿「ハイランダーイン」についてまとめます。
というわけでこんな感じの流れかと思うのですが、間違えていることがあるとすみません。というのも本記事はハイランダーインオーナーの皆川さん他、従業員の三浦さん、樋口さんご協力の元宿泊やインタビューを行うことができました。そのためあんまりいい加減な発信ができないという緊張感があります。
予約はメールにて日本語で、アクセス等の相談にも応じてもらいました。



ハイランダーインのお土産。左下の黒いボトルはオリジナルブレンデッドの「美味しいウヰスキー」です。しかもこれは40年もの。
では飲んだものを駆け足でご紹介します。







※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。
前回はグレンリヴェット蒸溜所見学で大満足のカイ太郎でしたね。今回は少し時系列がごっちゃになりまして、電車移動をしてクライゲラヒ村に到着したパートⅥの日の夜と、蒸溜所見学を終えたパートⅧの日の夜で計2泊を過ごした宿「ハイランダーイン」についてまとめます。
- ハイランダーイン
スコットランドのウイスキー名産地であるスペイサイド。その地方の中心部にあるクライゲラヒ村には日本人の経営するBARとホテルがあるのです。という何とも興味深い導入。
建物自体は1880年代に建てられていて個人宅や銀行として使用された後、パブ、バーとして現在の姿になりました。
隣にあるクライゲラヒホテル(写真上)のオーナーであったダンカン・エルフィック氏(写真下)が買収し現在のようなハイランダーインになりました。2005年〜2015年までオーナーを務め、当時クライゲラヒホテルで働いていた皆川達也さんをヘッドハンティングのような形で共同経営者としていました。皆川さん自身はサントリーのヨーロッパブランドアンバサダーの職もオファーされていたようでヨーロッパ各地に日本のウイスキーの素晴らしさを広めていました。そんな中、サントリーを退職後、ハイランダーインに戻りダンカン氏からハイランダーインの売却を相談され買収し、現在のオーナーとなりました。
現在も日本人の学びに来た従業員も含め一丸となってスコットランドの中心地で日本のウイスキーの素晴らしさを広めています。
ハイランダーイン限定のウイスキーも多く、ブレンデッドでど直球ネームの「おいしいウヰスキー」シリーズなどが有名ですね。というわけでこんな感じの流れかと思うのですが、間違えていることがあるとすみません。というのも本記事はハイランダーインオーナーの皆川さん他、従業員の三浦さん、樋口さんご協力の元宿泊やインタビューを行うことができました。そのためあんまりいい加減な発信ができないという緊張感があります。
予約はメールにて日本語で、アクセス等の相談にも応じてもらいました。

宿泊施設は2階で、地下に降りるとこのようにパブというかBARのようになっています。ここは宿泊者以外にも地元の人、近くにあるマッカラン蒸溜所の職員さんや、ウイスキーの聖地を求めてやってくる人々など様々なお客さんが来るそうな。2泊しましたが、日本人のお客さんもいてたくさんお話しすることができました。ここに来る日本人はウイスキー好きかカルビーの人かと言われていましたが、どうやらカルビーの社員さんが芋の研究のため芋界隈で先進的なスコットランドに研修へ来るそうで、そのようなお客さんもいるそうですよ。
カウンターで働く写真右側の人は三浦さんです。この宿泊期間にお酒の説明や、スコットランドで購入したお酒の輸送などかず多くの対応でお世話になりました。
三浦さんもインタビューに応じてくださりました。ウイスキーにはお父様の影響で昔から興味があり、「黄昏ウイスキー」で有名な大阪の某BARに通い現在のようなウイスキーラバーになったそうです。今はこのスペイサイドのエッセイを執筆中とのことで、出版が楽しみですね。
おかげさまで様々な質問に答えてくださり、一緒に私物のウイスキーも味見させてもらえたりと楽しいひと時を過ごすことができました。後述する飲んだお酒やそれにまつわるエピソードも三浦さんが丁寧に説明してくれました。当カイ太郎の晩酌日記も検索してくださっていたので、間違いがありましたらコメントをよろしくお願いします、、、。
さ、実際飲み食べしたものを駆け足で見ていきましょう。
最初の1杯は「まずはビール」にしたく、でもどのビールがどんな味か分からず迷っていると味見しますか?と素敵なご提案をされました。では遠慮なく、、、テネンツ、ハッピーチャッピー、ケアンゴームスタッグなどそこの味わいが出るカスクビールなどを飲み比べました。あちらでは定番らしいテネンツ、美味いですね。日本で探しましたが買えませんでした。

日本では中々ないサイズ感の本場フィッシュ&チップスです。グリーンピース嫌いな人は発狂しそうですが、私は好き嫌いないのでガリガリと塩を振りスプーンで掬い食べます。出来立てなのでお魚もお芋も美味いっ!本日のスープはドロっとした煮込み野菜のスープで、溶けているもの含めかなり具沢山でした。少食な人ならスープとバケットだけでお腹が膨れそうな満足度です。

2日目に食べたのはその時オススメのガッツリしたハンバーガーとトフィーのケーキです。ハンバーガーはやはり揚げたてのため旨味が溢れて激ウマ&食べ応えバツグン。ケーキも予想以上の大きさで、これをツマミにウイスキーを何杯もイッちゃいました。なぜこれを選んだかというと、ウイスキーのテイスティングノートに「トフィー」という表現が非常に多いんですよね。なので本場のトフィーを知りたかったという理由があります。癖のないキャラメルというかねちゃこくてもくどくない純粋な甘さでなるほどという感じでした。どれも料理は美味しく、量もたっぷりで満足です。価格についてもロンドンと比較するとかなり良心的なため安心して注文することができました。
では飲んだものを駆け足でご紹介します。

ハイランダーインラベルのスカリーワグです。スカリーワグ限定品らしい重めの味わいですが、薔薇の花やフレッシュなベリーのニュアンスが印象的でエレガントな1杯。

クライゲラヒ13年バスアルマニャック。クライゲラヒ村に泊まるなら現地のウイスキーを楽しみたいですよね。アルマニャックカスクという珍しい組み合わせですが、ただ甘くなったというより野生のベリー、ニッキ、カシスジャム。46度とは思えないカスクストレングスのような濃厚さ。プラムの皮やブルーベリーのようなワイルドベリー感が充満するウイスキーでした。

私の好きなオルトモア。ハイランダーイン11年マギーズコレクションforサウスアフリカです。57.6度のカスクストレングス。オルトモアらしさはありつつも甘さ控えめなリンゴ、渋さまでも表現しているリアルな果実感とオルトモアらしいオイリー。美味いですね。しかもしかも、あちらの伝統的な決まりであるバーマンズドラムというがあるそうで、どうやら25mlに満たないお酒は提供してはいけないそうな。ということでこのボトルに残ったお酒は好きに飲んでいいみたいです。ウワーッ!!めちゃくちゃ嬉しいのでチビチビ飲み干しましたよ。ボトルも欲しければ持って帰って良いとのことでしたが荷物がいっぱいだったので諦めました、、。

右がウッドロウズのラフロイグ14年パロコロタドセカンドフィルクォーターカスク。右が同社のジェーンストリートのザ・スモーキーワン。
ラフロイグの方はベリー系の味わいがキュッと締めてきますが磯臭さは健在です。どこかしっとりした印象。
スモーキーワンの方はすごいキャラです。塩昆布、出汁、焼き海苔、レモン汁。どうやら中身はラガヴーリンらしいですがとんでもない巨人ですよこれは(褒め言葉)。
北海道からのお土産でマルちゃん焼きそば弁当セットと、サッポロクラシック春の薫り6缶パックをお渡ししたのですが、そのお返しとしてグレンカダムのハンドフィルをいただきました。グレンカダム14年ペドロヒメネスシェリーカスク58.1度です。2025年にビジターセンターがリニューアルしているそうですが、その新しくなったハンドフィルですね。そのスペックからイチゴジャム系の濃厚どっしりかと思いましたが、意外にも香りは桃ヨーグルト系の爽やかさ。お味は木の香味がすごく、お花でいっぱいの中庭のベンチに顔を擦り付けて寝ているかのよう。年季ある木の枝。余韻は特濃白桃。
香りだけならどれでもタダですよとのことで、行きの空港で見かけたグレンフィディック29年グランドヨザクラの香りを嗅いでみました。泡盛カスクを一部使用しているそうですが、ボトルから嗅ぐだけではそこまで分からず、とにかく深い樽香が立ちます。フィディックならではの洋梨系フルーティーはかなり奥にいき、やはり飲んでみなければ分かりませんがこの時点で泡盛要素はアクセント程度に捉えるのが良さそうです。
ちょっと駆け足でいきますね。こちらはウイスキーミュウの2010年蒸留クライヌリッシュ9年です。黄昏流星群熟女ラベルという、原作漫画は未読ですが中々に際どそうな雰囲気。ラベルの印象抜きにしてもクライヌリッシュのパフューミーさというのでしょうか、どこか香水のような香りが前面に押し出されたクライヌリッシュ研究が捗りそうな味わいです。

カスクマスターズのクライゲラヒ9年ボルドーワインカスクをあえてのハイボール。ワイン樽の芳醇さが良い方向にハイボールで混ざり合い飲みごたえと余韻のエレガントな収束のバランスが取れています。

ラガヴーリンハンドフィル12年マディラカスクです。ただでさえラガヴーリンの強烈さを最近よく感じていたのにここでマディラワインカスクのラガヴーリンに挑戦できるとは、、!予想通りの癖強と予想以上の複雑さに満足です。
バッチリハイランダーインラベル。ブルックラディ17年ハイランダーイン×カスクルサンス2008です。ファーストフィルバーボンバレル熟成で52.7度のカスクストレングス。ブルックラディらしさ溢れる味わいで白桃のパーツが強め。17年の長熟ですがその樽香とフレッシュな果実香により重さはそこまで感じません。飲みやすくも貫くようなラディ味を楽しみましょう。
お土産で買うこともできて、迷っていると「日本でもそろそろ発売されるから帰国した後に買った方が正直お得かも」とのこと。その通りつい最近発売されてネットでも購入することができるようになりました。ハイランダーインの空気を体験したい方はぜひ!
1つはトンプソンブラザーズからトバモリー26年、もう1つはサンプルとしてお土産に貰ったダラスデュー10年1980年蒸留。こんな貴重なウイスキーいいんすか!サラッと選んで持ってきてくれるこのようなウイスキーにも知識量やセンスが見え隠れしますね。私もこういうオシャレなセンスになりたいものです。
この時、先程のウイスキーに興味を持ちここに来たきっかけや、その他オススメの蒸溜所見学、スコットランドのお酒事情、特にワンカップ大関が千円くらいで売られているという話が国違いを感じました。奥様とのスコットランドプロポーズのお話などドラマの世界のような生き方がそこにはありました。
ここでオーナーの皆川さんも参加。私は緊張で汗をかいていたからか髪の毛が荒れたカツラみたいになっていますが見なかったことにしてください。「カウンターの中に皆んなで入って写真を撮ってもいいんですよ!」と、とても自由度が高いです。
いくつかインタビューをして、それを発信しても良いですか?と聞くと快諾いただきました。録音でもなんでもしていってください!ということで早速少しインタビューをしていきます。逐語録ではなく要約した内容であることをご了承ください。
カイ太郎Q:こちらハイランダーインでは何のウイスキーがよく注文されますか?
いくつかインタビューをして、それを発信しても良いですか?と聞くと快諾いただきました。録音でもなんでもしていってください!ということで早速少しインタビューをしていきます。逐語録ではなく要約した内容であることをご了承ください。
カイ太郎Q:こちらハイランダーインでは何のウイスキーがよく注文されますか?
皆川さん:そこはお客様次第なところで、観光客の人もいれば地元のお客さんもいるので、会話の中から相性の良さそうなものを引き出していきます。
カイ太郎Q:日本のウイスキーは注文されますか?特に評判の良いジャパニーズウイスキーがあれば教えてください。
皆川さん:日本の魅力を伝えるために長年日本のウイスキーは積極的に広めたいと思って活動してきました。
三浦さん:オーナーは秩父蒸溜所の肥土伊知郎さんとも交流があり、イチローズモルトシリーズをはじめとした様々なボトルを揃えていて、評判も良いです。あとは飲み比べをした上で山崎と響はやっぱり気にいる人は多いですね。
カイ太郎Q:ズバリ、クライゲラヒという村の魅力は何だと感じましたか?
皆川さん:排他的ではなく皆さんフレンドリーなことです。おかげさまでこの地を拠点に日本人の地位向上を目指して20年間努めることができました。
カイ太郎Q:スコットランドの蒸溜所見学でオススメの所はありますか?
三浦さん:この近くだとバルヴェニー蒸溜所がやっぱりオススメです。3時間くらいのツアーにはなりますが、様々な工程を見ることができます。例えばフロアモルティング、クーパレッジ(樽作り)、カッパースミス(加工職人)もいますし、樽から直接手のひらに原液を出して啜り飲むような体験もできます。テイスティングも多様です。
皆川さん:昨今のシングルカスク、カスクストレングス〜のような流行りに囚われないグレンフィディック、そして被ってしまうけどその姉妹蒸溜所であるバルヴェニーは伝統を強く感じることができますよ。スペイサイドで他に挙げるとすれば、グレンマレイやグレンアラヒーかな。特にグレンアラヒーは元々ブレンデッド用の原酒しか作っていませんでしたが、経営者が変わり今ではシングルモルトも評価されて味わいも大きく変化しました。担い手が変わるとこのように味わいも大きく変わるんだなということが分かります。スペイサイド以外だとアイラ島の蒸溜所はどこも見学は面白いです。最近だとキルホーマン蒸溜所はそのユニークさと、麦の育て方からのこだわりを学ぶことができますよ。
カイ太郎Q:日本のウイスキーでオススメの蒸溜所などはありますか?
皆川さん:サントリー、ニッカウヰスキー、あとは先程お話しした秩父など歴史があるところはやはりすごいです。日本にも新興蒸溜所は多くできています。これらはどうしても短熟で味の傾向も似ていることが多いので、やはりその辺りは大手には敵わないですよね。もちろん新興蒸溜所には将来性はあるのでそのように楽しむこともできますね。
カイ太郎Q:最後に、日本のウイスキーラバーへ伝えたいことはありますか?
皆川さん:最近の傾向として特にシングルモルト、シングルカスクみたいに拘って、ブレンデッドは安価で悪い、シングルモルトは高級で美味いというような価値観は取り払って、ブレンデッドウイスキーも色々と飲んでみてほしいですね。また、シングルモルトについても例えばマッカラン、アードベッグ、スプリングバンクというような日本でも知名度が高いものの他に、あんまり聞いたことがないようなマイナーなシングルモルトにも様々なこだわりがあるので飲んでみてほしいです。
カイ太郎:明日も朝からお仕事なのにありがとうございます!
- 名残惜しくも
朝食は伝統的なイングリッシュブレイクファストを軸に果物、シリアル、トーストを食べることができます。卵やパンの焼き加減などは細かく指定することができます。高火力で仕上げたこのソーセージが日本には中々ない旨さだった!
ロンドンや蒸溜所で買ったウイスキー類はハイランダーインから日本に宅配で送りましょうか?とご提案をいただきました。スーツケースに中々入り切らなかったので助かりました。ダンボールをいただきお土産酒を詰めてお任せします。DHLという輸送会社にそのまま引渡しで、お酒を日本に持ち込むにあたって発生する酒税の支払いも行ってもらえます。アルコール度数、容量、本数、購入した時の料金は記入する必要があります。私の場合は送料と税金で4万円くらいでした。ちなみに帰宅して1週間後くらいに届いたのですが、中を開くと更に厳重に梱包をしてくださっていました、、。優しさにホロリ。
2日間大変お世話になりました。宿泊料金は時期によりますが、1室1泊3万円ほど。部屋は基本的に2名以上利用を想定されています。
- さらばクライゲラヒ
バスでエルギン駅まで帰ります。1時間に1本ペースなので逃さないように気をつけましょう。カードでの支払いがメインなため乗る時にカードをかざして「トゥーエルギン、、、ワンウェイ」と伝えると頷かれました。日本のバスと違い運転席側のドアから乗ります。
時間があったので近くをウロウロしているとこんな看板が。ウイスキー好きが反応しちゃいます。

ハイランダーイン。おとぎ話のような世界観で夢のようなひと時を楽しむことができました。英語ができない私にとって、ここで日本語が通じる安心感には驚きました。現地のことについて細かい部分まで聞くことができますし、旅に関する疑問はとても丁寧に回答、特別なサポートもしてもらうことができました。
ごきげんな現地の酔っ払いさんとの絡みや、ビールをチェイサーにジャパニーズウイスキーを真剣に飲み比べている団体さんなど現地のリアルなウイスキーライフも見ることができて空気感そのものがもう楽しいです。英語ができたらどんな雑談やウイスキー議論をしているのか分かるのでより楽しめるでしょう、、、。
遠くスコットランド、ウイスキー生産地のど真ん中で日本人の誇りを見ることができて非常に感動してしまいました。ぜひスコットランド観光に行く時は寄ってみてください!
そしてエルギン駅からは来た道を戻り、インヴァネス経由でエディンバラに来ました。また4〜5時間かかります。エディンバラでもまだまだお酒の冒険は続きますよ!
※ご指摘やご意見などがございましたらお気軽にコメントいただけると助かります。

























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