44杯目となるお酒はこちら!

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角瓶 復刻版です!

 この前、「角瓶」のレビューを投稿しました。一見何が違うのかと思われる方もいらっしゃるかもしれないので通常の角瓶と角瓶復刻版を並べてみたいと思います。

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 左が角瓶、右が復刻版です。ラベルやボトルデザイン、色など比較すると違いが分かりますね。詳しい違いについては早速概要でお話ししたいと思います。


  • 角瓶 復刻版の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:ブレンデッド ジャパニーズウイスキー

・価格:2000円前後(700ml)

・定価での入手難易度:中

・アルコール度数:43度

・特徴:サントリーの超有名主力ウイスキーである角瓶。角瓶復刻版は販売開始当初の昔の味わいを現代に再現した限定ラインナップとなります。

 何度か期間を跨いで販売されているようですが、2015年に限定販売されていたのが今回ご紹介するボトルです。
 「角瓶」については過去に個別レビューの記事がありますのでぜひご覧ください。今回は主にそのノーマルな角瓶と今回の角瓶復刻版の違いを見ていきたいと思います。

 角瓶は1937年から続く歴史の長いウイスキーです。その長い歴史の中で時代ごとに様々な香味の変化がありました。ウイスキーというものは、その時その時で原酒の味や使用する種類、比率などが変わるため基本的に昔と今とでは同じ銘柄でも味が変わっているのです。
 今回の復刻版は1937年当初の貴重な角瓶をブレンダーがテイスティングし、現代に再現したものとなります。私達が今、1937年の角瓶を口にする事はほぼ無理なので非常にお味が気になりますね。良い経験にもなりそうなテーマですね。

 通常の角瓶との主な違いは、まずボトルの形状が当時に近いズングリとしています。ラベルにはKOTOBUKIYA(寿屋)の表記があり、これは昔のサントリーのことです。
 アルコール度数も40度から復刻版は43度に上がり、色も濃くなっています。
 使用原酒の詳細は明らかになっていませんが1937年には白州蒸留所が存在していないので、当時メインであった山崎蒸留所の原酒が今回は特に使用されていると言われています。山崎のバーボン樽、シェリー樽、ワイン樽などが主でしょうか。

 色々予想はしても。とりあえず飲まないことには始まらないのでいただきます。


  • 角瓶 復刻版 実飲
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 角瓶復刻版を2本持っているので、飲みかけの方をいただきたいと思います。やはり色はすこし濃いめです。

  • 角瓶 復刻版の香り
 香りの時点で、通常の角瓶と大きく異なります。バニラ系の甘さの他、黒糖、かなり重いレーズンの香り、さらにピートをしっかりと感じるスモーキーさもあり全く別のお酒のようです。

  • 角瓶 復刻版の味
 口に含むと濃厚な甘さと共にアルコールの明るい刺激が同時に現れます。甘さや余韻はやはりシェリー樽系のようなレーズン。重たい煙のように漂う煮込んだ苺や葡萄、余韻は樽材やカラメルソースのビターを感じつつ予想以上のピートです。

 お水を足すと香りは葡萄やオレンジのようにフルーティーでアルコール刺激も収まります。クセが薄れて随分と落ち着いたものへと変化します。

  • 復刻版角ハイ
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 今日は一杯しかハイボールを飲まないので缶の炭酸水を使います。昔の角ハイはこのような味だったのかなあ?と思いながらいただきます。

 香りは急に蜜リンゴのようなフルーツが現れてきました。お味は梨、生姜、若干樽材の渋さとえぐみ。ハイボールも通常の角瓶とはかなり違う味となりました。


  • 角瓶 復刻版の感想



香り:★★★★☆☆

味:★★★★★☆

ハイボール:★★★☆☆☆

面白さ:★★★★★★

デザイン:★★★★☆☆

コスパ:★★★★★★

宅飲みオススメ度:高

総合点:★★★★★☆

カイ太郎コメント:全盛期のパワー復活!

  • 感想
 ノーマルの角瓶とはかなり味わいの傾向が違うボトルでした。どっしりとした香味と、しっかり感じられるスモーキーさが私個人とても気に入りました。そして何より、普通では味わえないものを再現していただけるのが楽しいなあと思います。
 角瓶といえばハイボールのイメージですが、復刻版はストレートやロックが私の好みでした。
 一応限定品なのですが、出荷数が多いからか価格がそこまで上がっていないのが素晴らしい点です。私の家の近くの酒屋には何故かいつも角瓶復刻版が1900円くらいで売っています。ネットでも2000円台で2021年現在も入手できます。今後価格が上がらないとも言い切れないので興味がある方は今のうちに一度召し上がってはいかがでしょうか。
 今回の角瓶復刻版はとても満足したので、ブラックニッカ復刻版やスーパーニッカ復刻版などもぜひ飲んでみたいと思います。





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