今回のお酒はこちら!
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グレンファークラス12年です!

 昨日はレビューを投稿予定でしたが、急に発症したものもらいが辛くてお酒を絶っていました。
 今回は元気になったので、早速しっかりした甘い味わいのお酒を飲みたいなあと思いこちらにしました。
 写真のボトルは200mlと小さなサイズのボトルですが、味見用にと購入したものなので、もしもフルボトルを購入したらこの記事を一部修正するかもしれません。ご了承ください。


  • グレンファークラス12年の概要


・種類:ウイスキー

・カテゴリー:シングルモルト スコッチウイスキー

・価格:3800円前後(700ml)
              4300円前後(1L)
              3000円前後(200ml)

・定価での入手難易度:やや低い

・特徴:大自然の中にある小規模ながら有名な蒸留所であるグレンファークラス。創業の1836年から現在まで家族経営を行う伝統とこだわりのウイスキーです。グレンファークラス12年は10年のワンランク上に位置するボトルですが、様々な観点から12年がスタンダードな位置にいるボトルとされることもあります。

 グレンファークラス蒸留所は「スペイサイド地方」に位置します。なんだか久々に登場したような、、。近くにはベンリネス山があり、その湧き水を仕込み水としています。ベンリネスと聞くと「あの蒸留所のそばなのか」と思いますね。
 現在も家族経営を貫いている蒸留所はかなり少なくなっているので希少な存在でもあります。ブレンデッドウイスキー素材としての提供はしていないこと、初めて「カスクストレングス」タイプのボトルを販売したことなどがグレンファークラスの有名な話でしょうか。カスクストレングスは「キルホーマンマディラホグスヘッドY'sカスク」のレビューでも触れましたが樽から出した原液に水を足さないでそのままボトルに詰めたものになります。

 グレンファークラスは巨大なポットスチル(蒸留器)を使い、伝統的なガス火で蒸留します。

 もう一つの大きな特徴が熟成に使用するシェリー樽です。グレンファークラスはファーストフィルセカンドフィルシェリー樽を使い熟成されます。シェリー樽系ウイスキーはどうしても価格が上がりがちなのですが、グレンファークラスはコストパフォーマンスにも優れていることで有名です。樽は大きなサイズである「バット」を使います。つまりシェリーバットとなります。
 フィルについては「ザ・グレンリヴェット12年」、樽のサイズについては「白角」の投稿でお話ししていますので忘れてしまった方は是非ご覧下さい。

 ああ、早くシェリー樽を感じたいのでもういただいちゃいます。


  • グレンファークラス12年 実飲
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 200mlボトルは可愛らしいですね。このサイズのボトルは概要で少し高めの価格を示しましたが、私は知人から1500円で譲ってもらえたので味見にはちょうど良く思います。

  • グレンファークラス12年の香り
 とてもしっかりとしたシェリー樽系の香りがします。鼻の奥に染み渡るレーズンやブロンズっぽさ。硫黄感より金属臭が強いです。奥にジンジャー系のスパイシーさもありました。

  • グレンファークラス12年の味
 口に含むと、やはりレーズンやイチゴジャムの甘さと金属や硫黄を感じる独特なクサさが主体で、シンプルかつしっかりしたシェリー樽感。バターやキャラメルのようなまろやかな甘さも結構あります。刺激は結構ビリビリきますがその他の味わいが強いのであまり気になることはありません。
 加水をすると刺激が収まり、味の序盤に強い酸味が現れました。これはこれでフルーティーな美味しさがあります。

  • ファークラスハイボール
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 今回はウィルキンソン炭酸水の缶を使用しました。お味は驚くほど硫黄系の香りが強く、ドライフルーツのしっかりした甘さもありました。ハイボールにしても樽の存在感は強いです。この独特さは好みが分かれそうにも思いますが皆さまはいかがでしたか?


  • グレンファークラス12年の感想


香り:★★★★☆☆

味:★★★★★☆

ハイボール:★★★★☆☆

面白さ:★★★☆☆☆

デザイン:★★★☆☆☆

コスパ:★★★★★☆

宅飲みオススメ度:やや高

総合点:★★★★★☆

カイ太郎コメント:シェリー樽ウイスキー最後の希望、、?

  • 感想
 ここまでシェリー樽を感じられると満足度が高いです。それに対してコストパフォーマンスも優良なため宅飲みにも向いていると思います。
 シェリー樽ウイスキーを飲んでみたいけどマッカランは高い、、、と言う場合は今回のグレンファークラスがオススメです。ラインナップが多いですが最初はこの12年を選ぶのが良いかもしれません。
 一貫して樽材独特の硫黄や金属臭が強く、苦手な人の気持ちも分かりますが、この奥に響くような臭さがまた私は好きなので今回のような高得点となりました。気になる方はぜひお試しください。







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